「三好梨絵」の版間の差分

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また、ネットの掲示板に、三好さんの夫の名前を挙げ「昔、お世話になった方を捜しています。詳しい住所が分かりません。ご存じの方がいらっしゃったらmailで連絡して下さい」との書き込みがあった。県警は小堤容疑者が書いたとみている。自宅から押収したパソコンなどを解析して経緯を調べている。  
 
また、ネットの掲示板に、三好さんの夫の名前を挙げ「昔、お世話になった方を捜しています。詳しい住所が分かりません。ご存じの方がいらっしゃったらmailで連絡して下さい」との書き込みがあった。県警は小堤容疑者が書いたとみている。自宅から押収したパソコンなどを解析して経緯を調べている。  
  
三好さんは6日午後、逗子市の自宅で遺体で見つかり、室内で小堤容疑者が首をつって死亡。県警は三好さんを殺害後、自殺したとみて容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針。  
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三好さんは6日午後、逗子市の自宅で遺体で見つかり、室内で小堤容疑者が首をつって死亡。県警は三好さんを殺害後、自殺したとみて容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針。
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== 事件翌日に届いた手紙。神奈川・逗子のストーカー殺人事件から1年。被害者の夫が心中明かす ==
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神奈川県逗子市でデザイナーの三好梨絵さん=当時(33)=が元交際相手の男=同(40)、事件後に自殺=に殺害された事件は1年。
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「梨絵はただおびえて生きていたのではない。自分の目標に向かって一生懸命生きて、人生を楽しんでいた」。そう取材に応じた梨絵さんの夫(43)の元に、事件後、梨絵さんから一通の手紙が届いていた。
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「今よりももっとパワフルでステキな未来きてる?」。
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そう書かれた手紙が届いたのは、事件翌日のことだった。宛名は「三好りえ様」。封筒に書かれた文字は梨絵さんの筆跡だとすぐに分かった。梨絵さんが1年前、未来の自分に宛てて手紙を書くというイベントに参加した際にしたためたものだと、一緒にイベントに参加した友人が教えてくれた。
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「知りあいが知り合いを呼んでステキな人に囲まれてますか?」「子供できた?」。手紙は希望に満ちた言葉であふれていた。
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夫によると、梨絵さんは事件の数年前から、ワークショップをコーディネートする会社の起業に向けて奮闘。講師を呼び、小物などを作るワークショップをコーディネートすることで、さまざまな人がつながる場を提供したいという夢があったという。
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友人が多く、人との出会いやつながりを大切にしていた梨絵さん。食卓ではよく、「今日、こんなすてきな人に会ったよ」と夫に報告していた。
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男から梨絵さんに送られたストーカーメールは1千通を超え、次第に梨絵さん周辺にも嫌がらせは及ぶようになる。しかし、梨絵さんは明るさを失わず、男を心配し、男の親に「このようなメールが来た」と連絡もしていたという。
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「僕に心配をかけたくないと、必死に頑張っていた」。[[住民票]]の閲覧制限を申請したり、電車に乗る際は最寄り駅ではない駅を使うなど対策も講じた。梨絵さんは仕事で使用する名前を変えた。
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事件の約5カ月ほど前からはメールもやみ、平穏な日々が続いた。「一生お願いするわけにもいかないから」と2人は県警と相談した上で、借りていた防犯カメラも返却した。
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「梨絵さんが亡くなりました」。
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県警から夫に連絡があったのは、その直後だった。数カ月後にはワークショップを開業するめどが立っていた。事件当日の朝には「名刺をリニューアルしていただきました。嬉しいな~」などと[[フェイスブック]]に投稿。これが梨絵さんの最後の投稿となった。
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「どうしたら(男の)殺意に気付くことができたのか」と自問をしても答えは出ない。ただ、「ずっと一番そばにいたのに助けてあげられなかった負い目はずっと背負っている」。
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「もし梨絵が生き返って言葉をかけられるとしたら、と考えることがあるが、言葉が見つからない。『ごめんね』と言ったら、向こうも『ごめんね』と言ってきそうで…」。夫は言葉を詰まらせた。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2018年9月10日 (月) 20:27時点における版

