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2005年[[1月20日]]、当時23歳の女性会社員とその友人の23歳の専門学生の女性が失跡した。女性会社員の室内に現金がそのまま残されており、事件性を感じた女性会社員の家族が[[姫路警察署]]に連日相談しに行くが、担当の刑事が「年間1200人もの捜索願が出ているので、相手できない」と相手にせず、さらには刑事が怒り家族に電話機を投げつけようとしたこともあったという。
 
2005年[[1月20日]]、当時23歳の女性会社員とその友人の23歳の専門学生の女性が失跡した。女性会社員の室内に現金がそのまま残されており、事件性を感じた女性会社員の家族が[[姫路警察署]]に連日相談しに行くが、担当の刑事が「年間1200人もの捜索願が出ているので、相手できない」と相手にせず、さらには刑事が怒り家族に電話機を投げつけようとしたこともあったという。
  
[[1月22日]]、姫路警察署ではまともに事件を捜査しないと考えた両親は、知人のつてを頼り[[兵庫県警]]元刑事の[[飛松五男]](当時は定年前)を紹介。家族が記録として残していた、失踪前に女性会社員が自宅に連れてきた偽名を名乗る39歳の男の調査を依頼。飛松は男の居所を突き止め、張り込むのと同時に姫路警察署に通報した。
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[[1月22日]]、姫路警察署ではまともに事件を捜査しないと考えた両親は、知人のつてを頼り[[兵庫県警]]元刑事の[[飛松五男]](当時は定年前)を紹介。家族が記録として残していた、失踪前に女性会社員が自宅に連れてきた偽名を名乗る[[高柳和也]](当時39歳)の調査を依頼。飛松は高柳の居所を突き止め、張り込むのと同時に姫路警察署に通報した。
  
[[1月29日]]、両親と姫路警察署の署員2名は男の自宅へ向かい、姫路警察署の生活安全課の統括係長が任意で室内に入るが室内に女性会社員がいないことを確認したために帰ろうとする。その時、女性会社員の母親が男の部屋に許可を取り室内に入ったところスタンガンや異臭、カーペットに血痕があること、意識がもうろうとした女性を確認したために再度姫路警察署の生活安全課の統括係長に確認させたが、異常が無いとして帰ってしまった。そこで両親は飛松を呼び男を調査した所、[[覚醒剤]]を打っているような反応を示したために飛松が男を問い詰めた上に[[相生警察署]]へ通報、1時間半後に相生警察署が駆けつけ任意同行、翌日の[[1月30日]]に[[覚せい剤取締法]]違反により逮捕された。
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[[1月29日]]、両親と姫路警察署の署員2名は高柳の自宅へ向かい、姫路警察署の生活安全課の統括係長が任意で室内に入るが室内に女性会社員がいないことを確認したために帰ろうとする。その時、女性会社員の母親が高柳の部屋に許可を取り室内に入ったところスタンガンや異臭、カーペットに血痕があること、意識がもうろうとした女性を確認したために再度姫路警察署の生活安全課の統括係長に確認させたが、異常が無いとして帰ってしまった。そこで両親は飛松を呼び高柳を調査した所、[[覚醒剤]]を打っているような反応を示したために飛松が高柳を問い詰めた上に[[相生警察署]]へ通報、1時間半後に相生警察署が駆けつけ任意同行、翌日の[[1月30日]]に[[覚せい剤取締法]]違反により高柳は逮捕された。
  
逮捕から3ヶ月後の[[4月12日]]、男からの供述により事件の全貌が明らかとなった。
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逮捕から3ヶ月後の[[4月12日]]、高柳からの供述により事件の全貌が明らかとなった。
  
[[1月7日]]、専門学生の女性が男が経営していると言った鉄工所に就職を依頼するために女性会社員と共に会うが、2日後の[[1月9日]]に2女性を殺害。遺体をバラバラにして海に捨てた。
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[[1月7日]]、専門学生の女性が高柳が経営していると言った鉄工所に就職を依頼するために女性会社員と共に会うが、2日後の[[1月9日]]に2女性を殺害。遺体をバラバラにして海に捨てた。
  
男が殺害を供述するまで、姫路警察署は「女性は風俗で働いていたから失踪した。時間が経てば帰ってくるだろう」と名誉毀損の説明をし、一部マスコミがそれを信じて報道した。
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高柳が殺害を供述するまで、姫路警察署は「女性は風俗で働いていたから失踪した。時間が経てば帰ってくるだろう」と名誉毀損の説明をし、一部マスコミがそれを信じて報道した。
  
