「機動戦士ガンダム00」の版間の差分

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{{継続中の作品}}
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『'''機動戦士ガンダム00'''』(きどうせんしガンダムダブルオー)は、[[日本]][[テレビアニメ]]、およびそれを原作とした[[メディアミックス]]作品群である。
{{Infobox animanga/Header
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|タイトル=機動戦士ガンダム00
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|ジャンル=[[ロボットアニメ]]
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}}
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{{Infobox animanga/TVAnime
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|タイトル=第1シーズン
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|原作=[[矢立肇]]<br />[[富野由悠季]]
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|監督=[[水島精二]]
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|シリーズ構成=[[黒田洋介]]
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|脚本=黒田洋介
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|キャラクターデザイン=[[高河ゆん]](原案)<br />千葉道徳
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|メカニックデザイン=[[海老川兼武]]<br />[[柳瀬敬之]]<br />寺岡賢司<br />[[福地仁]]<br />[[中谷誠一]]<br />[[大河原邦男]]
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|アニメーション制作=[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]
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|製作=[[創通]]<br />サンライズ<br />[[毎日放送]]
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|放送局=[[毎日放送|MBS]]発[[東京放送|TBS]]系列
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|放送開始=2007年10月6日<ref>アニメ公式HP</ref>
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|放送終了=2008年3月29日
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|話数=全25話
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|コピーライト=創通<br />サンライズ<br />毎日放送
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}}
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{{Infobox animanga/Footer}}
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『'''機動戦士ガンダム00'''』(きどうせんしガンダムダブルオー)は、[[日本]]のTVアニメ作品。
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ファーストシーズンは2007年10月6日から[[毎日放送|MBS]]・[[東京放送|TBS]][[Japan News Network|系列]][[毎日放送土曜6時枠|土6枠]](一部地域[[時差ネット]])で放送。セカンドシーズンは2008年10月よりMBS・TBS系列[[TBSテレビ系列日曜夕方5時枠のアニメ|日5枠]](全国地域[[同時ネット]])で放送開始予定。
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== 作品概要 ==
 
== 作品概要 ==
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<!--概要節のレイアウトについては、ノートで合意の上あえてウィキプロジェクト既定のレイアウトを採用していません。詳しくは過去ログ4「冒頭のレイアウト」をご参照ください。-->
 
=== 基本設定 ===
 
=== 基本設定 ===
 
本作は、西暦[[24世紀|2307年]]の地球を舞台としてスタートする。人類は枯渇した[[化石燃料]]に代わるエネルギー源として[[宇宙太陽光発電]]システムと[[軌道エレベータ|軌道エレベーター]]を実用化していたが、莫大な建造費が必要なこれらのシステムを所有しその恩恵が得られるのは「ユニオン」、「人類革新連盟」、「AEU」の世界3大国家群のみであった。それらの[[超大国]]間には全面的な対決こそ無いものの熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、また、いずれの連合にも属せなかった小国は貧困にあえぎ、紛争や内戦を繰り返していた。
 
本作は、西暦[[24世紀|2307年]]の地球を舞台としてスタートする。人類は枯渇した[[化石燃料]]に代わるエネルギー源として[[宇宙太陽光発電]]システムと[[軌道エレベータ|軌道エレベーター]]を実用化していたが、莫大な建造費が必要なこれらのシステムを所有しその恩恵が得られるのは「ユニオン」、「人類革新連盟」、「AEU」の世界3大国家群のみであった。それらの[[超大国]]間には全面的な対決こそ無いものの熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、また、いずれの連合にも属せなかった小国は貧困にあえぎ、紛争や内戦を繰り返していた。
  
 
=== あらすじ ===
 
=== あらすじ ===
新型[[モビルスーツ]](略称"MS")の公開軍事演習を行っていたAEUは、突如所属不明のモビルスーツ2機の襲撃を受ける。額に"GUNDAM"と刻印されるそれらの機体は、圧倒的な機動力と攻撃力でAEUの戦力を炙り出し、破壊していった。一方同じころ、人類革新連盟の[[宇宙ステーション]]を襲撃したテロリストを、やはり"GUNDAM"と刻印された謎の機体2機が迎撃し、多数の市民の命が救われた。
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新型[[モビルスーツ]](以下"MS")の公開軍事演習を行っていたAEUは、突如所属不明のモビルスーツ2機の襲撃を受ける。額に"GUNDAM"と刻印されるそれらの機体は、圧倒的な機動力と攻撃力でAEUのMSを破壊していった。同じころ、人類革新連盟の[[宇宙ステーション]]を襲撃したテロリストを、同様の刻印が施された謎の機体2機が迎撃し、多数の市民の命が救われた。
  
この騒動にメディアが沸き立つ中、世界中に向けて1つの声明が発表される。4機のモビルスーツ「[[ガンダムタイプ|ガンダム]]」を所有する[[ミリシア|私設武装組織]]「ソレスタルビーイング(略称"CB")」は、戦争・内乱など世界中のあらゆる武力紛争に同じ武力をもって介入し、戦争根絶を目指す集団であるという。それは「平和のための武力行使」という矛盾を抱える行為であった。
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この騒動にメディアが沸き立つ中、世界中に向けて1つの声明が発表される。4機のモビルスーツ「[[ガンダムタイプ|ガンダム]]」を所有する[[民兵|私設武装組織]]「ソレスタルビーイング(以下"CB")」は、戦争・内乱など世界中のあらゆる武力紛争に同じ武力をもって介入し、戦争根絶を目指す集団であるという。それは「平和のための武力行使」という矛盾を抱える行為であった。
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<!--以下議論中につきコメントアウト……
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:莫大なエネルギーを生み出す"太陽炉"を搭載した4機のガンダムを操るのは、刹那、ロックオン、アレルヤ、ティエリアら4人のガンダムマイスター達。彼らは武力介入を行ないながらも、その最中にも人命救助を行なうなど、彼らの存在に世界は混乱。存在を否定するかのごとくテロが起きる一方、彼らを正義だと称える声も有り、賛否両論が巻き起こる。また普通の学生であった沙慈も世界の変革に巻き込まれるのであった。
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:各国家群は己の威信をかけ、ガンダムを手に入れようと様々な作戦を実行するが、ガンダムとの性能差の前にことごとく敗北、着実にCBは着実に武力介入を実行していった。
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:そうした中で、各国家群は合同軍事演習を名目に、大規模なガンダム鹵獲作戦を決行。圧倒的な物量を前に遂にガンダムも敗北するかと思われたその時、計画には存在しないトリニティを名乗る新たなガンダムマイスター達の登場により計画が綻び始める。
 +
:彼らによって窮地を救われた刹那達だったが、虐殺ともいえる過剰な武力介入を行なう彼らに疑念を抱く。またCBの監視者であるはずのアレハンドロの裏切りによって各国家は"擬似太陽炉"を手に入れ、CBを凌ぐ軍事力を手に入れた。
 +
:実はトリニティもアレハンドロが世界を支配するための布石でしかなく、既にトリニティは排除され、計画の要であった演算処理システムの『ヴェーダ』も掌握されたことにより、刹那たちも同じく排除されるだけとなってしまった。
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:そして遂に行なわれる国連軍のガンダム殲滅作戦<ref>1st開始から1年が経過しており、グラハム・エーカーの部下ハワード・メイスンの墓石の没年は2308年となっている。</ref>。CBの計画は破綻し、仲間を次々と失いながらも、戦いの果てに平和があると信じ、刹那達は最終決戦へと挑む。
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;セカンドシーズン
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:4年が経過した西暦2312年。全ての軍が国連軍として統一され、世界は一つになったかに見えた。しかしその裏では、独立治安維持部隊『アロウズ』によって、反政府組織や主義・思想への弾圧や虐殺が行なわれ、今なお世界は歪んだままであった。
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:夢を叶えて宇宙技術者にとなった沙慈はアロウズによる弾圧に否応無く巻き込まれ、国連軍との決戦を生き延び刹那は歪んだままの世界に立ち上がり再び戦いへと身を投じる。そして二人は再び邂逅した。-->
  
 
=== 沿革と展開 ===
 
=== 沿革と展開 ===
本作は[[機動戦士ガンダム]]をはじめとする[[ガンダムシリーズ]]の通算12作目([[SDガンダムフォース]]を含む)に当たり、TV放映のガンダムシリーズでは初めて前期(25話分)・後期の分割放送を行う。前期は2007年10月6日から2008年3月まで、[[毎日放送|MBS]][[東京放送|TBS]][[Japan News Network|系列]][[毎日放送土曜6時枠|土6枠]](一部地域[[時差ネット]])にて放送された。また、ガンダムシリーズおよび「土6」枠作品史上初の[[ハイビジョン制作]]・放映となる。
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本作は『[[機動戦士ガンダム]]』をはじめとする[[ガンダムシリーズ]]の通算12作目(『[[SDガンダムフォース]]』を含む)に当たり、テレビ放映のガンダムシリーズでは初めて前期(ファーストシーズン、25話分)・後期(セカンドシーズン)の分割放送を行う。ファーストシーズンは[[2007年]][[10月6日]]から[[2008年]][[3月29日]]まで、[[毎日放送|MBS]][[Japan News Network|TBS系列]][[毎日放送制作土曜夕方6時枠|「土6」枠]](一部地域[[遅れネット]])にて放送された。また、ガンダムシリーズおよび「土6」枠作品史上初の[[ハイビジョン制作]]・放映となる。セカンドシーズンは2008年10月5日よりMBS・TBS系列[[TBSテレビ系列日曜夕方5時枠のアニメ|「日曜午後五」枠]](全国地域[[同時ネット]])で放送を開始した。
 
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製作は[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]第3スタジオが担当。監督には同じ「土6」枠で放映された『[[鋼の錬金術師 (アニメ)|鋼の錬金術師]]』などで知られる[[水島精二]]、シリーズ構成には『[[無限のリヴァイアス]]』などで知られる[[黒田洋介]]を起用している。しかしその作風は「主人公(及びその所属勢力)がテロリスト」「基本リアルな世界観であるのにもかかわらず、登場人物に普通の日本人名が使われていない(ちなみに、かれらの所属は軍属ではなく、あくまでいち市民、脇キャラという位置付け)」等々、プロデューサーの思想がむしろ前作・前々作よりもより色濃く反映されるようになっており、その事に対するガンダムファンの不満や批判も根強い。
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{{ネタバレ|スキップ=動作}}
 
{{ネタバレ|スキップ=動作}}
  
 
== 登場人物・組織 ==
 
== 登場人物・組織 ==
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この節では以降、アニメ版のファーストシーズンを『'''1st'''』、セカンドシーズンを『'''2nd'''』と記述する。劇中では物語の進行に伴い年単位の月日(1st終了時で約1年、2nd開始時でそれより4年)が経過しているが、特に断り書きがない場合は初登場時の年齢を記載する。
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<!-- ノートの合意において、「用語」節内の「国家・組織」節は除去し、国家・組織の説明は「登場人物」節を「登場人物・組織」に改名して各見出しの最初に説明する、ということになっています。必要だと思われる明確な理由をお持ちの場合は、ノートにて提起してください。年齢の変化についても上記文で事足りるため、特筆すべき理由がない場合は記述の必要はありません。 -->
 
=== ソレスタルビーイング ===
 
=== ソレスタルビーイング ===
英字表記は「Celestial Being」。「'''天上人'''」を意味する名を持つ、謎の私設武装組織。西暦[[2100年]]頃に科学者イオリア・シュヘンベルグによって創設された。世界に存在する全ての戦争を根絶させることを目的とし、4機のガンダムで全世界の紛争に介入することを宣言する。
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西暦[[2100年]]頃に科学者イオリア・シュヘンベルグによって創設された私設武装組織。英字表記で”Celestal Being”すなわち「'''天上人'''」の名を持つ。世界に存在する全ての戦争を根絶することを目的としており、革新的な技術で作られた機動兵器ガンダムであらゆる紛争に武力介入することを宣言する。
  
CBの構成員は守秘義務により互いのプロフィールを秘匿しており、組織内で呼び合う名前も偽名あるいはコードネームを使用している。
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構成員は守秘義務により互いの素性を秘匿しており、互いをコードネームで呼び合う(一般的にキャラクターの名称として扱われるのはこのコードネームのほうである)。また、構成員の中でも特にガンダムのパイロットは「ガンダムマイスター」と称される。この呼称は本作独自のもので他のガンダムシリーズにはない設定である。
  
==== ガンダムマイスター ====
+
2ndでは、プトレマイオスのクルーやマイスターは、色違いや多少の形の違いはあれど、統一されたデザインの制服を着用している。
{{出典の明記|section=1}}
+
 