元高校教師のストーカー、小堤 英統(40歳)
ストーカーに殺された三好 梨絵さん(享年33歳)
ストーカーに殺された三好 梨絵さん(享年33歳)

三好 梨絵(みよし りえ)とは、神奈川県逗子市のデザイナー。2012年11月、ストーカーとなった元彼で元高校教師の小堤英統(こづつみ ひでと)に殺された。

30代男女の変死体、女性は部屋の中で血まみれ刺し傷。男性は庭先で首つり

2012年11月6日午後3時10分ごろ、神奈川県逗子市小坪のテラスハウスで、近くを通行中の男性配達員から「男性が外で首をつっている」と119番通報があった。通報を受けて駆けつけた消防隊員が、テラスハウスの庭先で首をつっている男性と、部屋の中で血まみれで倒れている女性を発見した。

既に2人とも心肺停止状態だったといい、間もなく死亡が確認された。消防によると、部屋には鍵がかかっていた。

県警逗子署によると、男女はいずれも30代とみられる。同署によると、女性には刺し傷があり、室内に刃物があったという。同署で詳しい状況を調べている。

ストーカーを繰り返した男、女性殺害し自殺か…被害者や警察に相談していた

神奈川・逗子市で首をつった状態の男と刃物で刺された女性の遺体が見つかり、警察は、ストーカー行為をしていた男が、女性を殺害した後、自殺したとみて調べている。

警察によると、逗子市のアパートで6日午後、小堤英統(40)が首をつって死亡していて、その後、アパートに住む三好梨絵さん(33)が腹などを刺されて死亡しているのが見つかった。

小堤は2011年、三好さんに「刺し殺す」などとメールを送り、逮捕・起訴されていた他、今年になって1000通を超えるメールを送りつけるなどのストーカー行為を繰り返し、三好さんは警察署に相談していた。

警察は、小堤が三好さんを殺害し、自殺したとみて、容疑者死亡のまま殺人の疑いで書類送検する方針。

ネットで住所割り出しか

逗子市小坪6丁目の集合住宅で6日、フリーデザイナー三好梨絵さんが殺害された事件で、三好さんを殺害後に自殺したとみられる小堤英統が事件前、インターネットを利用して三好さんの自宅の住所を割り出そうとしていた。

ネットの質問コーナーに事件前、三好さんの自宅がある「逗子市小坪六丁目に在住の方に質問です」との書き出しの書き込みがあった。書き込みは「昔、お世話になった方を捜しています。逗子市小坪六丁目に住んでいるらしいのですが、詳しい住所が分かりません」などと記載され、三好さんの夫の名前を出した上で「もしご存知の方がいらっしゃったらmailで連絡してください」などとネット利用者に依頼していた。小堤が何らかの方法で三好さんの夫の名前や住所の町名を把握した上、詳しい住所を割り出そうとしていたとみられる。

三好さんは2012年4月9日、小堤から、3月24日からの17日間で1089通のメールが送りつけられたと同署に相談。メールの内容は「別の男と結婚したのは契約不履行だ」などと書かれた。

ストーカー規制法では、メールを繰り返し送る行為についての明文規定はない。同署は県警本部のストーカー対策室に問い合わせ、同法に抵触しないとの回答があり、立件を見送った。横浜地検横須賀支部は脅迫罪には当たらないと判断したという。

また、小堤が東京都世田谷区の自宅最寄り駅からJR逗子駅まで電車で移動していたことが、所持品の「Suica」の履歴で分かった。同容疑者の死因は、首をつったことによる縊死だったことが司法解剖で判明。県警は同容疑者の自宅を家宅捜索、パソコンなどを押収した。

逮捕状読み上げで被害女性の転居先漏らす

三好梨絵さん(33)が刺殺された事件で、神奈川県警2011年6月、脅迫容疑で元交際相手の無職・小堤英統(40)を逮捕した際、逮捕状に記載された三好さんの結婚後の名字や転居先の市名などを読み上げていた。