[[5月10日]]、兵庫県警は男を[[死体遺棄]]容疑で再逮捕。[[5月20日]]には[[殺人罪]]で再逮捕した。遺体の一部が発見された。
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[[5月10日]]、兵庫県警は高柳を[[死体遺棄]]容疑で再逮捕。[[5月20日]]には[[殺人罪]]で再逮捕した。遺体の一部が発見された。
  
 
被害者の両親は「犯人は我々が捜査し見つけたようなものだ」と記者会見で答えた。2005年12月、姫路警察署は職務怠慢を遺族に謝罪した。なお姫路警察署幹部が遺族の自宅に訪問し土下座して謝罪する様子が隠しカメラで撮されていた。
 
被害者の両親は「犯人は我々が捜査し見つけたようなものだ」と記者会見で答えた。2005年12月、姫路警察署は職務怠慢を遺族に謝罪した。なお姫路警察署幹部が遺族の自宅に訪問し土下座して謝罪する様子が隠しカメラで撮されていた。
  
男は2女性の殺人、死体損壊、死体遺棄容疑で[[起訴]]され、[[2009年]][[3月17日]]、[[神戸地方裁判所]]姫路支部で[[死刑]]判決。男は即日[[控訴]]した。
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高柳は2女性の殺人、死体損壊、死体遺棄容疑で[[起訴]]され、[[2009年]][[3月17日]]、[[神戸地方裁判所]]姫路支部で[[死刑]]判決。男は即日[[控訴]]した。
  
頭部などの遺体は未だに発見されていない。
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しかし、頭部などの遺体は未だに発見されていない。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2009年12月24日 (木) 15:18時点における版

姫路2女性殺人事件(ひめじ にじょせい さつじんじけん)とは、2005年1月9日兵庫県姫路市で発生した2女性殺人死体損壊事件である。

事件の概要

2005年1月20日、当時23歳の女性会社員とその友人の23歳の専門学生の女性が失跡した。女性会社員の室内に現金がそのまま残されており、事件性を感じた女性会社員の家族が姫路警察署に連日相談しに行くが、担当の刑事が「年間1200人もの捜索願が出ているので、相手できない」と相手にせず、さらには刑事が怒り家族に電話機を投げつけようとしたこともあったという。

1月22日、姫路警察署ではまともに事件を捜査しないと考えた両親は、知人のつてを頼り兵庫県警元刑事の飛松五男(当時は定年前)を紹介。家族が記録として残していた、失踪前に女性会社員が自宅に連れてきた偽名を名乗る高柳和也(当時39歳)の調査を依頼。飛松は高柳の居所を突き止め、張り込むのと同時に姫路警察署に通報した。

1月29日、両親と姫路警察署の署員2名は高柳の自宅へ向かい、姫路警察署の生活安全課の統括係長が任意で室内に入るが室内に女性会社員がいないことを確認したために帰ろうとする。その時、女性会社員の母親が高柳の部屋に許可を取り室内に入ったところスタンガンや異臭、カーペットに血痕があること、意識がもうろうとした女性を確認したために再度姫路警察署の生活安全課の統括係長に確認させたが、異常が無いとして帰ってしまった。そこで両親は飛松を呼び高柳を調査した所、覚醒剤を打っているような反応を示したために飛松が高柳を問い詰めた上に相生警察署へ通報、1時間半後に相生警察署が駆けつけ任意同行、翌日の1月30日覚せい剤取締法違反により高柳は逮捕された。

逮捕から3ヶ月後の4月12日、高柳からの供述により事件の全貌が明らかとなった。

1月7日、専門学生の女性が高柳が経営していると言った鉄工所に就職を依頼するために女性会社員と共に会うが、2日後の1月9日に2女性を殺害。遺体をバラバラにして海に捨てた。

高柳が殺害を供述するまで、姫路警察署は「女性は風俗で働いていたから失踪した。時間が経てば帰ってくるだろう」と名誉毀損の説明をし、一部マスコミがそれを信じて報道した。

5月10日、兵庫県警は高柳を死体遺棄容疑で再逮捕。5月20日には殺人罪で再逮捕した。遺体の一部が発見された。

被害者の両親は「犯人は我々が捜査し見つけたようなものだ」と記者会見で答えた。2005年12月、姫路警察署は職務怠慢を遺族に謝罪した。なお姫路警察署幹部が遺族の自宅に訪問し土下座して謝罪する様子が隠しカメラで撮されていた。

高柳は2女性の殺人、死体損壊、死体遺棄容疑で起訴され、2009年3月17日神戸地方裁判所姫路支部で死刑判決。男は即日控訴した。

しかし、頭部などの遺体は未だに発見されていない。

関連項目