;刹那・F・セイエイ(せつな・エフ・セイエイ、Setsuna F. Seiei):[[声優|声]][[宮野真守]](幼年期:[[西墻由香]]
+
==== プトレマイオスのガンダムマイスター ====
:本作の[[主人公]]で、ガンダムエクシアのマイスター。ガンダムマイスター中最年少。本名はソラン・イブラヒム。
+
; 刹那・F・セイエイ(せつな・エフ・セイエイ、Setsuna F. Seiei)
:内戦の続く[[中東]]の小国クルジス共和国で生まれ育ち[[少年兵]]だった。6年前、敵MSに追い詰められ絶体絶命の状況の中、突如上空より飛来した0ガンダムに命を救われ、これを機にCBに参加する。
+
: [[声優|声]] - [[宮野真守]][[西墻由香]](幼年期)
:その若さに似合わず非常に寡黙な性格で、他者の干渉を拒み常に一定の距離を置いている。一方でしばしば感情に任せた行動を取る。
+
: 本作の主人公で、ガンダムエクシア及びダブルオーガンダムのマイスター。
:ガンダムという機体に信仰に近い感情を持ち、戦争根絶を体現するもの=ガンダムそのものになろうとしている。それ故に過剰な武力介入を行うトリニティのスローネを否定した。かつての師であるサーシェス、母国を滅ぼした国の皇女マリナとの出会いを経て少しずつ変わっていき、遂には計画を歪めたアレハンドロを倒す。しかし、その直後に現れたグラハムのGNフラッグと交戦し、相打ちになった後エクシアと共に宇宙を彷徨い消息不明となった。
+
: 本名はソラン・イブラヒム。内戦の続く[[中東]]の小国クルジス共和国で生まれ、幼年期を[[少年兵]]として過ごした。西暦2301年(作品開始時より6年前)、戦闘中に敵MSに追い詰められたところを飛来したOガンダムに救われ、これがCB参加のきっかけとなる。この時の経験からガンダムに対して信仰に近い感情を持ち、戦争根絶を体現する存在=ガンダムそのものになろうとしている。
:小説版にてサーシェスに洗脳された結果、実の両親を殺害した事が明かされている。母親と声が似ているマリナに対して母親と面影を重ねている描写があり、彼女のことを「自分と違う道で戦う者」として認めていた。
+
: 非常に寡黙な性格で、当初は他者の干渉を拒み常に一定の距離を置いていた<ref name="site" />。しかし、少年兵として自分を利用したサーシェスとの再会、母国を滅ぼした国の皇女マリナとの出会いを経て少しずつ変わっていき、また自分が理想とするガンダム像とは程遠いトリニティとの決別を機に仲間との絆を深めていく。国連軍との最終決戦ではアレハンドロと対決し勝利するも、グラハムと相討ちになり、エクシアと共に消息不明となる。
:4年後は世界を放浪し、世界の歪んだ平和に憤りを感じている。そして再びCBの一員として戦場へと舞い戻る。新たなる搭乗機は00(ダブルオー)ガンダム。
+
: その後4年間は一人で世界を放浪し、国連の作る歪んだ平和に憤りを感じていたが、2ndでは再びCBに合流しダブルオーガンダムと共に戦う。
:年齢:16歳(1stシーズン)→21歳(2ndシーズン)。身長:162cm。体重:49kg。
+
: 1st 年齢:16歳 身長:162cm 体重:49kg
;ロックオン・ストラトス(Lockon Stratos):声:[[三木眞一郎]]
+
: 2nd 年齢:21歳
:[[アイルランド]]出身のガンダムデュナメスのマイスター。本名はニール・ディランディ。
+
; ロックオン・ストラトス(Lockon Stratos)
:その優れた狙撃能力を買われCBにスカウトされた。明るく陽気な青年だが、[[テロリズム|テロ]]により両親を失った過去から、テロ行為に対して激しい憎悪を抱く。
+
: 声 - [[三木眞一郎]]<!--
:年齢不詳のティエリアを除くガンダムマイスターの中では最年長で、リーダー的存在。協調性に欠けるメンバー達の統率に苦労しており、特に暴走の多い刹那の制止やフォローを引き受けることが多い。本人は「女性限定で優しい」と発言しているが、フェルトには「誰にでも優しい」と評されている。
+
ニールとライルについては、どのような形で記載するかをノートで協議中です。
:ヨハンから刹那が両親と妹を殺したクルジス共和国のテロ組織KPSAの一員であったことを知るが、刹那の想いを聞き、わだかまりが無くなる。
+
: [[アイルランド]]出身の[[双生児|双子]]が「ロックオン・ストラトス」のコードネームを持って活動しているため個別表記する。
:国連軍との戦闘の最中でティエリアを庇い、右目を負傷。その後負傷した身体で出撃しサーシェスとの死闘の末に宇宙に散る。
+
:; ニール・ディランディ(1stシーズン)
:4年後のソレスタルビーイングにおいて同一コードネームかつ、同じ容姿の人物がケルディムガンダムに搭乗しているが、当の本人かは不明。
+
-->
:年齢:24歳(1stシーズン)→29歳(2ndシーズン)。身長:185cm。体重:67kg。
+
: ガンダムデュナメスのマイスター。本名ニール・ディランディ。その優れた狙撃能力を買われCBにスカウトされた。明るく陽気な青年だが、[[テロリズム|テロ]]により両親と妹を失った過去から、テロ行為に対して激しい憎悪を抱く。CBとして人を裁く代償に、世界の変革に成功した暁には自らも裁きを受ける覚悟を持つ。
;アレルヤ・ハプティズム(Allelujah Haptism):声:[[吉野裕行]](幼年期:[[城雅子]]
+
: 年齢不詳のティエリアを除くガンダムマイスターの中では最年長で、リーダー的存在。暴走の多い刹那の制止やフォロー(貧乏くじ)を引き受けたり、ティエリアが精神的に脆いことに唯一気付くなど、苦労しつつも常に仲間を気にかけ、協調性に欠けるメンバー達をまとめ上げていった。
:ガンダムキュリオスのマイスター。本名は不明。
+
: 国連軍との戦闘の最中にティエリアを庇い利き目を負傷するも、周囲の制止を振り切って出撃。サーシェスとの死闘の末死亡。
:孤児であった幼少期に人革連の特殊機関に在籍していた過去を持ち(当時は被験体E-57として登録されていた)、施設を脱走した後にCBに参加する。冷徹な外見に似合わず温厚で礼儀正しく、人命を奪うことには抵抗を感じている。一方、心の奥には人体実験を受けた影響で[[解離性同一性障害|誕生した人格]]、「ハレルヤ」と呼ばれる正反対の好戦的な人格が眠っている<ref>プラモデル「HGガンダムキュリオス」の組立説明書より。</ref>。
+
: ライルという名前の双子の弟がおり、2ndでは弟が「ロックオン・ストラトス」のコードネームを引き継ぎ、ケルディムガンダムのマイスターとなる。<!--
:超人機関のソーマの存在を知り、苦悩した末に同胞の子供たちがいる研究施設を破壊(その日が彼の誕生日であった)。最終決戦で半壊したキュリオスでハレルヤとの連携でセルゲイとソーマのGN-Xを圧倒するが、僅かな隙を突かれキュリオスは大破。自身は頭部を負傷し、その影響でハレルヤも消滅してしまう。その際、ソーマの正体が「マリー」であった事に衝撃を受けた。
+
以下の記述についてはノートで議論中です。
:普段は前髪で片目が隠れているが、[[虹彩異色症|左右で目の色が異なる]](左が黒灰色、右が金色)。どちらの人格が表に出ているかで前髪の位置が異なり、アレルヤの場合は右目が、ハレルヤの場合は左目が隠れる。
+
: 1stの第9話で、家族の墓参りに訪れたロックオンと彼を見つめるロックオンという2人のロックオンが描かれたが、水島監督によれば、墓参りをしているのは弟のライルで木陰から彼を見つめているのは兄のニールとのことである。
:最終決戦の後、行方不明となっていたが、その4年後アリオスガンダムに搭乗する。髪型も前髪を切り揃えて下ろし、両目が見えるような形となっている。
+
-->
:年齢:19歳(1stシーズン前半)→20歳(1stシーズン中盤以降)→24歳(2ndシーズン)。身長:186cm。体重:65kg。
+
: 1st 年齢:24歳 身長:185cm 体重:67kg<!--
;ティエリア・アーデ(Tieria Erde):声:[[神谷浩史]]
+
セカンドシーズンからの登場人物ついては、どのような形で記載するかをノートで協議中です。
:ガンダムヴァーチェのマイスターで中性的な美貌を持つ少年。互いに経歴を秘匿しているCBメンバーの中でも際立って謎が多い人物。
+
:; ライル・ディランディ(2ndシーズン)
:CBの理念よりも、CBを統轄する「ヴェーダ」の意思を至上のものとし、その意に反するものは、たとえ味方であっても一切容赦をしない。特に刹那とは険悪だった(トリニティという共通の敵の出現や、過去を知った事により、彼に対する悪感情は氷解した)。彼だけは地球上の環境に不慣れで、嫌悪の感情を抱いている。
+
:: ケルディムガンダムのマイスターでニールの弟。兄同様家族を奪ったテロを憎み、カタロン構成員として活動していた。目の前に現れた刹那から行方不明だった兄がCBのパイロットとして戦っていたことを聞き、彼の遺志を継ぐ形でCBに加入、兄のコードネームを引き継ぐ。しかしカタロンを抜けた訳では無く、現在はスパイとして活動を続けている。容姿はニールと同じだが、言葉遣いの語尾や煙草を好むなどのささやかな違いがあり、兄と比較されることを嫌がる一面もある。
:新たなるガンダムの出現、ナドレのトライアルシステムの強制解除をきっかけに、ヴェーダがハッキングされていた事を知るが、見切りをつける事ができず、そのせいでロックオンが負傷した事を負い目に感じる。
+
:: 2nd 年齢:29歳
:ロックオンの敵を討とうと奮戦するが、GN-Xの猛攻でナドレは大破し、コーラサワーと相打ちになった末、生き延びていたスメラギ達にGNドライブを託した。
+
-->
:4年後、生存が確認されており、セラヴィーガンダムのマイスターとなる。外見は初登場時と変わっていない。
+
; アレルヤ・ハプティズム(Allelujah Haptism)
:年齢:不明(外見年齢は16歳<ref>プラモデル「HGガンダムヴァーチェ」の組立説明書より。</ref>ほど)。身長:177cm。体重:59kg。
+
: 声 - [[吉野裕行]][[城雅子]](幼年期)
;ヨハン・トリニティ:声:[[小西克幸]]
+
: ガンダムキュリオス及びアリオスガンダムのマイスター。
:26歳。ガンダムスローネアインのガンダムマイスター。上記の4人のマイスターやプトレマイオスとは、行動を共にしておらず、チームトリニティとして独自の動きを見せる。兄妹共々その正体は、ガンダムマイスターとなるべく人工的に生み出された[[デザイナーベビー]]である。
+
: 戦災孤児。幼少期に人革連の「超人機関」で人体実験を受けていた過去を持ち、被検体E-57と呼ばれていた。その時に出逢った少女マリー・パーファシーから「神に感謝する言葉」を意味する「アレルヤ」という名前を授かる。その後、廃棄処分が決定した他の仲間と共に脱走した後、紆余曲折を経てCBに参加する。温厚で礼儀正しく、人命を奪うことには抵抗を感じている一方で、心の奥には人体実験の影響で誕生した「ハレルヤ」と呼ばれる粗野で好戦的な[[解離性同一性障害|もう1つの人格]]が存在する<ref>プラモデル「HGガンダムキュリオス」の組立説明書より。</ref>。
:冷静沈着な性格で高い射撃のパイロット特性を持ち、ミハエル、ネーナと共にに与えられた任務を忠実にこなしてゆく。
+
: [[強化人間#西暦(『機動戦士ガンダム00』)における超兵|超兵]]ソーマ・ピーリスの存在から、「超人機関」が存続していることを知り、自分のような存在をこれ以上生み出させないため、苦悩の末に同胞の子供達がいる研究施設を破壊するが、このことは超兵としての自分に肯定的な感情を持つピーリスとの確執を生む。
:国連軍の追撃から逃れる途中で現れたサーシェスに撃たれ、スローネツヴァイを奪ったサーシェスと傷ついた体で対決するも圧倒的過ぎる実力差によって撃墜され、戦死する。
+
: CBと国連軍の最終決戦では死闘の末、ハレルヤとの連携でピーリスとセルゲイを翻弄し死の淵まで追い詰めるが、セルゲイの身を呈した行動により僅かな隙を突かれてキュリオスは大破しハレルヤも消滅した。その際にピーリスが成長したマリーであることに気づく。その後キュリオスと共に国連軍に鹵獲され捕虜の身となり、尋問と拷問の繰り返しだった1年<ref>小説版第3巻より。</ref>を含めた4年間、不穏分子として収監施設に監禁されていたが、2ndで活動を再開した刹那たちによって救出されアリオスガンダムを受領。戦争を根絶すると共にマリーを奪還するための戦いに身を投じる。
;ミハエル・トリニティ:声:[[浪川大輔]]
+
: [[虹彩異色症|左右の瞳の色が異なる]]。1stでは前髪で片目が隠れているが、どちらの人格が現われているかによって露出する瞳が異なるよう演出され、アレルヤは黒灰色の左目が、ハレルヤは金色の右目が露出し、同時に表出する最終決戦では前髪をかき上げたオールバックとなった。2ndでは両目が出る髪型に変更されている。
:19歳。ガンダムスローネツヴァイのガンダムマイスター。やや異常ともとれる程、短気かつ好戦的な性格。ネーナに対してはシスターコンプレックスの一面を持ち、刹那がキスしたネーナを拒絶したことに激昂し、いきなり電磁ナイフを突きつけようとした。
+
: 1st 年齢:19歳(後に20歳) 身長:186cm 体重:65kg
:国連軍の追撃から逃れる途中、アレハンドロから抹殺指令を受けたサーシェスに、一瞬の隙を突かれて射殺された。 
+
: 2nd 年齢:24歳
;ネーナ・トリニティ:声:[[釘宮理恵]]
+
; ティエリア・アーデ(Tieria Erde)
:17歳。ガンダムスローネドライのガンダムマイスター。無邪気で明るい性格だが、本性は自分勝手かつ残虐で、気晴らしに民間人を攻撃、殺戮すると言う行動を平気で行い、ルイスもまたネーナの暴走によって片腕を失った。微笑みながら指でVサインを作るクセを持つ。男性に関しては刹那と紅龍が好みな模様で、初対面の刹那にいきなり[[キス]]をしたこともあった。
+
: 声 - [[神谷浩史]]
:2人の兄をサーシェスに殺され、自身もまた殺されかけるが、刹那とラッセによって助けられ、その後は王留美に保護される。4年後は口調が丁寧になり、留美に仕えているようである。
+
: ガンダムヴァーチェ、ガンダムナドレ、セラヴィーガンダムのマイスター。
 +
: 中性的な美貌を持つ人物で、互いに経歴を秘匿しているCBメンバーの中でも際立って謎が多い。
 +
: 当初はCBの理念よりも、CBを統轄するスーパーコンピュータ「ヴェーダ」の意思を至上のものとして行動しており、その意に反するものは、たとえ味方であっても一切容赦をしなかった。特に刹那とは当初険悪だったが、ヴェーダの意思がハッキングによって歪められていることを悟ってからは、共通の敵の出現や、マイスターらの過去を知る機会を通して、それらの悪感情は氷解していく。
 +
: 精神的に脆い面があり、ヴェーダをアレハンドロとリボンズによって完全に掌握された際には激しく動揺した。その際に生じた自身のミスによってロックオン(ニール)が負傷した事を負い目に感じ、国連軍との最終決戦では彼の仇を討とうと奮戦する。他のマイスター同様機体は大破するが、搭載されているGNドライヴをCBに持ち帰った。
 +
: その後は半壊状態の組織再建に乗り出し、2ndではセラヴィーガンダムのマイスターとなる。ヴェーダの判断ではなく「自らの意思で戦う意味を模索する<ref name="site" />」ようになり、仲間の意思を尊重し、時にはぎこちないながらも冗談を言うようになるなど、精神的には大きな変化を遂げた。<!--
 +
ローカルルールに基づき、2008年12月7日の放送終了後までコメントアウト。
 +
 
 +
亡きロックオンの存在が心の支えとなっており、悩み苦しんでいると彼の声が心に響いてくるほどである。
 +
-->
 +
: 1st 年齢:不明(外見は16歳を想定して作成されている<ref>プラモデル「HGガンダムヴァーチェ」の組立説明書。</ref>) 身長:177cm 体重:59kg
 +
: 2nd 年齢:不明
  
 
==== プトレマイオスクルー ====
 
==== プトレマイオスクルー ====
;スメラギ・李・ノリエガ( - リ - ):声:[[本名陽子]]
+
; スメラギ・李・ノリエガ( - リ - )
:26歳。CBの戦闘母艦プトレマイオスの戦術予報士。艦長の肩書きは持たないが、実質上の艦のトップに立つ人物。部隊の作戦立案をほぼ一手に手掛ける有能なコマンダーである。一方で酒にだらしが無く、任務中もたびたび飲酒してはクルー達に注意されている。ビリーとは大学院の同級生。
+
: 声 - [[本名陽子]]
:アレハンドロ率いる部隊との戦いを何とか生き延びた。
+
: CBの戦闘母艦プトレマイオスの戦術予報士。艦長の肩書きは持たないが、実質上の艦のトップに立つ人物。
;クリスティナ・シエラ:声:[[佐藤有世]]
+
: 元はAEU軍の戦術予報士だったが、過去に参加した作戦で味方部隊と競合、同士討ちとなる戦術ミスを犯した際に恋人のエミリオ・リビシ<ref>エミリオのフルネームは小説版より。</ref>を失っている。この予報ミスによって恋人を失ったトラウマから逃れたいために飲酒を繰り返すようになる一方、二度とミスはしないという決意も固めている。プトレマイオスにおける作戦立案をほぼ一手に手掛ける有能なコマンダーだが、作戦中にも平気で飲酒しているところをクルーに注意されることも少なくない。
:22歳。プトレマイオス戦況オペレーターの1人。愛称は「クリス」。その高度なプログラミング能力を買われ、CBにスカウトされた。気さくな性格で他のクルー達からの信頼も厚い。年下であるフェルトに対しては姉のように振舞っており、服の着せ替えをする等、時々振り回している。ミーハーな面が強く、トリニティがプトレマイオスを訪れた際にヨハンとのツーショット写真を撮っている(トリニティとの対立が表面化した際にデータを削除した)。
+
: CBと国連軍との最終決戦を生き延びるものの、その後4年間は変わらない世界に失望し、旧友であるビリーの許で酒浸りの日々を送っていた。しかし刹那によって強引に連れ戻された際、仲間達からの懇願を受けて決意を新たにし、新母艦プトレマイオスIIに乗り再び戦いに身を投じる。
:最終決戦でフェルトをブリッジから逃がした後、プトレマイオスのブリッジをGN-Xに破壊され、リヒティに庇われるものの、背部に破片が突き刺ささって致命傷を負い、最後はリヒティを抱きしめたまま「お願い…世界を変えて…」と告げた直後、ブリッジの爆発に巻き込まれ戦死。最期までフェルトの事を気にかけていた。
+
: ビリーやマネキンら、彼女を昔から知るCB以外の人間からは「クジョウ」という名で呼ばれる。
;フェルト・グレイス:声:[[高垣彩陽]]
+
: 1st 年齢:26歳
:14歳。プトレマイオス戦況オペレーターの1人。クルーの中では最年少だが、豊富なメカ知識を持つ。他者とのコミュニケーションを苦手とし、普段はあまり感情を表に出さないが、芯が強く、戦闘に怯えるクリスを一喝した事がある。ロックオンの相棒であるハロがお気に入りで仲が良く、ロックオンに対しても、他のメンバーよりも強い想いを寄せていたようである。
+
: 2nd 年齢:30歳
:両親もCBに所属し、ガンダムマイスターでもあったが、劇中では既に死去している。その状況等の詳細一切は不明で、娘であるフェルトにも伝えられていない。
+
; クリスティナ・シエラ
:外伝作品「00P」によると、両親はルイード・レゾナンスとマレーネ・ブラディである。
+
: 声 - [[佐藤有世]]
:アレハンドロ率いる部隊との戦いを何とか生き延びた。
+
: プトレマイオス戦況オペレーター。愛称は「クリス」。その高度なプログラミング能力を買われ、CBにスカウトされた。気さくな性格で他のクルー達からの信頼も厚い。CBと国連軍との最終決戦で致命傷を負い死亡。
;リヒテンダール・ツエーリ:声:[[我妻正崇]]
+
: 1st 年齢:22歳
:21歳のプトレマイオスの操舵士。愛称は「リヒティ」。陽気で調子のいい性格。クリスティナに好意を持つ。両親は太陽光発電紛争で死亡しており、彼自身も重傷を負い、体の大半を機械化していた。最終決戦でプトレマイオスのブリッジをGN-Xに破壊され、その攻撃からクリスを庇って致命傷を負い、戦死。
+
; フェルト・グレイス
;ラッセ・アイオン:声:[[東地宏樹]]
+
: 声 - [[高垣彩陽]]
:25歳。プトレマイオスの砲撃士。がっしりした体格でやや皮肉屋な性格。GNアームズのロールアウト後はそのパイロットとして刹那とコンビを組むようになる。最終決戦でアレハンドロのアルヴァトーレとの戦闘で、刹那に後を託し戦死する。彼はCBは存在する事に意味があると考え、それは刹那の心にも深く刻まれている。
+
: プトレマイオス戦況オペレーター。クルーの中では最年少だが、豊富なメカ知識を持つ。外伝『00P』に登場する第2世代マイスターのルイードとマレーネの娘だが、2人がプルトーネの事故で死亡した事に関する詳細事項は知らされていない。
;イアン・ヴァスティ:声:[[梅津秀行]]
+
: 他者とのコミュニケーションを苦手とし、普段はあまり感情を表に出さないが、芯は強い。ロックオンの相棒であるハロがお気に入りで仲が良く、ロックオン(ニール)から本名や素性を明かされた事をきっかけに、彼に対しても淡い恋心を寄せていた。
:プトレマイオスのチーフメカニック。ガンダムの整備や新装備の開発を手掛ける。ガンダムの地球での任務の際は共に地上に降りることも多い。ロックオンからは「おやっさん」と呼ばれ親しまれている。かつてはAEU軍所属の技術者であった過去を持つ。また、シャル達第二世代マイスターとも知り合いであり、彼女達が現役だった15年前にスカウトされてソレスタルビーイングの一員となった。
+
: 1st 年齢:14歳
:アレハンドロとの決戦にも生き延び、その4年後はソレスタル・ビーイングの秘密基地にて、00ガンダム等の新世代機の開発に携わっている。基地に訪れた王留美に、第1世代ガンダムである「Oガンダム」を見せている。
+
: 2nd 年齢:18歳
;J・B・モレノ:声:[[四宮豪]]
+
; リヒテンダール・ツエーリ
:プトレマイオスの軍医。GN粒子について調べていたらしい。かつては[[国境なき医師団]]に所属しており、イアンとは旧知の仲である。またイアンと同様、シャル達第二世代マイスターの知り合いであり、かつての第2世代機のひとつであるガンダムプルトーネの事故を知る数少ない生き証人だった。最終決戦でアルヴァトーレの攻撃に巻き込まれ戦死。
+
: 声 - [[我妻正崇]]
 +
: プトレマイオスの操舵士。愛称は「リヒティ」。陽気で調子のいい性格。クリスに好意を持つ。
 +
: 技術者だった両親は太陽光発電紛争に巻き込まれなくなっており、彼自身も重傷を負い、失った体の大半を[[サイボーグ|機械化]]する事で生命を補っている。CBと国連軍との最終決戦でクリスと共に死亡。
 +
: 1st 年齢:21歳
 +
; ラッセ・アイオン
 +
: 声 - [[東地宏樹]]
 +
: プトレマイオスの砲撃士。がっしりした体格でやや皮肉屋な性格。GNアームズのロールアウト後はそのパイロットとして刹那とコンビを組むようになる。「CBは存在する事に意義がある」と考え、その言葉は刹那の心にも深く刻まれた。CBと国連軍との最終決戦にて負傷するも生還した。
 +
; イアン・ヴァスティ
 +
: 声 - [[梅津秀行]]
 +
: プトレマイオスのチーフ[[メカニック]]。ガンダムの整備や新装備の開発を手掛ける。かつてはAEU軍所属の技術者であった過去を持つ。第2世代ガンダムマイスターとも知り合いであり、彼女達が現役だった15年前にスカウトされてCBの一員となった。
 +
: ガンダムの地球での任務の際は共に地上に降りることも多い。ロックオンからは「おやっさん」と呼ばれ親しまれている。
 +
: CBと国連軍との最終決戦で生き延び、2ndでは最古参のメンバーとして、ダブルオーガンダム等の新世代機の開発に携わっている。
 +
; ミレイナ・ヴァスティ
 +
: 声 - [[戸松遥]]
 +
: 14歳。イアンの娘で、2ndからプトレマイオスIIの戦況オペレーターを務める。会話の時は「~です」や「~ですぅ」といった独特の語尾が特徴。
 +
; J・B・モレノ
 +
: 声 - [[四宮豪]]
 +
: プトレマイオスの軍医。かつては[[国境なき医師団]]に所属しており、イアンとは旧知の仲。第2世代機ガンダムプルトーネの事故を知る数少ない生き証人だったが、CBと国連軍との最終決戦で戦死。
 +
: 『00P』ではプルトーネの事故で心身共に深い傷を負ったシャルの治療を担当していた。
 +
; [[ハロ (ガンダムシリーズ)|ハロ]](Haro<ref>[http://www.bandai-hobby.net/gundam/haro.html BANDAI HOBBY SITE バンダイホビーサイト マスコットロボハロ]より。2008年8月10日閲覧。</ref>)
 +
: 声 - [[小笠原亜里沙]]
 +
: CBに配備されている独立[[人工知能|AI]]で、MSの操縦やハロ専用の整備機械によるメンテナンスのサポートを担当。機密保持のために人員を最小限に抑えているCBにとっては必要不可欠の存在となっている。
 +
: プトレマイオスには色違いの個体が複数おり、全機が「キョウダイ」として認識している。デュナメスにはオレンジのものが相棒として積み込まれており、精密射撃モード時の機動制御を代行している。
 +
 