これを手掛かりに小堤が三好さんの住所を特定した可能性があり、県警は当時の対応を検証している。

逗子署の山口雅見副署長は「通常の逮捕手続きで、問題はない」と説明。一方で「名字を旧姓にするなど他の手があったかもしれない」と話している。

小堤は三好さんが以前勤めていた会社に身内を装って電話したり、インターネットで情報提供を求めたりして執拗に住所を調べていた。

また、ネットの掲示板に、三好さんの夫の名前を挙げ「昔、お世話になった方を捜しています。詳しい住所が分かりません。ご存じの方がいらっしゃったらmailで連絡して下さい」との書き込みがあった。県警は小堤容疑者が書いたとみている。自宅から押収したパソコンなどを解析して経緯を調べている。

三好さんは6日午後、逗子市の自宅で遺体で見つかり、室内で小堤容疑者が首をつって死亡。県警は三好さんを殺害後、自殺したとみて容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検する方針。

事件翌日に届いた手紙。神奈川・逗子のストーカー殺人事件から1年。被害者の夫が心中明かす

神奈川県逗子市でデザイナーの三好梨絵さん=当時(33)=が元交際相手の男=同(40)、事件後に自殺=に殺害された事件は1年。

「梨絵はただおびえて生きていたのではない。自分の目標に向かって一生懸命生きて、人生を楽しんでいた」。そう取材に応じた梨絵さんの夫(43)の元に、事件後、梨絵さんから一通の手紙が届いていた。

「今よりももっとパワフルでステキな未来きてる?」。

そう書かれた手紙が届いたのは、事件翌日のことだった。宛名は「三好りえ様」。封筒に書かれた文字は梨絵さんの筆跡だとすぐに分かった。梨絵さんが1年前、未来の自分に宛てて手紙を書くというイベントに参加した際にしたためたものだと、一緒にイベントに参加した友人が教えてくれた。

「知りあいが知り合いを呼んでステキな人に囲まれてますか?」「子供できた?」。手紙は希望に満ちた言葉であふれていた。

夫によると、梨絵さんは事件の数年前から、ワークショップをコーディネートする会社の起業に向けて奮闘。講師を呼び、小物などを作るワークショップをコーディネートすることで、さまざまな人がつながる場を提供したいという夢があったという。

友人が多く、人との出会いやつながりを大切にしていた梨絵さん。食卓ではよく、「今日、こんなすてきな人に会ったよ」と夫に報告していた。

男から梨絵さんに送られたストーカーメールは1千通を超え、次第に梨絵さん周辺にも嫌がらせは及ぶようになる。しかし、梨絵さんは明るさを失わず、男を心配し、男の親に「このようなメールが来た」と連絡もしていたという。

「僕に心配をかけたくないと、必死に頑張っていた」。住民票の閲覧制限を申請したり、電車に乗る際は最寄り駅ではない駅を使うなど対策も講じた。梨絵さんは仕事で使用する名前を変えた。

事件の約5カ月ほど前からはメールもやみ、平穏な日々が続いた。「一生お願いするわけにもいかないから」と2人は県警と相談した上で、借りていた防犯カメラも返却した。

「梨絵さんが亡くなりました」。

県警から夫に連絡があったのは、その直後だった。数カ月後にはワークショップを開業するめどが立っていた。事件当日の朝には「名刺をリニューアルしていただきました。嬉しいな~」などとフェイスブックに投稿。これが梨絵さんの最後の投稿となった。

「どうしたら(男の)殺意に気付くことができたのか」と自問をしても答えは出ない。ただ、「ずっと一番そばにいたのに助けてあげられなかった負い目はずっと背負っている」。

「もし梨絵が生き返って言葉をかけられるとしたら、と考えることがあるが、言葉が見つからない。『ごめんね』と言ったら、向こうも『ごめんね』と言ってきそうで…」。夫は言葉を詰まらせた。

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