 +
==== トリニティ ====
 +
ガンダムスローネシリーズを擁するマイスター達。プトレマイオス及び前述するマイスター達とは行動を共にしておらず、チームトリニティとして独自の動きを見せる。ガンダムマイスターを幼少期より育て上げるために生まれて来た<ref>公式ファイルより。</ref>子供達で、血は繋がっていないがお互いのことを兄弟と認識しており強い絆で結ばれている。
 +
 
 +
プトレマイオスのマイスター達による武力介入を手緩いものと批判しており、非戦闘員に対しても容赦のない武力介入を行うが、彼らはCBの計画に介入し悪用しようとする監視者、アレハンドロにより捨て駒として利用されているに過ぎなかった。そのことに気がつかないまま、過剰な武力介入を繰り返したためにプトレマイオスのマイスター達から決別され、その後国連軍結成を成功させたアレハンドロからも用済みと見なされ刺客を差し向けられる。
 +
 
 +
; ヨハン・トリニティ
 +
: 声 - [[小西克幸]]
 +
: ガンダムスローネアインのガンダムマイスター、長男。冷静沈着な性格で、ミハエル、ネーナと共にに与えられた任務を忠実にこなしてゆく。
 +
: アレハンドロに利用されていることを知らず、戦争根絶のためと信じて過激な武力行使を続けるが、アレハンドロから抹殺指令を受けたサーシェスに撃たれ、負傷した身で戦うも撃墜される。
 +
; ミハエル・トリニティ
 +
: 声 - [[浪川大輔]]
 +
: ガンダムスローネツヴァイのガンダムマイスター、次男。短気かつ好戦的な性格。ネーナを溺愛している。
 +
: 国連軍の追撃から逃れる途中、協力者と偽って現れたサーシェスに射殺された。 
 +
; ネーナ・トリニティ
 +
: 声 - [[釘宮理恵]]
 +
: ガンダムスローネドライのガンダムマイスター、末っ子。無邪気で明るい性格だが、本性は自分勝手かつ残虐で、気晴らしに民間人を攻撃、殺戮すると言う行動を平気で行う。プトレマイオス内にて単独行動を取りティエリアから不審がられる。
 +
: 兄達と共にサーシェスに殺されかけるが、刹那とラッセに助けられスローネドライで離脱。その後王留美の元に保護され、2ndでは彼女に仕えている。
 +
; [[ハロ (ガンダムシリーズ)|HARO]](Haro<ref>[http://www.bandai-hobby.net/gundam/haro.html BANDAI HOBBY SITE バンダイホビーサイト マスコットロボハロ]より。2008年8月10日閲覧。</ref>)
 +
: 声 - 小笠原亜里沙
 +
: トリニティに配備されている紫色のハロ<ref>『機動戦士ガンダム00F』(著・ときた洸一)、『機動戦士ガンダム00ワールドレポート』(ともに角川書店)など、公式ではトリニティの「ハロ」はアルファベット表記。</ref>。全ハロ達の「オニイチャン」と言われている。デュナメスやケルディムに積み込まれているオレンジカラーのハロ同様、パイロットに代わってMSの操縦や専用の整備機械によるメンテナンスのサポートを担当する。プトレマイオスよりも人数が制限されたトリニティではエージェントからの連絡を取るなど、通信連絡員としての面を併せ持つ。
 +
: 常にネーナと共に行動しており、後述のガンダムスローネドライを専属でサポートにあたっている。ニーナと共にサーシェスの手から逃れ、ソレスタルビーイング本体に合流・保護された。その後は他の兄弟と共にイアンの新型ガンダム開発のサポートに携わり、2ndではネーナのパートナーを再び担当する。
  
==== エージェント・創立者 ====
+
==== シークレットエージェント ====
;王 留美(ワン・リューミン):声:[[真堂圭]]
+
; 王 留美(ワン・リューミン)
:17歳。世界中の社交界で名を馳せる[[セレブリティ|セレブ]]。CBのシークレットエージェントの1人で、各界の人脈を駆使した諜報活動や活動資金の調達、ガンダムマイスターへの任務伝達など、プトレマイオスの活動を影からサポートする。世界が変わりさえすれば良いと手段を厭わない面を持ち、トリニティに接触していた。その後、孤立したネーナ・トリニティを保護している。
+
: 声 - [[真堂圭]]
;紅龍(ホンロン):声:[[高橋研二]]
+
: 17歳。世界中の社交界で名を馳せる[[セレブリティ|セレブ]]。各界の人脈を駆使した諜報活動や活動資金の調達、ガンダムマイスターへの任務伝達など、プトレマイオスの活動を影からサポートする。世界が変わりさえすれば良いと手段を厭わない面を持ち、トリニティとも接触を持った。ボディーガードとして常に紅龍(ホンロン、声 - [[高橋研二]])を同行させている。
:留美の[[執事]]兼ボディガードを務める青年でシークレットエージェントの1人。アザディスタンでの作戦時は、人質の救出において活躍した。
+
;[[ハロ (ガンダムシリーズ)|ハロ]](Haro<ref>http://www.bandai-hobby.net/gundam/haro.html</ref>):声:[[小笠原亜里沙]]
+
:歴代ガンダムシリーズに登場する球形のペットロボット。MSの操縦やメンテナンスをサポートする独立[[人工知能|AI]]で、機密保持のために人員を最小限に抑えているCBにとっては必要不可欠の存在となっている。
+
:デュナメスにはオレンジのものが相棒として積み込まれており、精密射撃モード時の機動制御を代行している。また、オレンジのハロはフェルトに気に入られている。
+
:トリニティにも紫のハロがいる。こちらは目つきも口もかなり悪い。ロックオンのハロはこのハロを兄さんと呼ぶが、こちらはロックオンのハロを知らないと突き飛ばした。
+
;イオリア・シュヘンベルグ:声:[[大塚周夫]]
+
:CBの創設者。全世界のメディア当てに送られたビデオメッセージを通じ、CBの存在と、世界中の全戦争行為に対する武力介入を宣言する。太陽光エネルギー発電システムの基礎理論を提唱した稀代の天才科学者でもあるが、彼本人が活躍したのはメッセージの放送から200年以上も前の21世紀末期で、既にこの世の人物ではないはずであった。当時も公にその姿を見せたことはなかったという。
+
:実は月面に隠された施設にてコールドスリープで眠り続けていたが、そこへ現れたアレハンドロにより、冷凍保存された身体を破壊される。しかし、このことも予期していたイオリアはシステムにトラップを仕掛け、ガンダムマイスター達に希望を託し、オリジナルのGNドライブ搭載のガンダムに隠された切り札である「トランザムシステム」を発動させた。
+
  
==== その他 ====
+
==== 創設者、監視者 ====
;アレハンドロ・コーナー:声:[[松本保典]]
+
; イオリア・シュヘンベルグ
:ユニオンに属する国連大使。ソレスタルビーイングの監視者でもある。トリニティの黒幕でもあり、同じ監視者のラグナ・ハーヴェイと共にガンダムスローネを開発。コーナー家の悲願を実行に移すためにトリニティを操り、GNドライヴTを国連に渡す。
+
: 声 - [[大塚周夫]]
:その後、月面施設にてリボンズと共にヴェーダを掌握するもイオリアが仕掛けていたシステムトラップとガンダムに搭載されていたトランザムが起動する。最終決戦で自らアルヴァトーレで出撃し刹那を追い詰めるが、トランザムを起動したエクシアに敗北。その後、自分がリボンズに利用されていたことを知り、激昂した直後に爆死。
+
: CBの創設者。全世界のメディア当てに送られたビデオメッセージを通じ、CBの存在と、世界中の全戦争行為に対する武力介入を宣言する。太陽光エネルギー発電システムの基礎理論を提唱した稀代の天才科学者でもあるが、彼本人が活躍したのはメッセージの放送から200年以上も前の21世紀末期で、既にこの世の人物ではない。当時も公にその姿を見せたことはなかったという。
;リボンズ・アルマーク:声:蒼月昇
+
: 月面に隠されたヴェーダの中枢施設にて[[コールドスリープ]]で眠り続けていたが、ヴェーダ本体を発見したアレハンドロにより身体を銃撃される。しかしイオリアはこのような事態になる可能性も予期していたため、システムにトラップを仕掛け、自身の計画が失敗した時のために用意していたビデオメッセージを通じて、CBのガンダムマイスター達に未来を託す。
<!-- 「蒼月昇」については、公式で発表がされていない内容の記述をやめて下さい。-->
+
; アレハンドロ・コーナー
:アレハンドロと行動を共にしている謎の少年。自分の計画のためにアレハンドロとトリニティを利用していた。
+
: 声 - [[松本保典]]
;ラグナ・ハーヴェイ
+
: ユニオンに属する国連大使。CBの監視者だが、イオリアの理念や刹那のガンダム信仰に対しては否定的な見解を持つ。人類を導くのはイオリアのような過去の人間ではなく、今を生きる人間であるという信念を持ち、自分こそがその役割に相応しいと考えている。
:アレハンドロと同じソレスタル・ビーイングの監視者。表向きはAEUにて、リニアトレイン事業の総裁を務めている。アレハンドロと共謀してガンダムスローネを開発し、チームトリニティに指示を行っていた張本人でもある。
+
: トリニティの黒幕であり、同じ監視者のラグナと共にガンダムスローネを開発。コーナー家の悲願でもある己の目的を実行に移すため、トリニティに過剰な武力介入を行わせて三大陣営の結束を促す一方、疲弊しきった三大陣営に対しては協力者を装い、ガンダムと同等の性能を持つ量産機GN-Xを譲渡。この[[マッチポンプ|自作自演]]によって三大陣営を国連軍結成へと導く。
:最後は用済みになった事で、アレハンドロの支持を受けたサージェスに射殺された。
+
: 用済みとなったラグナとトリニティにサーシェスを差し向けた後、月面施設にてリボンズと共にヴェーダを掌握するが、イオリアが仕掛けていたシステムトラップにより、ガンダムに搭載されていた秘密能力「トランザム」を起動させてしまう。CBと国連軍との最終決戦では自ら出撃し刹那を追い詰めるが、トランザムを起動したエクシアに敗北し死亡。最期の瞬間には、他者を欺き利用し続けた自分もまた、リボンズの捨て駒でしかなかったことを知る。
 +
; リボンズ・アルマーク
 +
: 声 - 蒼月昇<!--公式に発表されていない関連性をほのめかすリンクは張らないでください。過去ログ参照-->
 +
: アレハンドロと行動を共にしている謎の少年<ref>[http://www.gundam00.net/character_1st/index.html 公式HP]より。</ref>。偶然出会ったと見せかけてCBとの接触を目論んでいたアレハンドロに協力し、自分の計画のために彼とトリニティを利用していた。
 +
; ラグナ・ハーヴェイ
 +
: 声 - [[ふくまつ進紗]]
 +
: アレハンドロと同じCBの監視者。表向きはAEUにて、リニアトレイン事業の総裁を務めている。スローネ開発の協力やトリニティに直接指示をする事でCBの全権を手に入れようとしていたようだが、結局はアレハンドロに利用されていただけで、最後はアレハンドロの命令を受けたサーシェスに殺された。
  
 
=== ユニオン ===
 
=== ユニオン ===
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]を中心とした世界経済連合。正式名称は「'''太陽エネルギーと自由国家連合軍''' (Union of Solar Energy and Free Nations)」。大統領を元首とする共和制。主に[[アメリカ州]]、[[オセアニア]]の国々で構成されており、[[日本]]も「経済特区」([[経済特区|中国に実在するもの]]とは別)としてこの傘下にある。
+
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]を中心とした世界経済連合。正式名称は「'''太陽エネルギーと自由国家連合軍''' (Union of Solar Energy and Free Nations)」。大統領を元首とする共和制。主に[[アメリカ州]]、[[オセアニア]]の国々で構成されており、日本も「経済特区」([[経済特区|中国に実在するもの]]とは別)としてこの傘下にある。
  
三大勢力では最も早く[[軌道エレベーター]]の実用化に成功し、以後急速な発展を遂げる。なお、軌道エレベーターは[[南米]]・[[アマゾン川]]上流域に設置されている。'''世界の警察'''的な役割を担っていると自負している。
+
三大勢力では最も早く軌道エレベーター<ref>「タワー」という名称で[[南アメリカ]]・[[アマゾン川]]上流域に設置されている。</ref>の実用化に成功し、以後急速な発展を遂げる。また、世界の警察的な役割を担っていると自負している。
  
 
==== ユニオン軍 ====
 
==== ユニオン軍 ====
MS部隊MSWAD(エムスワッド)の精鋭により、対ガンダム調査隊『オーバーフラッグス』が編成、創設された。
+
MS部隊MSWAD(エムスワッド)の精鋭により、対ガンダム調査隊(後に「オーバーフラッグス(第8独立航空戦術飛行隊)」として改編)が編成された。
  
;グラハム・エーカー:声:[[中村悠一]]
+
; グラハム・エーカー
:27歳。オーバーフラッグスに所属する中尉で最新鋭MSフラッグを操るトップファイター。
+
: 声 - [[中村悠一]]
:AEUの新型機イナクトの公開演習を見学した際、突如上空より現れたエクシアを目撃し、その圧倒的戦闘力に強い興味を抱く。その後、エクシアとの交戦を果たし、その経験を買われ新設された対ガンダム調査隊へと転属する。転属後は自身のフラッグを改造し、ガンダムとの戦いに備える。オーバーフラッグス編成に伴い、上級大尉に昇進する。一部では上官殺しと言われており、{{要出典範囲|その由来はリアルドに次ぐ次期主力MSの選定でフラッグの性能実験中の模擬戦で起こった事故が関係し、本人は今でもそれを引きずっている}}。
+
: MSWADに所属する中尉で最新鋭MSフラッグを操るトップファイターで、空中変形を伴う空戦機動(マニューバ)に「グラハム・スペシャル(正式名称「グラハム・マニューバ」)」と名前を残すほどの腕前。フラッグの機体性能テストに参加した際、誤って上官の乗った機体を破壊した事故から一部から『上官殺し』と噂されている。MS操縦技量は高く、オーバーフラッグでデュナメスやスローネアインを圧倒した。
:トリニティとの戦闘でハワードが戦死した後、彼の墓前でフラッグでガンダムを倒す事を誓い、GNドライヴTを積んだGNフラッグでエクシアと交戦した末相打ちとなり、行方不明となる。
+
: AEUの新型機イナクトの公開演習を見学した際、突如上空より現れたエクシアを目撃し、その圧倒的戦闘力に強い興味を抱く。その後、エクシアとの交戦を果たした経験を買われ、新設された対ガンダム調査隊へと転属する。転属後は自身のフラッグを改造し、ガンダムとの戦いに挑み続ける。調査隊がオーバーフラッグスとして改編された後は、同部隊の隊長として上級大尉に昇進する。
:25話にて[[仮面]]をつけながら生存しているのが明らかになる。
+
: トリニティとの戦闘でハワードが戦死した後、彼の墓前でフラッグでガンダムを倒す事を誓い、GNドライヴ[T]を積んだGNフラッグでエクシアと交戦した末相打ちとなる。
:MS操縦技量は高く、ガンダムとフラッグの大きな性能差を物ともせず、デュナメスやスローネアインを圧倒した。
+
; ビリー・カタギリ
;ビリー・カタギリ:声:[[うえだゆうじ]]
+
: 声 - [[うえだゆうじ]]
:31歳。茶髪の[[ポニーテール]]に、[[眼鏡]]を掛けている長身の男。MSWADの技術顧問。フラッグの開発にも携わっている。グラハムとは公私共に親しい旧友同士。グラハムと共にAEU軍の公開演習を見学し、エクシアの性能を目の当たりにする。彼も後に対ガンダム調査隊に転属する。スメラギの同窓であった。技術者としての能力は非常に高く、本来対応していないフラッグに短期間でGNドライヴTを搭載させる快挙を成し遂げた。
+
: 茶髪の[[ポニーテール]]に、[[眼鏡]]を掛けている長身の男。MSWADの技術顧問でフラッグの開発にも携わっている。グラハムとは公私共に親しい旧友同士で、共にAEU軍の公開演習でエクシアの性能を目の当たりにした後、対ガンダム調査隊に転属する。技術者としての能力は高くフラッグに短期間でGNドライヴ[T]を搭載させる快挙を成し遂げた。
;レイフ・エイフマン:声:[[土師孝也]]
+
: しかし一方でエイフマンに一緒に師事したスメラギに好意を寄せており、三軍合同演習の作戦計画を「軍のシミュレートプラン」として情報を漏洩し、意見を聞かせてほしいとスメラギに迫るなど、知らなかったとは言え軍属としてあるまじき行動を見せることもあった。
:73歳。世界に名を知られたユニオンの技術者。技術主任として対ガンダム調査隊に招聘される。グラハムの依頼を受け、フラッグの強化改修を行う。ビリー、スメラギの恩師でもある。GNドライヴとGN粒子の本質に迫るうちにイオリア・シュヘンベルグの真の目的を知った故に、トリニティによるオーバーフラッグス本部襲撃で死亡。
+
: 2ndではスメラギを自分の部屋に居候させていたが、彼女を連れ戻しに来た刹那によって、スメラギがCBのメンバーであることを知り失望、MS開発主任としてアロウズへ転属する。
;ハワード・メイスン:声:[[高橋研二]]
+
; レイフ・エイフマン
:グラハムの要請を受け対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は准尉。オールバックヘアーに眼鏡姿が特徴。フラッグに強い愛着を持ち、フラッグファイターとしての誇りも高い。トリニティのオーバーフラッグス本部襲撃時の戦闘でミハエルのスローネツヴァイと交戦し戦死。
+
: 声 - [[土師孝也]]
:誰よりフラッグを愛していた彼の死が、グラハムが「フラッグで戦い続ける」事を決定付ける事となった。
+
: 世界に名を知られたユニオンの技術者。機械工学、材料工学など、あらゆる工業分野に精通しており、その見識の深さを見込まれて、対ガンダム調査隊に技術主任として招聘される。グラハムの依頼を受けてフラッグの強化改修を行った。ビリーとスメラギの恩師でもある。
;ダリル・ダッジ:声:[[西凜太朗]]
+
: GNドライヴの本質に迫ることで、イオリアの真の目的を突き止めようとした矢先、トリニティによるMSWAD本部襲撃を受け死亡。
:ハワードと共に対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は曹長。赤い長髪が特徴の黒人男性。後にGN-Xのパイロットに選出されるが、ロックオンのデュナメスに特攻し戦死。たとえフラッグから乗り換えても、フラッグファイターである事に誇りを持っていた。
+
; ハワード・メイスン
 +
: 声 - 高橋研二
 +
: グラハムの要請を受け対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は准尉。オールバックヘアーに眼鏡姿が特徴。フラッグに強い愛着を持ち、フラッグファイターとしての誇りも高く、フラッグとガンダムの性能差を嘆くダリルに対して、フラッグファイターとしての矜恃を見せろと反発する一面もあった。トリニティによるMSWAD本部襲撃時の戦闘でミハエルのスローネツヴァイと交戦し戦死。誰よりもフラッグを愛していた彼の死が、グラハムが「フラッグで戦い続ける」事を決定付ける事となった。
 +
; ダリル・ダッジ
 +
: 声 - [[西凜太朗]]
 +
: ハワードと共に対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は曹長(後に中尉)。赤いドレッドヘアーが特徴の黒人男性。フラッグの性能ではガンダムに太刀打ちできないと痛感しGN-Xに乗り換えるが、GN-Xに乗り換えた後もフラッグファイターとしての誇りを持ち続けていた。また、忠義に篤い一面もあり、上官であるグラハムを侮辱したジョシュアやパトリックに対して怒りをぶつけることもあった。国連軍に参加し、グラハム不在間の実質的な隊長代理として戦い続けるが、デュナメスに特攻し戦死。
 +
; ジョシュア・エドワーズ
 +
: 声 - [[金野潤 (声優)|金野潤]]
 +
: オーバーフラッグス編成時にアラスカから転属してきたフラッグファイターの一人で、階級は少尉。高度な空戦機動である空中変形をこなせる程の腕前だが、プライドが高く、着任当初から隊長であるグラハムに対して反抗的な態度を見せており、グラハムがフラッグのテストパイロットを務めていた当時の事故を掘り起こして「上官殺し」と嘲っていた。三軍合同演習時に功を焦って作戦計画を無視、デュナメスに対して単身特攻し肉薄するが、デュナメスの反撃により戦死。
 +
; ホーマー・カタギリ
 +
: 声 - [[大友龍三郎]]
 +
: ユニオン軍の高官で、ビリーの叔父。ビリーからの要請により、ユニオンに提供されたGN-Xに使用されるGNドライヴ[T]1機をグラハムのフラッグカスタムに転用するのを承知しつつ、「量産化に向けた調査・研究」の名目でビリーらに提供する<ref>小説版3巻「フォーリンエンジェルス」より</ref>。
 +
: 2ndでは独立治安維持部隊「アロウズ」の司令を務めている。
  
 
==== アメリカ合衆国政府 ====
 
==== アメリカ合衆国政府 ====
;ブライアン:声:[[小室正幸]]
+
大統領官邸は[[ワシントンD.C.]]にある旧[[ホワイトハウス]]の敷地内にあり、同時にユニオン最高議会の議事堂としても機能している。
:西暦2307年時点の[[アメリカ合衆国大統領]]
+
 
:自国が他国の紛争介入を行うのは国民の安全と国益を確保するためで、決して[[フィランソロピー|慈善事業]]ではないと考えている。
+
; ブライアン・ステッグマイヤー
;デビット:声:[[麻生智久]]
+
: 声 - [[小室正幸]]
:大統領補佐官。
+
: 西暦2307年時点の[[アメリカ合衆国大統領]]。自国が他国の紛争介入を行うのは国民の安全と国益を確保するためで、決して[[フィランソロピー|慈善事業]]ではないと考えている。
:CBに強い不信感と紛争介入への疑問を抱き、CBの正体が暴かれた時に彼らを裁くのは自分達の使命だと考えている。
+
; デビット・カーネギー
 +
: 声 - [[麻生智久]]
 +
: 大統領補佐官。CBに強い不信感と紛争介入への疑問を抱き、CBの正体が暴かれた時に彼らを裁くのは自分達の使命だと考えている。
  
 
==== 経済特区・日本 ====
 
==== 経済特区・日本 ====
;沙慈・クロスロード(さじ - ):声:[[入野自由]]
+
ユニオンの傘下にある経済特区として発展し、また、人革連領にも近いことや「経済特区」としての地域特性もあり、人革連やAEUとの人的交流や企業誘致なども盛んに行われている。また、国内には在日ユニオン軍が駐留しているが、それとは別に日本国としての「国防軍」も編成されている。
:17歳。日本の経済特区東京に在住する高校生。専攻は宇宙工学。CBの理念や行動に対しては懐疑的。両親は既に故人であり、現在は姉の絹江とマンションで2人暮らしをしている。偶然にも日本に潜入していた刹那と隣同士になるが、彼がガンダムマイスターである事に気づくことは無かった。しばらくは平和な生活を送っていたが、ルイスがガンダムスローネによって親族と左腕を失った後に別れを切り出され、更に追い打ちをかけるように姉の絹江を失ってしまった事により、全ての元凶であるガンダムとCBを憎む。
+
 
:4年後、夢を叶えて宇宙で働き始める。
+
; 沙慈・クロスロード(さじ - )
;ルイス・ハレヴィ:声:[[斎藤千和]]
+
: 声 - [[入野自由]]
:17歳。[[スペイン]](AEU)からの海外[[留学生]]で沙慈の[[ガールフレンド]]。専攻も同じ。家が金持ちで、その影響かわがままな性格をしており、度々沙慈を振り回している。また、沙慈に紹介される形で、刹那とも知り合う。
+
: 本作のもうひとりの主人公<ref>ニュータイプ9月号の監督のインタビューより</ref>。日本の経済特区東京に在住する高校生。専攻は宇宙工学。CBの理念や行動に対しては懐疑的。両親は既に故人で、現在は絹江とマンションで2人暮らしをしている。偶然にも日本に潜入していた刹那と隣同士になるが、当時は彼がガンダムマイスターである事に気づくことは無かった。しばらくは平和な生活を送っていたが、ルイスがガンダムスローネによって親族と左腕を失った後に別れを切り出され、更に追い打ちをかけるように絹江を失ってしまった事で、全ての元凶であるガンダムとCBを憎む。
:従兄弟の結婚式のために一時帰国するが、たまたま結婚式場上空を飛行していたネーナの気まぐれによる攻撃で親族と左手を失う。その後、見舞いに来た沙慈に「夢を叶えて欲しい」と別れを告げる。
+
: 2ndでは夢を叶えて宇宙で働き始めるが、カタロンの構成員である同僚を庇ったために治安維持局に連行され、強制労働施設での虐殺の最中刹那と再会、その際に彼がマイスターであることを知る。その後CBに保護され、ルイスを傷つけたのがトリニティであることを知った後も、CBに対する辛辣な批判を続けるが、自分の態度が原因でカタロンの人々の生命を奪ってしまうという重い失敗を経験したことから、今後の決断を迫られることになる。
:しばらくは彼とメールを続けていたようだが、2年後以降はメールの返事をしていない。
+
; ルイス・ハレヴィ
;絹江・クロスロード(きぬえ - ):声:[[遠藤綾]]
+
: 声 - [[斎藤千和]]
:22歳。沙慈の姉。報道機関[[Japan News Network|JNN]]に勤務する[[ジャーナリスト]]。彼女がJNNに入ったのはフリーのジャーナリストであった父の影響らしく、父は報道関係者の間ではその名を知らぬ者がいないほどの有名人だったらしい。沙慈がルイスと付き合っている事には、あまり好感を持てない様である。しかし、その強い正義感が、先走り過ぎてしまっている事になってしまった。
+
: [[スペイン]](AEU)からの海外[[留学]]生で沙慈の[[ガールフレンド]]。専攻も同じ。家が金持ちで、その影響かわがままな性格をしており、度々沙慈を振り回している。また、沙慈に紹介される形で、刹那とも知り合う。
:CBに強い興味を持ち、イオリア・シュヘンベルグの経歴を追う事でCBの真相に迫ろうとしている。AEUの兵士から新型ガンダムの情報を聞き(後にその兵士も、機密保持の為に殺される)、その中にあったラグナという言葉を調べ、それがラグナ・ハーヴェイを指すことを突き止める。
+
: 従兄弟の結婚式のために一時帰国するが、たまたま結婚式場上空を飛行していたネーナの気まぐれによる攻撃で親族を皆殺しにされ、自身も左手を失う。その後、見舞いに来た沙慈に「夢を叶えて欲しい」と告げ、プロポーズを断る。しばらくは彼とメールを続けていたようだが、2年後以降はメールの返事をしていない。
:ラグナの元に向かっても門前払いを受けた為、ラグナと面会を終えたサーシェスに取材をするが、絹江が邪魔な存在となると考え、本性を現したサーシェスの手によって殺された。
+
: 2ndでは髪を短くしアロウズのMSパイロット(階級は准尉)として登場。両親の命を奪ったガンダムに対して憎悪を燃やす。CBに関わることとなった沙慈とは、互いの存在に気がつかないままニアミスを繰り返す。<!--
 +
ローカルルールに基づき、2008年12月7日の放送終了後までコメントアウト。
 +
 
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アロウズの最大の出資者であるハレヴィ家当主でもある。
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; 絹江・クロスロード(きぬえ - )
 +
: 声 - [[遠藤綾]]
 +
: 沙慈の姉。報道機関[[Japan News Network|JNN]]に勤務する[[ジャーナリスト]]。彼女がJNNに入ったのはフリーのジャーナリストであった父の影響らしく、父は報道関係者の間ではその名を知らぬ者がいないほどの有名人だったらしい。沙慈がルイスと付き合っている事には、あまり好感を持てないでいた。
 +
: CBに強い興味を持ち、イオリアの経歴を追う事でCBの真相に迫ろうとする。その行動は非常に危ない橋渡りで、同僚からも心配されていたが、その忠告を聞き入れなかった。
 +
: 新型のガンダムであるスローネに「ラグナ」が関わっているという情報を聞き独自に調査を重ねた結果、リニアトレイン公社総裁であるラグナを指すことを突き止めるも、門前払いを受けた為、ラグナと面会を終えたサーシェスに接触。しかし、最後はサーシェスに邪魔者と見なされ殺される。
  
 
=== AEU ===
 
=== AEU ===
:[[欧州連合| EU]]を前身とする、[[ヨーロッパ]]中心の連合国家群。正式名称は「'''新ヨーロッパ共同体'''(Advanced European Union)」。勢力下に置く[[アフリカ]]・[[ビクトリア湖]]西方に軌道エレベーターを建設中。元首は存在せず、各国代表による協議制のため意見が一致しないことが多く、他の超大国の中では政策などが遅れている。
+
[[欧州連合| EU]]を前身とする、[[ヨーロッパ]]中心の連合国家群。正式名称は「'''新ヨーロッパ共同体'''(Advanced European Union)」。軌道エレベーターの建設は遅れており、まだ本格稼働には至っていない<ref>「ラ・トゥール」という名称で[[アフリカ]]・[[ヴィクトリア湖]]西方に建設中。一応エネルギー供給は開始されているものの、リニアトレインなどの周辺施設はまだ完成していない。また、条約に反して規定以上の軍(ヘリオン部隊)を秘密裏に駐留させていたことがエクシアによって暴露された。</ref>。元首は存在せず、各国代表による協議制のため意見が一致しないことが多く、他の超大国の中では政策などが遅れている。 
  
;パトリック・コーラサワー:声:[[浜田賢二]]
+
; パトリック・コーラサワー
:28歳。フランス軍のエースパイロット。自信過剰かつ喧嘩っ早い性格で、軍上層部も手を焼く問題児。実力は確からしく、模擬戦での2000回全勝の実績を買われ最新鋭MSイナクトのテストパイロットに抜擢された。機体の公開演習にて、突如乱入して来たエクシアに惨敗してしまい、プライドを粉々に砕かれる。以降はガンダムに対し強いライバル意識を持っている。
+
: 声 - [[浜田賢二]]
:上官であるマネキンに一目惚れし、度々アプローチしている。
+
: フランス軍のエースパイロット(自称、「AEUのエース」と名乗る)で、階級は少尉。腕は確かなのだが、自信過剰で喧嘩っ早い性格のため、軍上層部も手を焼く問題児でもある。2000回以上のスクランブルをこなし、模擬戦全勝の実績を買われて最新鋭MSイナクトのテストパイロットに抜擢されたが、イナクトのお披露目を兼ねた公開演習に突如乱入して来たエクシアに惨敗。プライドを粉々に砕かれ、「ガンダムによる最初の犠牲者」という不名誉な肩書きを得てからは、ガンダムに対して強いライバル意識を持つようになる。
:搭乗機の大破が相次ぐも常に生還している。GN-Xのパイロットに選ばれ、ロックオンを負傷させている。
+
: 何度戦ってもガンダムに撃墜されているが常に生還している。三国合同演習の際にはマネキンに一目惚れし、マネキンの指揮下に入ってからは、彼女の気を引こうとガンダムに戦いを挑むようになる。後にGN-Xのパイロットに選ばれた際には、ロックオン(ニール)の右目を負傷させるなど、ガンダムマイスターを幾度と無く追い詰める活躍をした。CBと国連軍との最終決戦ではナドレと相討ちになるも生還する。この対ガンダム戦でしぶとく生還したことがきっかけとなり、「不死身のコーラサワー」<ref>初出は外伝「00V」より。</ref>と呼ばれるようになる。
:最終決戦ではティエリアのナドレと相打ちになるも生還した。
+
; カティ・マネキン
;カティ・マネキン:声:[[高山みなみ]]
+
: 声 - [[高山みなみ]]
:AEU軍大佐でアイルランド人。パトリック直属の上司にあたり、AEU軍のMS隊作戦指揮官を勤める。パトリック曰く「いい女」で、彼にたびたびアプローチを掛けられる。
+
: AEU軍大佐でフィンランド人。パトリック直属の上司にあたる。過去にスメラギが恋人を失うきっかけになった同士討ち事件における、競合相手でもある。
 +
: 1stでは戦術予報士出身のエリート士官として、AEU軍のMS隊作戦指揮官を務める。三国合同演習の集合時間に遅刻してきたパトリックを初対面で殴りつけた際、一目惚れされ、たびたびアプローチを掛けられることになる。
 +
: 2ndにて、4年前の対ガンダム及びCB戦の経験を買われアロウズへ転属する。ガンダムに対する数度の交戦を通じて、CBの戦術とクジョウ(=スメラギ)の戦術が酷似していることに気づき始める。
  
 
=== 人類革新連盟 ===
 
=== 人類革新連盟 ===
 
[[中華人民共和国|中国]]、[[ロシア]]<ref>ヨーロッパ部分は「[[モスクワ]]」として独立し、AEUに加盟している。</ref>の旧[[社会主義国|共産圏]]、[[インド]]などを中心に国家主席を元首とした連合国家群。通称「人革連」。[[ユーラシア大陸]]の国々から形成される。
 
[[中華人民共和国|中国]]、[[ロシア]]<ref>ヨーロッパ部分は「[[モスクワ]]」として独立し、AEUに加盟している。</ref>の旧[[社会主義国|共産圏]]、[[インド]]などを中心に国家主席を元首とした連合国家群。通称「人革連」。[[ユーラシア大陸]]の国々から形成される。
  
ユニオンに次いで軌道エレベーター<ref>「天柱」という名称で[[ソロモン諸島]]の北方に設置されている</ref>の実用化に成功したものの、技術面ではユニオン、AEUにやや遅れを取っている。そのため、超大国の中でもガンダムの鹵獲に力を注いでいる
+
ユニオンに次いで軌道エレベーター<ref>「天柱」という名称で[[ソロモン諸島]]北方の海上に設置されている。</ref>の実用化に成功したものの、技術面ではユニオン、AEUにやや遅れを取っている。そのため、超大国の中でもガンダムの鹵獲に力を注いでいる。
  
;セルゲイ・スミルノフ:声:[[石塚運昇]]
+
人革連軍の軍人は他国軍と異なり、敬礼時に掌を正面に向けるのが特徴。
:43歳。「ロシアの荒熊」の異名を持つ人革連軍MS部隊の指揮官兼パイロットで階級は[[中佐]]。左目に大きな傷跡を持つ歴戦の兵士。風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用しない主義。劇中では、一時的とはいえエクシアを圧倒する実力を見せた。まだ若いソーマの保護役を受け持つこととなったが、彼女が戦闘に参加することや、超兵の存在についてはやや懐疑的。小説版では妻帯者であることが明かされた。
+
 
;ソーマ・ピーリス:声:[[小笠原亜里沙]]
+
; セルゲイ・スミルノフ
:18歳。人革連軍のMSパイロットで階級は[[少尉]]。『超人機関技術研究所』の出身で、[[遺伝子工学|遺伝子組み換え]]により生み出された[[デザイナーベビー|デザインベビー]]で、[[ナノマシン]]にて改造された超兵([[強化人間]])一号。沈着冷静で感情表現に乏しい。しかし、最終決戦では戦う事よりもセルゲイの身を案じるなど、感情に変化が見られる。
+
: 声 - [[石塚運昇]]
:最終決戦時に、アレルヤより「マリー」と呼ばれた。
+
: 43歳。「ロシアの荒熊」の異名を持つ人革連軍MS部隊の指揮官兼パイロットで階級は[[中佐]]。左目に大きな傷跡を持つ歴戦の兵士で、対ガンダム専任の特務部隊「頂武(ちょうぶ)」の隊長を務める。風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用しない主義。後にピーリスの保護役を受け持つこととなったが、彼女が戦闘に参加することや、超兵の存在についてはやや懐疑的。亡き妻との間にアンドレイという名の息子がいる。
 +
:実力は高く、ティエレンでエクシアを圧倒するほど。高い部隊指揮能力と戦術予報能力も持ち、ガンダムに比べはるかに性能に劣るティエレンのみの部隊でキュリオスを一時鹵獲してみせた。
 +
: 2ndでは連邦軍大佐に昇進。身寄りのないピーリスを養女に迎えようとしており、アロウズに転属する彼女の身を案じている。
 +
; ソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)
 +
: 声 - 小笠原亜里沙
 +
: 18歳。人革連軍のMSパイロットで階級は[[少尉]]。「超人機関技術研究所」で[[遺伝子工学]]により生み出された[[デザイナーベビー|デザインベビー]]で、[[ナノマシン]]によって身体機能の強化・改造を施された超兵1号。研究所にいた頃はマリー・パーファシーという名前を持ち、記憶と名前を失っていたアレルヤに名前を授けたが、ソーマ・ピーリスを名乗っている現在は、当時の記憶を失っている。超兵である自分に誇りを持っており、超兵に対して異なる見解を持つアレルヤとは戦場で何度も対決する。沈着冷静で感情表現に乏しいが、CBと国連軍との最終決戦では戦う事よりもセルゲイの身を案じていた。
 +
: 2ndでは連邦軍中尉となっていたが、CBの活動再開と同時期にアロウズへ転属する。非人道的な作戦を厭わぬアロウズの手口には嫌悪感を覚えつつも、超兵としての自覚から任務に従っている。
  
 
=== アザディスタン王国 ===
 
=== アザディスタン王国 ===
中東の新興国。化石燃料の枯渇によって経済的に窮乏している。国内では改革派と保守派が対立しており、王宮の近辺でもテロが日常茶判事的に起きている。数年前に戦争によって、隣国のクルジス共和国を壊滅させた。
+
中東にある新興国の1つ。化石燃料に依存して軌道エレベーター建設に参加しなかったため太陽光エネルギーの恩恵を受けることができず、また、国連決議によって化石燃料の輸出規制が課せられたため経済的に窮乏している(これはアザディスタンに限らず、中東産油国諸国全般が同じような状態にある)。また、国内では改革派と保守派が対立しており、王宮の近辺でもテロが日常的に起きている。6年前に隣国のクルジス共和国へ侵攻、併合している。2ndでは当初地球連邦非加盟国であり、連邦からの恩恵を受けられないために内情はさらに悪化していたが、更に皇女マリナが連邦保安局に逮捕され、彼女が不在の間、リボンズの意を受けたサーシェスの手によって国土を焦土化される。<!--
 +
ローカルルールに基づき、2008年12月7日の放送終了後までコメントアウト。
  
;マリナ・イスマイール:声:[[恒松あゆみ]]
+
後、連邦主導の傀儡政権によって中東諸国を統廃合、半ば強制的に連邦へ加盟させられることになる。
:24歳、中東の新興国アザディスタン王国の第1皇女。化石燃料が枯渇してしまい困窮する祖国を立て直すため皇女になり、各国に援助を求め世界を飛び回っている。CBに対しては「戦争を戦争で解決させる」ものと否定的な見解を示している。
+
-->
:刹那とは数回の邂逅をしており、合同軍事演習の知らせを聞いたときや国連の掃討作戦でも刹那の身を案じている。最終決戦前に刹那は彼女に自分の想いを綴ったメールを送っており、刹那の想いを知り一人涙を流した。
+
: 小説版では彼女の声は刹那の母の声と似ているということが書かれていた。
+
;シーリン・バフティヤール:声:[[根谷美智子]]
+
:27歳。マリナの側近でお目付け役も務める女性。政治的手腕は優れているが、アザディスタンでは女性が政治に関わることが許されていないため<ref name="site">公式サイトより</ref>、公に姿を見せることはない。最終決戦後、マリナの元を離れた。
+
  
=== モラリア共和国 ===
+
; マリナ・イスマイール
[[南ヨーロッパ|ヨーロッパ南部]]の一国家。首都はリベール。[[軍需産業]]により経済が成り立っている。
+
: 声 - [[恒松あゆみ]]
 +
: 24歳、中東の新興国アザディスタン王国の第1皇女。太陽光エネルギーを得られないだけでなく、化石燃料の輸出規制なども重なって困窮する祖国を立て直すために皇女となり、各国に援助を求め世界を飛び回っている。CBに対しては「戦争を戦争で解決させる」ものと否定的な見解を示している。
 +
: 刹那とは数回の邂逅をしており、合同軍事演習の知らせを聞いたときや国連の掃討作戦でも刹那の身を案じている。CBと国連軍との最終決戦前に刹那は彼女に自分の想いを綴ったメールを送っており、刹那の想いを知り涙を流した。
 +
: 2ndでは、かつて刹那に関わったことから連邦保安局に逮捕されるが、同じ施設に収容されていたアレルヤと共にCBに保護され、行動を共にすることとなる。
 +
; シーリン・バフティヤール
 +
: 声 - [[根谷美智子]]
 +
: 27歳。マリナの側近でお目付け役も務める女性。政治的手腕は優れているが、アザディスタンでは女性が政治に関わることが許されていないため<ref name="site" />、公に姿を見せることはない。
 +
: 連邦設立後はマリナの元を離れ、2ndではカタロンの一員として登場する。
 +
; マスード・ラフマディ
 +
: 声 - ふくまつ進紗
 +
: アザディスタンの宗教指導者で、「ラサー」、「カダフ師」とも呼ばれている。マリナが皇女に即位する前から知己の関係だが、国を復興させるために外国からの支援を望む改革派のマリナに対し「争いを起こさないためにも、変化を嫌う者達(保守派)の思いを受け止める存在が必要」だとして、マリナとは政治的に対立する立場にある。
 +
: サーシェスに拉致されたことで内戦誘発の危機を招いたが、刹那達によって救出された後、エクシアで王宮に送り届けられる。その後CBと国連軍の決戦から2312年までの間に死去した。
  
;アリー・アル・サーシェス:声:[[藤原啓治]]
+
=== アロウズ ===
:35歳。モラリア共和国の[[民間軍事会社]](PMC)に所属する[[傭兵]]。豪放だが金にうるさい男で、ボサボサに伸ばした髪とひげ面というワイルドな外見が特徴。6年前のクルジス紛争では、テロ組織「KPSA」のリーダーを務め、「神」の名の下に刹那達クルジスの少年兵を糾合し戦闘技術を叩き込んだ。
+
地球連邦が連邦平和維持軍とは別枠に編成した独立治安維持部隊。超法規的機関であり、反連邦分子と見なした者に対しては裁判所等の司法当局の許可を得ずに身柄拘束や取調べ、果ては射殺といった事を許可されるほど強大な権限を有する。アロウズの所属将兵はライトブルーを基調とする地球連邦軍の軍人達とは異なり、グリーンを基調とする制服を着用している。
:根っからの戦争屋で、信念や理想にはまるで興味を持たず、自身も「戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に殉じて生きる、最低最悪の人間」と認めている。
+
:イナクトでガンダムを終始圧倒し、後半では奪ったスローネツヴァイを駆り、その場でヨハンを撃墜するなど、桁外れのMS操縦技術を有する。
+
:「ゲイリー・ビアッジ」の別名でAEUの[[外人部隊]]に軍籍を持っており、ラグナを始末した後、軍籍を利用してミハエルから奪ったスローネツヴァイと共に国連軍に参加する。その後、ロックオンとの戦いでデュナメスを撃墜するも、GNアームズからのロックオンの直接射撃に巻き込まれ、最後の一撃を放つもスローネは大破した。25話にて生還していたことが判明する。
+
  
== メカニック ==
+
; ミスター・ブシドー
 +
: 声 - 中村悠一
 +
: 仮面で素顔を隠している謎のパイロット。単独行動を許可する特別な免許を与えられており、彼の制服は通常の制服と違い陣羽織をつけている。過去に刹那のガンダムと交戦した経験を持ち、刹那をライバル視している。
 +
; アーサー・グッドマン
 +
: 声 - [[江川央生]]
 +
: アロウズの高級幕僚で階級は准将。金髪で肥満体の中年男性。カティやリントに対し、再び介入行為を開始したCBに対する掃討作戦を命ずる。
 +
; アンドレイ・スミルノフ
 +
: 声 - [[白鳥哲]]
 +
: セルゲイ・スミルノフの息子でアロウズの将校。階級は少尉。父セルゲイに対し「母親を見殺しにした」と反目している。ルイスに一目惚れし好意を寄せる。
 +
; バラック・ジニン
 +
: 声 - [[稲田徹]]
 +
: MS部隊の小隊長(ルイスの上官)で階級は大尉。ルイスと共に活動を再開したCBのガンダムと交戦後、ルイスを含めた部下共々地上へと転属となる。過去に反連邦組織との戦闘で家族を失っており、アロウズには「統一世界発展の礎」となるために志願、非人道的な作戦も躊躇せずに遂行する覚悟を持っている。
 +
; アーバ・リント
 +
: 声 - [[矢尾一樹]]
 +
: アロウズの将校で階級は少佐。掃討作戦を得意としており、反連邦分子抹殺という目的のためには非人道的な手段も厭わない、冷酷かつ残忍な性格の持ち主。頭脳は優秀だが自分の作戦や才能に酔っている部分があり、予想外の事態には対処できない弱さも持つ。
  
=== ソレスタルビーイング ===
+
=== カタロン ===
 +
地球連邦やアロウズによる、連邦非加盟国や反連邦分子と見なされたものに対する苛烈な弾圧に対抗するべく設立された反連邦組織。各地に多くの構成員や支部を有しているが、保有している戦力は今や旧式機となった非太陽炉搭載型MSであるティエレンやユニオンリアルドといったものであり、2312年現在では決して潤沢な戦力とは言い難い。
  
==== 第1世代ガンダム ====
+
; クラウス・グラード
; GN-000 0ガンダム(オー - )
+
: 声 - [[川島得愛]]
: CBが開発した最初のガンダム。この機体を第1世代機として、以降様々な発展機が開発されていくこととなる。機体の詳細や搭乗者などは定かではないが、2301年当時、内戦中であったクルジス共和国で、ゲリラの掃討に従事していたアンフ部隊を全滅させ、少年兵時代の刹那がCBに参加する動機となっている。
+
: カタロン幹部で、中東支部のリーダーを務める。CBを連邦と戦う同志であると考えており、CBとリントとカティ率いるアロウズとの戦闘に介入し、CBの面々を自らの拠点である中等支部の基地へと招く。カタロン構成員の「ジーン1」ことライル・ディランディがCBに参加する事についても賛成していた。
: 機体デザインは[[大河原邦男]]が担当。言わば00における「ファースト・ガンダム」と呼べる存在であり、その形状は『[[機動戦士ガンダム]]』に登場する[[ガンダム (架空の兵器)|RX-78ガンダム]]を踏襲している。番組開始前、水島監督は週刊プレイボーイ2007年10月15日号のインタビューで、第1話の冒頭に「ファーストファン」が「絶叫」する「サプライズ」があると予告、「第1話を見ればわかります(笑)」「冒頭であるMSが登場するのです」とコメントしていた。
+
  
==== 第2世代ガンダム ====
+
=== その他 ===
後に開発される第3世代機のための実働データ収集を目的に開発された実験機群。各々が[[タロット]]カードの[[大アルカナ]]にちなんだ名称と機能を持つ。テスト終了後は全機がCBの下部支援組織「フェレシュテ」に配備され、4号機プルトーネを除く3機がより実戦に適したTYPE-F仕様に改装された。
+
; アリー・アル・サーシェス
 +
: 声 - [[藤原啓治]]
 +
: 35歳。モラリア共和国<ref>[[南ヨーロッパ]]の1国家。首都はリベール。傭兵を含む多種多様な[[軍需産業]]により経済が成り立っている。</ref>の[[民間軍事会社]](PMC)に所属する[[傭兵]]。豪放だが金に煩い男で、ボサボサに伸ばした髪と髭面と紺色の刺青と言うワイルドな外見が特徴<ref>外人部隊に潜り込む為、ある時期を境に顎鬚を剃り頭髪を整え正装した姿で登場している</ref>。根っからの戦争屋で、信念や理想にはまるで興味を持たず、自身の事を「戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に殉じて生きる、最低最悪の人間」と表現している。MS操縦技量及び対人戦闘能力は高い。
 +
: 6年前のクルジス紛争では、テロ組織「KPSA」のリーダーを務め、「神」の名の下に刹那達クルジスの少年兵を糾合し戦闘技術を叩き込んだ。また、ロックオン(ニール、ライル)の家族を奪ったテロの首謀者でもある。
 +
: 「ゲイリー・ビアッジ」の別名でAEUの[[フランス外人部隊|外人部隊]]に少尉待遇の軍籍を持っており、ラグナを始末した後、軍籍を利用して鹵獲したスローネツヴァイと共に国連軍に参加。ロックオン(ニール)との戦いでデュナメスを撃墜するも、GNアームズからのニールの射撃に巻き込まれ機体は大破。しかし何とか生還する。
 +
: 2ndではリボンズ配下の私兵となっており、彼から「人間の域を越えている」と評されている。リボンズの作戦を受けアルケーガンダムを駆り、マリナ不在のアザディスタンを焼き払った。
 +
;リジェネ・レジェッタ
 +
: 声 - [[朴路美]]
 +
:ティエリアと同じ顔<ref name="site" />を持つ人物でイノベイター。
  
これらの機体はテレビ本編には登場せず、各雑誌媒体で展開される公式外伝にのみ登場する。
+
== メカニック ==
 +
=== モビルスーツ ===
 +
==== ガンダム ====
 +
===== 第1世代機 =====
 +
; GN-000 Oガンダム(オーガンダム )
 +
: 初の太陽炉搭載型MSにして、後に開発される全てのガンダムの原点となった機体。後発機に比べ炉周辺の構造が煮詰められておらず、背中のコーン部が大型化しているのが特徴。武装はビームライフル、ビームサーベル、シールドといった基本装備のみで、純粋なMSとしての汎用性を重視した設計としている。
 +
: 2301年のクルジス紛争にて試験的な武力介入を行い、ゲリラ掃討に従事していたアザディスタン軍のアンフ部隊を壊滅させている。また、当時少年兵だった刹那も本機を目撃しており、後にCB入りするきっかけとなった。
 +
: 機体デザインは[[大河原邦男]]。
  
 +
===== 第2世代機 =====
 +
後に開発される第3世代機のための実働データ収集を目的に開発された実験機群。各々の機体が[[タロット]]カードにちなんだ名称と機能を持つ<ref>『機動戦士ガンダム00P』Vol.1、電撃ホビーマガジン編集部編、アスキー・メディアワークス、2008年、15、24頁より。</ref>。テスト終了後は全機がCBの下部支援組織「フェレシュテ」に配備され、4号機プルトーネを除く3機がより実戦に適したTYPE-F仕様に改装された。これらの機体はテレビ本編には登場せず、各雑誌媒体で展開される公式外伝にのみ登場する。
 
; GNY-001 ガンダムアストレア
 
; GNY-001 ガンダムアストレア
: 第2世代ガンダム1号機。第2世代機の中では0ガンダムの特徴を最も強く受け継いだ汎用機として製造された。ビームライフルとシールド、ビームサーベルなどの標準武装を基本に、様々な試作装備をテストメニューに応じて使用する。
+
: 第2世代ガンダム1号機。第2世代機の中ではOガンダムの特徴を最も強く受け継いだ汎用機として製造された。ビームライフルとシールド、ビームサーベルなどの標準武装を基本に、様々な試作装備をテストメニューに応じて使用する。
: 機体名は「[[正義 (タロット)|正義]]」のカードに描かれる女神「[[アストライア]]」に由来する。
+
: 機体名は「[[正義 (タロット)|正義]]」のカードに描かれる女神「[[アストライアー]]」に由来する。
 
;; GNY-001F ガンダムアストレアTYPE-F
 
;; GNY-001F ガンダムアストレアTYPE-F
 
:: カラーリングが白から赤主体に変更されたほか、頭部のツインアイを隠すための仮面が被せられている。
 
:: カラーリングが白から赤主体に変更されたほか、頭部のツインアイを隠すための仮面が被せられている。
 +
;; GNY-001F2 ガンダムアストレアTYPE-F2
 +
:: アストレアの一部パーツをエクシアのものに変更した改修型。頭部アンテナの延長や腰部装甲の形状変更、GNコンデンサーの追加などの処置が施された。なお、頭部の仮面はフォンの嗜好により取り外されている。
 
; GNY-002 ガンダムサダルスード
 
; GNY-002 ガンダムサダルスード
: 第2世代ガンダム2号機。索敵・情報戦に特化した情報戦用MSで、全身各所にEセンサーを内蔵する。あらゆる状況下におけるセンサーの動作試験を目的としているため直接的な戦闘力は非常に低く、装甲はセンサーが正常に機能しうる最低限の厚さしか施されていない。唯一有効な防御力を発揮するのは左肩の大型センサーシールドのみとなっている。武装は6連の回転式弾倉を持つリボルバーバズーカと、尻部GNバーニア両側面のGNビームサーベル。バズーカの弾丸は複数の種類が用意されており、異なる弾丸を混在して装填する事で銃自体に複数の機能を持たせる事が出来る。後にこの機体のテストで得られたデータは、第3世代機デュナメスの照準システムにフィードバックされる事となる。
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: 第2世代ガンダム2号機。索敵・情報戦に特化した情報戦用MSで、全身各所に高精度Eセンサーを設置している。あらゆる状況下におけるセンサーの動作試験を目的としているため直接的な戦闘力は非常に低く、装甲はセンサーが正常に機能しうる最低限の厚さしか施されていない。唯一有効な防御力を発揮するのは左肩の大型センサーシールドのみとなっている。武装は6連の回転式弾倉を持つリボルバーバズーカと、尻部GNバーニア両側面のGNビームサーベル。バズーカの弾丸は複数の種類が用意されており、異なる弾丸を混在して装填する事で銃自体に複数の機能を持たせる事が出来る。後にこの機体のテストで得られたデータは、第3世代機デュナメスの照準システムにフィードバックされる事となる。
 
: 機体名は「[[星 (タロット)|星]]」のカードに由来する。
 
: 機体名は「[[星 (タロット)|星]]」のカードに由来する。
 
;; GNY-002F ガンダムサダルスードTYPE-F
 
;; GNY-002F ガンダムサダルスードTYPE-F
 
:: 右肩にも左肩と同形状の大型センサーシールドが設置され、防御力が強化されている。また有効範囲は限定されるが、GNフィールドの展開機能も有している。アストレア同様、顔面に擬装用の仮面を装着する。
 
:: 右肩にも左肩と同形状の大型センサーシールドが設置され、防御力が強化されている。また有効範囲は限定されるが、GNフィールドの展開機能も有している。アストレア同様、顔面に擬装用の仮面を装着する。
 
; GNY-003 ガンダムアブルホール
 
; GNY-003 ガンダムアブルホール
: 第2世代ガンダム3号機。可変機構を備えたキュリオスの前型機。完全な人型には変形しない。
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: 第2世代ガンダム3号機。可変機構を備えたキュリオスの前型機。完全な人型には変形せず、飛行形態から脚部と簡易マニピュレーター、頭部を展開するのみとなる(マクロスシリーズにおける[[ガウォーク]]の形状に類似)ただし、脚部を展開することによって[[AMBAC]]による機動が可能となる。
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: 頭部は機首と脚部の真上に2つ展開するが、ガンダムをガンダムたらしめる、いわゆる"ガンダムヘッド"は機首部のそれである。
 
: 機体名は[[戦車 (タロット)|戦車]]=[[スフィンクス]]のアラビア語エジプト方言での呼び名。
 
: 機体名は[[戦車 (タロット)|戦車]]=[[スフィンクス]]のアラビア語エジプト方言での呼び名。
 
;; GNY-003F ガンダムアブルホールTYPE-F
 
;; GNY-003F ガンダムアブルホールTYPE-F
:: 機体色が白から視認性の低い黒に変更された。GNドライヴからエネルギーを供給するGNバーニアとプラズマの2つの推力を自由に切り替えて運用することができる。その異様からガンダムと認識されづらいため、比較的外界への露出が多い任務に重宝される。
+
:: 機体色をが白から視認性の低い黒に変更。GN粒子を推進剤とするGNバーニアと従来プラズマジェットの2つの推力を自由に切り替えて運用することができる。その異様からガンダムと認識されづらいため、比較的外界への露出が多い任務に重宝される。
 
; GNY-004 ガンダムプルトーネ
 
; GNY-004 ガンダムプルトーネ
 
: 第2世代ガンダム4号機。ヴァーチェ/ナドレの前型機。GNフィールドの制御テストを目的に製造された機体。しかし当時の技術レベルでは粒子の制御に難航したため、装甲内部の中空スペースに粒子を展開する代替案を採用している。太陽炉とパイロットの生還率向上のため、胴体部は自力航行能力を持つ脱出ポッド「[[コア・ファイター]]」に分離する。
 
: 第2世代ガンダム4号機。ヴァーチェ/ナドレの前型機。GNフィールドの制御テストを目的に製造された機体。しかし当時の技術レベルでは粒子の制御に難航したため、装甲内部の中空スペースに粒子を展開する代替案を採用している。太陽炉とパイロットの生還率向上のため、胴体部は自力航行能力を持つ脱出ポッド「[[コア・ファイター]]」に分離する。
 +
: 実験中の事故により唯一TYPE-Fへの改修を受けておらず、擬装用の仮面も装備されていない。
 
: 機体名は「[[審判 (タロット)|審判]]」=冥王星に由来する。
 
: 機体名は「[[審判 (タロット)|審判]]」=冥王星に由来する。
  
==== 第3世代ガンダム ====
+
===== 第3世代機 =====
前世代機のデータを取り込み完成された本格的な実戦機。
+
第2前世代機のデータを基に開発された本格的な実戦機。1stシーズンにおける主役機群。
 
; GN-001 ガンダムエクシア
 
; GN-001 ガンダムエクシア
: 刹那・F・セイエイの塔乗機。第2世代機アストレアを母体に、より接近戦向けに発展・特化された機体。全身に装備された7つの斬撃武装「セブンソード」を用途に応じて選択使用する。機体デザインは[[海老川兼武]]が担当。
+
: 刹那の搭乗機。アストレアの設計をベースに、より接近戦向けに発展・特化させた機体。全身に装備された7つの斬撃武装「セブンソード」を用途に応じて選択使用する。機体デザインは[[海老川兼武]]が担当。
:; GNソード
+
:* GNソード
:: 小型シールドと折り畳み式の刀剣、小型[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)|ビームライフル]]で構成される右腕の複合武装。射撃時は刀身を畳みライフルモードへと変形。搭載するビームライフルは近距離戦での即応性、連射性を重視した短銃タイプだが、他国の機体を一撃で撃破可能な威力を持つ。
+
:: 小型シールドと折り畳み式の刀剣、小型[[ビームライフル (ガンダムシリーズ)|ビームライフル]]で構成される右腕の複合武装。射撃時は刀身を畳みライフルモードへと変形する。その大きさゆえやや取り回しに難がある。
:; GNロングブレイド&GNショートブレイド
+
:* GNロングブレイド&GNショートブレイド
:: 両腰ラッチにマウントされる大小2振りの刀剣。主に[[二刀流]]での使用頻度が高い。
+
:: 両腰ラッチにマウントされる大小2振りの刀剣。刀身にGN粒子を定着させることで優れた切れ味を発揮する。
:; GN[[ビームサーベル]]&GNビームダガー
+
:* GN[[ビームサーベル]]&GNビームダガー
:: ガンダムに共通して装備される接近戦用ビーム兵器。剣状に収束したGN粒子の刀身で対象物を切断する。性能は他のガンダムのサーベルと同等だが、本機のみ柄の形状が異なる。
+
:: ガンダム共通の接近戦用ビーム兵器。剣状に収束したGN粒子の刀身で対象物を切断する。性能は他のガンダムのサーベルと同等だが、本機のみ柄の形状が異なる。エクシアは両肩後部に通常のビームサーベルを、尻部には投擲に適した刃渡りの短いビームダガーを2振ずつ装備する。
:; GNバルカン
+
:* GNバルカン
 
:: 両腕に内蔵された小型ビームバルカン砲。基本的に威嚇・牽制などの補助的使用が主である。
 
:: 両腕に内蔵された小型ビームバルカン砲。基本的に威嚇・牽制などの補助的使用が主である。
:; GNシールド
+
:* GNシールド
:: 強靭なEカーボンで成形された防御装備。エクシアのシールドは近接戦闘での取り回しを考慮した軽量小型タイプ。
+
:: Eカーボン製の専用シールド。接近戦での取り回しを重視した小型軽量タイプの盾だが、表面にGN粒子の防護幕を形成することでティエレン長距離射撃型による砲撃の直撃を受け止めるほどの防御力を発揮する。
; GN-001/hs-A01 ガンダム アヴァランチエクシア
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: 公式外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場。
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; GN-001/hs-A01 ガンダムアヴァランチエクシア
: 高機動オプション「アヴァランチ」を装着した形態。
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: 高機動オプション「アヴァランチ」を装着した形態。 各部に追加された大容量GNコンデンサーにチャージされたGN粒子を一気に放出することで、爆発的な加速を可能とする。その速度はユニオン、AEUの飛行可変MSですら追撃が不可能なほど。ただし、粒子消費量の多さと再チャージに1時間を要することから、短期サイクルでの使用が不可能という欠点もある。セブンソードは背部に増設された各ジョイントパーツに集約してマウントされ、使用時はパーツを展開させ迅速な装備選択を行う。
:大容量のGN粒子コンデンサーにGN粒子をチャージし、それを一気に放出することで爆発的な加速を可能とする。ただし短時間での連続使用が不可能という欠点もある。
+
: 「アヴァランチ(雪崩)」という名称は、進路上の敵を雪崩の如く一瞬で蹴散らす姿になぞらえて付けられた。また、型式番号の「hs」は「ハイスピード」、「A01」は「アヴァランチ型の1号機」を意味する。 公式外伝『00V』に登場。
: セブンソードは背部に増設された各ジョイントパーツに集約してマウントされ、使用時はパーツを展開させ迅速な装備選択を行う。
+
; GN-001RE ガンダムエクシアリペア(エクシア改)
: 「アヴァランチ(雪崩)」という名称は、進路上の敵を雪崩の如く一瞬で蹴散らす姿になぞらえて付けられた。また、型式番号の「hs」は「ハイスピード」、「A01」は「アヴァランチ型の1号機」を意味する。
+
: GNフラッグとの戦闘後損傷したエクシアを、刹那が自ら応急修理した機体。ビームサーベルで破壊された右顔面部をティエレンのパーツで代用し、切り落とされた左腕にはカモフラージュ用のシートが被せられている。また、各部の装甲も欠損しており、唯一の武装となったGNソードも先端が折れ刃こぼれしている。
 
+
}}
 
; GN-002 ガンダムデュナメス
 
; GN-002 ガンダムデュナメス
: ロックオン・ストラトスの搭乗機。アウトレンジからの狙撃に特化した遠距離支援型MS。標準装備の「GNスナイパーライフル」に加え、作戦に応じて用意された各種火器を選択使用する。精密射撃時は頭部アンテナがツインアイを覆うように下降し、額の高精度ガンカメラが露出する。狙撃機ながらその機動性、運動性は他国の機体を充分に凌駕しており、接近戦においても高い適応性を発揮する。その際、パイロットは専用のライフル型コントローラーを用いて射撃操作を行う。機体デザインは[[柳瀬敬之]]。
+
: ロックオンの搭乗機。遠距離狙撃に特化した銃撃戦用MS。標準装備の「GNスナイパーライフル」に加え、作戦に応じて用意された各種火器を選択使用する。精密射撃時は頭部アンテナがツインアイを覆うように下降し、額の高精度ガンカメラが露出する。その際、パイロットは専用のライフル型コントローラーを用いて射撃操作を行う。狙撃機ながらその機動性、運動性は他国の機体を充分に凌駕しており、接近戦においても高い適応性を発揮する。機体デザインは[[柳瀬敬之]]。
:; GNスナイパーライフル
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:* GNスナイパーライフル
 
:: 通常の狙撃任務に多く用いられる大型ビームライフル。不使用時は肩部アタッチメントに固定される。
 
:: 通常の狙撃任務に多く用いられる大型ビームライフル。不使用時は肩部アタッチメントに固定される。
:; GNビームピストル
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:* GNビームピストル
:: 両ふくらはぎのホルスターに格納されるビーム拳銃。スナイパーライフルでは対応し切れない白兵戦に使用される。
+
:: 両ふくらはぎのホルスターに格納されるビーム拳銃。取り回しづらく連射の効かないスナイパーライフルでは対応し切れない白兵戦に使用される。
:; GNビームサーベル
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:* GNビームサーベル
 
:: 尻部に設置された2基のGNバーニア側面に格納されている。グリップの形状はキュリオスやヴァーチェと共通となっている。
 
:: 尻部に設置された2基のGNバーニア側面に格納されている。グリップの形状はキュリオスやヴァーチェと共通となっている。
:; GNミサイル
+
:* GNミサイル
:: フロントアーマー内に計16基、膝部に計8基設置された小型ミサイル。通常のミサイルのように爆発により対象を破壊するものではなく、着弾すると目標内部に圧縮GN粒子を注入し、内部から目標を破壊する。
+
:: フロントアーマー内に計16基、膝部に計8基設置された小型ミサイル。着弾すると目標内部に圧縮GN粒子を注入し、内部から目標を破壊する。
:; GNシールド&GNフルシールド
+
:* GNシールド&GNフルシールド
 
:: 肩部アタッチメントに設置された防御装備。標準装備の小型GNシールドに加え、任務に応じてマント状のGNフルシールドを装着する。
 
:: 肩部アタッチメントに設置された防御装備。標準装備の小型GNシールドに加え、任務に応じてマント状のGNフルシールドを装着する。
; GN-002/DG014 ガンダム デュナメストルペード
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: 公式外伝『機動戦士ガンダム00V』及び『機動戦士ガンダム00F』に登場する機体。
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; GN-002/DG014 ガンダムデュナメストルペード
: ガンダムデュナメスに対水中狙撃戦闘用の装備を持たせたもので、DG014とは「デュナメス専用銃の14番目」という意味合いを持つ。
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: ガンダムデュナメスに対水中狙撃戦闘用の装備を持たせたもので、DG014とは「デュナメス専用銃の14番目」という意味合いを持つ。この際に使用するのは地上からGN魚雷を高速で発射するランチャーであり、機体自体が水中には潜ることはない。また、左肩と頭部にそれぞれセンサーとバイザーが追加される。『00V』及び『00F』に登場。
: この際に使用するのは地上からGN魚雷を高速で発射するランチャーであり、機体自体が水中には潜ることはない。また、左肩と頭部にそれぞれセンサーとバイザーが追加される。
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}}
 
; GN-003 ガンダムキュリオス
 
; GN-003 ガンダムキュリオス
: アレルヤ・ハプティズムの搭乗機。4機中唯一の[[可変モビルスーツ]]で、戦闘機形態への変形機能を持つ。加速力に優れた戦闘機形態による一撃離脱戦法を得意とするが、MS形態でも他のガンダムに引けを取らない攻撃力を有する。人革連からは「羽根付き」と呼ばれている。機体デザインは[[柳瀬敬之]]。
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: アレルヤの搭乗機。4機中唯一の[[可変モビルスーツ]]で、戦闘機形態への変形機能を持つ。加速力に優れた戦闘機形態による一撃離脱戦法を得意とするが、MS形態でも他のガンダムに引けを取らない攻撃力を有する。人革連からは「羽根付き」と呼ばれている。機体デザインは柳瀬敬之。
:; GNビームサブマシンガン
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:* GNビームサブマシンガン
 
:: 高い連射性を持つ2連装ビーム砲。飛行形態時は[[マニピュレーター]]で把持されたグリップ部を残して銃身が分離し、右翼部にマウントされる。
 
:: 高い連射性を持つ2連装ビーム砲。飛行形態時は[[マニピュレーター]]で把持されたグリップ部を残して銃身が分離し、右翼部にマウントされる。
:; GNビームサーベル
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:* GNビームサーベル
 
:: リアスカートアーマー裏面にマウントされている。
 
:: リアスカートアーマー裏面にマウントされている。
:; GNシールド
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:* GNシールド
:: 高速戦闘に対応した専用シールド。先端部は開閉構造となっており、打突や捕獲用のクローとしても使用される。また、中央部には伸縮式の短剣が内蔵されている。
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:: 高速戦闘に対応した専用シールド。先端部は開閉構造となっており、打突や捕獲用のクローとしても使用される。また、隠し武器として中央部には伸縮式の短剣が内蔵されている。
:; テールユニット
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:* テールユニット
 
:: 戦闘機形態時の脚部間に装着される武装コンテナユニット。対空用ミサイルや対地用爆雷など、ミッションに応じた様々な装備を選択可能。使用後デッドウェイトとなったユニットは速やかに切り離される。
 
:: 戦闘機形態時の脚部間に装着される武装コンテナユニット。対空用ミサイルや対地用爆雷など、ミッションに応じた様々な装備を選択可能。使用後デッドウェイトとなったユニットは速やかに切り離される。
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::* テールブースター
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::: 大型GNビームキャノン2門と大推力GNバーニアを備えたテールユニット。戦闘機形態における加速力と火力が向上している。国連軍との戦闘で使用された。
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; GN-003/af-G02 ガンダムキュリオスガスト
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: ガンダムキュリオスに成層圏離脱用の大型GNバーニアユニットを追加装備したもので、型式番号の「af-G02」は「atmospace fighter(大気圏用戦闘機)-Gust(突風)2型」を意味する。大型GNバーニアユニットの他に、アビオニクスを強化した大型機首ユニット、超遠距離射撃に主眼を置いたロングバレルキャノンなど、機体や装備の一部が換装され、単独での大気圏離脱が可能となっている。『00V』に登場。
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}}
 
; GN-005 ガンダムヴァーチェ
 
; GN-005 ガンダムヴァーチェ
: ティエリア・アーデの乗機。単機での強襲・殲滅戦を目的とした重装型MS。「GNバズーカ」や「GNキャノン」などの強力な武装を装備する。4機の中では最も強固な装甲を持ち、他のガンダムに比べ二回り以上はある重厚なフォルムが特徴。そのため機動性はやや劣るものの、GN粒子の重量軽減効果により重量自体は空戦型のフラッグよりも軽量となっている。全身各所にGN粒子の増幅装置を持ち、他の機体よりも強力な防御フィールドを展開出来る。国連軍からは「デカブツ」と呼ばれている。機体デザインは[[柳瀬敬之]]。
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: ティエリアの乗機。単機での強襲・殲滅戦を目的とした重砲撃型MS。「GNバズーカ」や「GNキャノン」などの強力な武装を装備する。4機の中では最も強固な装甲を持ち、他のガンダムに比べ二回り以上はある重厚なフォルムが特徴。そのため機動性はやや劣るものの、GN粒子の重量軽減効果により重量自体は空戦型のフラッグよりも軽量となっている。全身各所にGN粒子の増幅装置を持ち、他の機体よりも強力な防御フィールドを展開出来る。国連軍からは「デカブツ」と呼ばれている。機体デザインは柳瀬敬之。
;; GN-004 ガンダムナドレ
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; GN-004 ガンダムナドレ
:: 全身の増加装甲を排除したヴァーチェの真の姿。排除後は女性を思わせる細身の体型となり、頭部の追加装甲に接続される無数のコード類があたかも髪の毛の様になびく。砲撃戦主体のヴァーチェとは違い、この形態ではエクシア同様高機動による接近戦にも対応できるようになっている。この機体の存在は機密以上の絶秘とされ、CB内においても極一部のメンバーにしか存在を知らされていなかった。その最大の特徴はヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置くトライアルシステムであり、鹵獲或いはマイスターの裏切りに備えた対ガンダム戦を想定している。しかし、アレハンドロの策によりトライアルシステムは使用不能になってしまった。
+
: 全身の増加装甲を排除したヴァーチェの真の姿。排除後は女性を思わせる細身の体型となり、頭部の追加装甲に接続される無数のコード類があたかも髪の毛の様になびく。砲撃主体のヴァーチェと対照的に、機動性を活かした格闘戦を得意とする。この機体の存在は機密以上の絶秘とされ、CB内においても極一部のメンバーにしか存在を知らされていなかった。その最大の特徴はヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置く'''トライアルシステム'''であり、ガンダムの鹵獲或いはマイスターの裏切りに備えた対ガンダム戦を想定している。
:; GNバズーカ
+
:* GNバズーカ
:: 全シリーズのガンダムの兵装中最強の破壊力を持つ大型携帯ビーム砲。通常は肩掛けで発砲するが、胸部のGNドライヴを直結したバーストモードに移行することで戦艦をも破壊可能な威力を発揮する。ただしバーストモード射撃後はコンデンサーに貯蔵されたGN粒子をほとんど使いきってしまうため、短時間の連射は不可能。国連軍との戦いでは2つ持って出撃することもあった。
+
:: 主武装の大型携帯ビーム砲。通常は肩掛けで発砲するが、胸部の太陽炉を直結したバーストモードに移行することで戦艦をも破壊可能な威力を発揮する。ただしコンデンサーに貯蔵されたGN粒子を大量に消費するため、短時間の連射は不可能となっている。任務によっては2挺を装備することもある。
:; GNキャノン
+
:* GNキャノン
:: 背部に設置された可動式連装ビーム砲塔。射線を単一方向に向けた場合は、複数の敵機を薙ぎ払う。ナドレではマニュピレーターで保持し手持ち火器として使用する。
+
:: 背部に2門設置された可動式連装ビーム砲塔。射線を単一方向に向けた場合は、複数の敵機を薙ぎ払う。ナドレではマニピュレーターで保持し手持ち火器として使用する。
:; GNビームサーベル
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:* GNビームサーベル
 
:: 両膝アーマー内に格納されている。
 
:: 両膝アーマー内に格納されている。
:; GNビームライフル
+
:* GNビームライフル&GNシールド
:: ナドレでの出撃時の装備。
+
:: プルトーネの装備を改良したナドレ用の専用武装。ビームライフルは銃口から接近戦用のビームサーベルを発生する。
 +
; GN-XXX ガンダムラジエル
 +
: ヴェーダすらも探索困難な地域での情報収集を目的とした特殊機。伏せられた型式番号や詳細不明の機能など、エクシアらと同じ第3世代に属しながらも、その機密性は群を抜いている。両肩に設置された大型のGNバーニアは、後のダブルオーのツインドライヴシステムの雛形となった。機体名は「秘密と領域と至高の神秘の天使」の称号を持つ7大天使の名に由来する。『00P』に登場。
  
==== スローネシリーズ ====
+
===== 新世代機 =====
チームトリニティが運用する機体。最大の特徴はΤ(タウ)型と呼ばれる擬似太陽炉を搭載している点。最大出力はオリジナルの太陽炉とほぼ同等だが、GN粒子の生成には外部からの電力供給を必要とするため活動時間に制限がある。また、オリジナルの淡い緑と対照的に、真紅のGN粒子を生成する。このGN粒子はオリジナルとは違い完成されておらず、人体への副作用が大きい(ルイスの左手患部の細胞異常はこのため)。
+
国連軍との戦いに敗北したCBが再起を懸けて開発した新世代型ガンダム。従来機では一貫して胸部内に収められていた太陽炉は、各機ごとの仕様に合わせ搭載位置が変更されている。2ndシーズンにおける主役機群。
 +
; GN-0000 ダブルオーガンダム
 +
: エクシアの後継機。両肩に搭載された2基の太陽炉を同調稼働させる'''ツインドライヴシステム'''の実証機。2基の太陽炉のGN粒子同士を融合させることでその生成量を2乗化し、圧倒的な高出力を発揮する。
 +
: ツインドライヴはトランザムと共にイオリアが遺したシステムであり、既に第2世代機の時点で実用化が検討されていた。しかし、2基の太陽炉の同調は非常に技術難度が高く、様々な組み合わせを試した結果、最も同調率が高かったOガンダムとエクシアのドライヴを使用してようやく安定稼働に至った。
 +
:* GNソードII
 +
:: エクシアのGNソードの発展型。形状はGNブレイドに似る。刀身を軸回転させグリップの角度を変えることでライフルモードに変形する他、銃口からビームサーベルを発生させることも可能。両腰に2振りを装備する。
 +
:* GNビームサーベル
 +
:: ダブルオーのビームサーベルは、刀身長を短く調整することでビームダガーとしても使用される。尻部に2振りを装備。
 +
:* GNシールド
 +
:: 先端に伸縮式GNブレイドを内蔵した専用シールド。2つを両肩GNドライヴにマウントする他、2つを連結させ通常の手持ち盾としたダブルシールドモードとして使用する。
 +
{{indent|
 +
; GN-0000/7S ダブルオーガンダム セブンソード
 +
: ツインドライヴの安定稼働以前に検討されたダブルオーの武装強化案の1つ。その名の通りエクシアのセブンソードを発展させた7つの剣を装備する。
 +
:* GNソードIIロング
 +
:: GNソードIIの刀身延長モデル。ビームライフルとしての機能を高めた射撃重視の装備。
 +
:* GNソードIIショート
 +
:: ロングタイプとは逆に接近戦用に機能特化された刀身短縮モデル。刀身先端を有線射出するロケットアンカー的な使用が可能。
 +
:* GNバスターソードII
 +
:: ジンクスIIのGNバスターソードを解析、改良した大型剣。左肩太陽炉にマウントすることでGNフィールド発生機能を持つ盾としても使用される。
 +
:* GNカタール
 +
:: インドの刀剣カタール(正式名[[ジャマダハル]])をモチーフとした短剣。熱変換したGN粒子を刀身に伝導させ、敵の装甲を焼き切る。両ふくらはぎに計2振りを装備。
 +
:* GNビームサーベル
 +
:: ノーマル状態と同一の装備。
 +
}}
 +
; GN-006 ケルディムガンダム
 +
: デュナメスの後継機。頭部ガンカメラやライフル型コントローラーなどの諸機能はほぼ受け継がれているが、過去のデュナメスの実戦データの解析結果を反映し、接近戦用のビームサーベルは廃止されている。また、トランザムモードでは照準用のフォロスクリーンを頭部前面に展開。ここからもたらされる膨大な情報を高速演算処理し、驚異的な命中精度を発揮する。太陽炉は尻に外付けされる。
 +
:* GNスナイパーライフルII
 +
:: デュナメスのスナイパーライフルの発展型。銃身を折りたたむことで、取り回しと連射性に優れた3連バルカンモードに変形する。
 +
:* GNビームピストルII
 +
:: 両背にマウントされる改良型ビーム拳銃。ビームサーベル廃止の代替措置として銃身下縁部に耐ビームコーティングを施し、敵ビームサーベルへの防御機能が追加されている。
 +
; GN-007 アリオスガンダム
 +
: キュリオスの後継機。変形方法はキュリオスのそれを踏襲しているが、機首の変形は従来のフード式から両肩のモジュールを頭上で張り合わせる方式に変更。主翼はキュリオスに比べ小型化されたが、機首は延長され、大型のクローとしても使用可能になっている。太陽炉は股間フレーム内に収められている。
 +
:* GNツインビームライフル
 +
:: 主武装の2連装ビームライフル。ビームサブマシンガンの連射性を維持しつつ、弱点であった単発の威力不足を克服している。
 +
:* GNビームサーベル
 +
:: キュリオス同様、リアスカート裏に2基を格納する。
 +
; GN-008 セラヴィーガンダム
 +
: ヴァーチェの後継機。ヴァーチェを凌ぐ砲門を持ち、大幅に火力が強化されている。
 +
: また、外見上の最大の特徴として背部にもガンダムフェイスを配している点が挙げられる。通常、この部分は収容されているが、フルバースト射撃時や、GNフィールド発生時などにはこれを展開した'''フェイスバーストモード'''となる。
 +
:* GNバズーカII
 +
:: ヴァーチェのGNバズーカの発展型。砲身が連装式となり、2つに分割して両手で使用することも可能。フルバースト射撃時は分割状態で両肩GNキャノンIIに接続する。
 +
:* GNキャノンII
 +
:: 同じくヴァーチェのGNキャノンの発展型。両肩、両膝に2門ずつ、計4門を装備する。
 +
:* GNビームサーベル
 +
:: ヴァーチェと異なり格納箇所が両前腕部に変更されている。
  
 +
===== ガンダムスローネ =====
 +
チームトリニティが運用する機体。最大の特徴はΤ(タウ)型と呼ばれる擬似太陽炉を搭載している点。基本的な性能はオリジナルの太陽炉とほぼ同等だが、GN粒子の生成には外部からの電力供給を必要とするため活動時間に制限がある。また、オリジナルとは違い地球圏での生産が可能な技術で再設計して生産されたデッドコピーのため、生成されるGN粒子はオリジナルの淡い緑とは対照の真紅色となっている。このGN粒子は、武装用に高濃度圧縮すると生体細胞を変質させる性質を持つ。プトレマイオス側のガンダムとは違い量産化を前提とした設計思想で開発されており、同一規格の素体(胴体・手・足)をベースにそれぞれの特性に応じた装備が施されている。機体デザインは[[鷲尾直広]]。
 
; GNW-001 ガンダムスローネアイン
 
; GNW-001 ガンダムスローネアイン
: スローネシリーズ1号機。パイロットはヨハン・トリニティ。デュナメスの精密狙撃能力とヴァーチェの大火力を融合させた砲戦型MS。
+
: スローネ1号機。パイロットはヨハン。デュナメスの精密狙撃能力とヴァーチェの大火力を融合させた砲戦型MS。
:; GNランチャー
+
:* GNランチャー
:: ドライヴ直結の大型ビーム砲。通常の速射モードから折り畳まれた砲身を展開した長射程モードを持つ。更に他のスローネから有線でエネルギー供給を受けることでより強力な砲撃が可能となる。2機連結で撃つモードは「GNメガランチャー」、3機連結では「GNハイメガランチャー」と呼ばれる。
+
:: 右背に装備された太陽炉直結の大型ビーム砲。通常の速射モードから折り畳まれた砲身を展開した長射程モードを持つ。更に他のスローネから有線でエネルギー供給を受けることでより強力な砲撃が可能となる。2機連結で撃つモードは「GNメガランチャー」、3機連結では「GNハイメガランチャー」と呼ばれる。
:; GNビームライフル
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:* GNビームライフル
:: 白兵戦用の射撃装備。GNランチャー長射程モードでは後部のアームが起立し、ランチャー下部に接続される。
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:: 中~近距離用の射撃装備。GNランチャー長射程モードでは後部のアームが起立し、ランチャー下部に接続される。
:; GNビームサーベル
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:* GNビームサーベル
 
:: 両肩に装備されたスローネ共通の斬撃武装。プトレマイオス所属機とほぼ同構造だが、より大型で高出力のビーム刃を形成可能。
 
:: 両肩に装備されたスローネ共通の斬撃武装。プトレマイオス所属機とほぼ同構造だが、より大型で高出力のビーム刃を形成可能。
:; GNシールド
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:* GNシールド
 
:: 左肩の小型シールド。バックパックに接続されたベルトケーブルを介し粒子の供給を行う。
 
:: 左肩の小型シールド。バックパックに接続されたベルトケーブルを介し粒子の供給を行う。
 
; GNW-002 ガンダムスローネツヴァイ
 
; GNW-002 ガンダムスローネツヴァイ
: スローネシリーズ2号機。パイロットはミハエル・トリニティ。アインと対照的に接近戦を主体とした機体。後にアリー・アル・サーシェスによって鹵獲され、国連軍の機体となった。
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: スローネ2号機。パイロットはミハエル。アインと対照的に接近戦を主体とした機体。主として前衛を務めることが多い。後にサーシェスによって鹵獲され、国連軍の機体となった。
:; GNバスターソード
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:* GNバスターソード
:: 右肩にマウントされた巨大な剣。刀身にGNコンデンサーを内蔵しており、ビームサーベルとしても使用可能。
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:: 右肩にマウントされた巨大な剣。刀身にGNコンデンサーを内蔵しており、ビームサーベルと同様の使用も可能。
:; GNハンドガン
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:* GNハンドガン
 
:: 左前腕に固定された小型ビーム砲。アインへのエネルギー供給用ケーブルを内蔵する。
 
:: 左前腕に固定された小型ビーム砲。アインへのエネルギー供給用ケーブルを内蔵する。
:; GNファング
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:* GNファング
:: 遠隔操作可能な飛行型ビーム砲。ビームサーベルとして敵機を貫くこともできる。両腰バインダーに最大8基を搭載するが、通常は6基のみ使用する。
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:: 遠隔操作可能な飛行型ビーム砲。先端部にビームサーベルを形成して敵機を貫くこともできる。両腰バインダーに最大8基を搭載するが、通常は6基のみ使用する。
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; GNW-20000 アルケーガンダム
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: デュナメスとの戦いで大破したツヴァイを最新技術で全面改修した機体。生還したサーシェスの乗機としてCBと再び対峙する。スローネと判別可能なほどの特徴は残されているが、異様に伸びた四肢や血のような真っ赤なカラーリングと相まって、他のガンダムとかけ離れた禍々しいシルエットを持つ。
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}}
 
; GNW-003 ガンダムスローネドライ
 
; GNW-003 ガンダムスローネドライ
: スローネシリーズ3号機。パイロットはネーナ・トリニティ。他のスローネの補給や戦闘支援を目的とし、大容量のGNコンデンサーを持つ。
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: スローネ3号機。パイロットはネーナ。スローネアインへの粒子供給やステルスフィールドによるジャミングなどの戦闘支援を目的とし、大容量のGNコンデンサーを持つ。また、情報処理をサポートするためにHAROを搭載するマウントベースが設置されている。
:; GNステルスフィールド
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:* GNステルスフィールド
:: バックパックやシールドのGNコンデンサーを開放し、広範囲にジャミング用のGN粒子を展開する。
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:: バックパックやシールドのGNコンデンサーを開放し、ジャミング用のGN粒子を広範囲に展開させる。
:; GNハンドガン
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:* GNハンドガン
 
:: ツヴァイと同一装備だが、装備位置は逆の右腕側となっている。
 
:: ツヴァイと同一装備だが、装備位置は逆の右腕側となっている。
:; GNシールド
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:* GNシールド
 
:: 左肩のGNコンデンサー内蔵型シールド。ステルスフィールド使用時は表面のカバーが展開する。
 
:: 左肩のGNコンデンサー内蔵型シールド。ステルスフィールド使用時は表面のカバーが展開する。
:; GNシールドポッド
+
:* GNシールドポッド
 
:: 右肩の武装コンテナ兼用シールド。各種ミサイルや予備のビームサーベルなど、作戦に応じた装備を収納する。
 
:: 右肩の武装コンテナ兼用シールド。各種ミサイルや予備のビームサーベルなど、作戦に応じた装備を収納する。
  
==== 母艦・サポートメカ ====
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==== ユニオン製MS ====
; CBS-70 プトレマイオス
+
: 4機のガンダムを搭載するCBの宇宙輸送艦。一部のメンバーからは「'''トレミー'''」の愛称で呼ばれる。艦体周囲には4基の独立したコンテナブロックを有し、それぞれのコンテナにガンダムを各1機格納する。艦首部には展開式の[[電磁式カタパルト|リニアカタパルト]]を持ち、コンテナから直接艦内の射出スペースに移動することで、迅速な射出を可能としている。なお、カタパルトに直結するコンテナは艦上部に位置しているそれであり、適宜回転させることで連続的に機体を射出可能となっている。
+
: ガンダムの輸送、後方支援を目的として建造されたため、艦自体の戦闘力はほとんどガンダムに依存している。また、動力はガンダムのGNドライヴから供給されており、全てのガンダムが出撃すると、短時間しか行動出来ない。
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;GNアームズ
+
:ガンダムの強化兵装モジュール。大推力のGNバーニア、高火力のGNキャノンを標準で備え、GNフィールドも展開可能という強力な装備。単独でも運用できるが、その場合パイロットが必要となる。強襲用コンテナと呼ばれるコンテナにガンダムとともに格納することで大気圏離脱能力をも持つ小型宇宙船として機能し、プトレマイオス接続時には主砲として運用可能。エクシア用のものはTYPE-Eと呼ばれ、大型GNブレイド2基とそれに付属する中口径GNキャノン2門、大口径GNキャノン2門を装備、ラッセ・アイオンが搭乗することで分離・合体の機能をフルに活かせる。デュナメス用のものはTYPE-Dと呼ばれ、2連装大型GNキャノン、GNミサイルコンテナ、大口径GNキャノン2門を装備。ハロが制御するが分離した後の再合体はできない。
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:ガンダムの機動力・火力を極限まで強化する装備のため、切り札的存在である。接続はGNドライヴを用いて行うため腕に装備されている銃器は通常通り使用可能。
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=== ユニオン ===
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{{出典の明記|section=1}}
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; VMS-15 ユニオンリアルド
 
; VMS-15 ユニオンリアルド
: ユニオンの現用主力MS。飛行形態への変形機構を持つが、変形には出撃前の換装作業が不可欠であるため、作戦行動中の変形は不可能となっている。変形機構は後継機のフラッグやAEU製のヘリオン及びイナクトにも同様のものが見られる。2307年においても引き続き主力の座にあるが、フラッグの本格配備に伴い徐々に退役しつつある。同盟国のタリビア共和国では、橘色にカラーリングされた当機が配備されている
+
: ユニオンの主力航空可変MS。変形には整備施設での換装作業を必要とするため、出撃前にどちらかの形態を選択する必要がある。機体構造はブロック化されており、コクピット内蔵の腹部ドラムフレームを中心に四肢や、背部、尻部のパーツを交換し組み合わせる事で多種多様なミッションに対応する事が出来る。これを利用して機体の一部を敵に組み付かせ爆破するという奇襲戦法も可能。この構造は後継機のフラッグにも受け継がれた。性能面ではAEU製のヘリオンと拮抗するが、配備はユニオン加盟国に限られている。
 
: 機体デザインは[[福地仁]]。また、その他のユニオン製MSやAEU製MSのデザインも福地が担当している。
 
: 機体デザインは[[福地仁]]。また、その他のユニオン製MSやAEU製MSのデザインも福地が担当している。
; リアルドホバータンク
+
;; VMS-15 ユニオンリアルド宇宙型
: リアルドの後方支援仕様。下半身をホバークラフト、背部を大型キャノン砲に換装したタイプ。
+
:: 宇宙戦仕様。尻部のフライトユニットが宇宙用スラスターに換装されている。2stシーズンにて反連邦組織カタロンの所属機として登場する。
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;; MA-115HT ユニオンリアルドホバータンク
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:: 後方支援仕様。下半身をホバークラフト、背部を大型キャノン砲、火器を固定装備した両腕に換装したタイプ。<ref>型番は小説版第2巻参照、当作品ではAEU所属となっている</ref>
 
; SVMS-01 ユニオンフラッグ
 
; SVMS-01 ユニオンフラッグ
: リアルドの後継機として開発された新型主力MS。リアルド同様、高速空戦形態への可変機構を持つ。公式サイトでは「基本的に戦闘中の変形は想定しておらず、あらかじめ形態を選択しての出撃が通常となっている」とあるが、戦闘中の変形も可能でプラモデルパッケージおよび付属の組み立て説明書にもそう記されている。
+
: リアルド系に次ぐ「Solresived Viliable(ソルレシーブド・ヴィリアブル)」シリーズ最初のMSとして開発されたユニオンの新型主力MS。リアルドと違い換装作業無しでの変形が可能だが、スペック上は空中変形には対応していない。ただし、パイロットの技量次第では可能であり、この変形を伴う空戦機動は最初に空中変形を披露したグラハム・エーカーの名前を取って「グラハムスペシャル(グラハム・マニューバ)」と命名されている。
: 燃料の水素は、基本骨格であるカーボンフレームを構成する炭素分子結合体内に分子レベルで浸透している。この構造は専用の燃料スペースおよび供給用のパイプラインを必要としないため、機体の大幅な軽量化に貢献している<ref>プラモデルパッケージおよび付属の組み立て説明書より。</ref>。
+
: 燃料の水素は、基本骨格であるカーボンフレームを構成する炭素分子結合体内に分子レベルで浸透している。この構造は専用の燃料スペースおよび供給用のパイプラインを必要としないため、機体の大幅な軽量化に貢献している。その適応性は大気圏内外を問わず、用途、投入領域に応じた複数の派生機が存在する。
: コクピットは腹部のドラムフレーム内に存在する。
+
: その適応性は大気圏内外を問わず、用途、投入領域に応じた複数の派生機が存在する。
+
 
: 最新鋭の機種故、ユニオンではMSWADを始めとした精鋭部隊への配備が優先されている。そのためフラッグのパイロットは'''フラッグファイター'''と呼ばれている。
 
: 最新鋭の機種故、ユニオンではMSWADを始めとした精鋭部隊への配備が優先されている。そのためフラッグのパイロットは'''フラッグファイター'''と呼ばれている。
:; リニアライフル
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:* リニアライフル
:: 口径120mmの射撃武装。電磁力で弾丸を高速射出する。電圧を調節することで破壊力の大きい単射モードと、高速戦闘に対応した連射モードを選択することが出来る。高速形態時は機首を構成する。
+
:: 口径120mmの射撃武装。電磁力で弾丸を高速射出する。電圧を調節することで破壊力の大きい単射モードと、高速戦闘に対応した連射モードを選択することが出来る。飛行形態時は機首を構成する。
:; ソニックブレイド(プラズマソード)
+
:* ソニックブレイド(プラズマソード)
 
:: 超高硬度カーボン製のアサルトナイフ。刃を高周波振動させ切断力を増大させる。また、刀身からプラズマを発生させ剣状に収束するプラズマソードを装備する機体もある。このプラズマの収束機構は、ビームサーベル開発の過程で生み出された技術を転用したものである。
 
:: 超高硬度カーボン製のアサルトナイフ。刃を高周波振動させ切断力を増大させる。また、刀身からプラズマを発生させ剣状に収束するプラズマソードを装備する機体もある。このプラズマの収束機構は、ビームサーベル開発の過程で生み出された技術を転用したものである。
:; ディフェンスロッド
+
:* ディフェンスロッド
 
:: 左腕の防御装備。回転するローターに適切な傾斜角で敵弾を着弾させ跳弾させる。また、周囲にプラズマフィールドを展開することも可能。空戦機の観点から、重量負担の大きい通常のシールドを装備出来ない機体のために用意された。
 
:: 左腕の防御装備。回転するローターに適切な傾斜角で敵弾を着弾させ跳弾させる。また、周囲にプラズマフィールドを展開することも可能。空戦機の観点から、重量負担の大きい通常のシールドを装備出来ない機体のために用意された。
:; 20mm機銃
+
:* 20mm機銃
 
:: 腹部ドラムフレーム左側に内蔵された機銃。ミサイル迎撃や威嚇射撃、対人戦闘など幅広い用途を持つ。
 
:: 腹部ドラムフレーム左側に内蔵された機銃。ミサイル迎撃や威嚇射撃、対人戦闘など幅広い用途を持つ。
:; ミサイル
+
:* ミサイル
 
:: フラッグのミサイルは、脚部内装式と主翼、副翼下に設置される懸架式の2種が存在する。
 
:: フラッグのミサイルは、脚部内装式と主翼、副翼下に設置される懸架式の2種が存在する。
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; SVMS-01E グラハム専用ユニオンフラッグカスタム
 
; SVMS-01E グラハム専用ユニオンフラッグカスタム
:レイフ・エイフマンによって強化改造されたグラハムの専用フラッグ。正式採用に見送られた大型エンジンユニット分の重量は増大しているが、装甲や搭載燃料を実用限界ギリギリまで削ぎ落とす事で、総合的には軽量化に成功。ノーマル機の約2倍以上もの最高速度を叩き出す。全身表面には漆黒の耐ビームコーティング塗料が施され、ガンダムのGNビーム兵器に対し万全を期している。武装はノーマル機の標準武装に加え、新たにアイリス社から取り寄せた新型試作ライフルを装備。左利きであるグラハムの操縦特性に合わせ、ライフルとディフェンスロッドの装備位置は左右逆となっている。
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: エイフマンによって強化改造されたグラハムの専用フラッグ。正式採用に見送られた大型エンジンユニット分の重量は増大しているが、装甲や搭載燃料を実用限界ギリギリまで削ぎ落とす事で、総合的には軽量化に成功。ノーマル機の約2倍以上もの最高速度を叩き出す。全身表面には漆黒の耐ビームコーティング塗料が施され、ガンダムのGNビーム兵器に対し万全を期している。武装はノーマル機の標準武装に加え、新たにアイリス社から取り寄せた新型試作ライフルを装備(後にオーバーフラッグ用のライフルに換装)。左利きであるグラハムの操縦特性に合わせ、ライフルとディフェンスロッドの装備位置は左右逆となっている。
:完成した機体は目標通り充分ガンダムに対抗し得る戦闘力を獲得したが、反面操作性やパイロットの安全性はほとんど考慮されていない。特に全速旋回時は、耐[[重力加速度|G]]システムの補助を用いても最大12Gもの多大な負荷がパイロットの身体に襲い掛かる事となる。
+
: 完成した機体は目標通り充分ガンダムに対抗し得る戦闘力を獲得したが、グラハムの要望によってリミッターが解除されているため、操作性やパイロットの安全性はほとんど考慮されていない。特に全速旋回時は、耐[[重力加速度|G]]システムの補助を用いても最大12Gもの多大な負荷がパイロットの身体に襲い掛かる事となる。
:劇中では単に「カスタムフラッグ」と呼ばれる。
+
: 劇中では単に「カスタムフラッグ」と呼ばれる。
 
; SVMS-01O オーバーフラッグ
 
; SVMS-01O オーバーフラッグ
:前述のカスタムフラッグと同じ仕様に改修されたフラッグ。ただし、安全面を考慮しているためGシステムは解除されていない。リニアライフルが一新された以外はカスタムフラッグと同じ外見。
+
:グラハム機のデータを基に、エイフマンによって改修されたオーバーフラッグス専用機。基本的にグラハム機とほぼ同仕様機だが、安全面を考慮しGリミッターが設定されている。総生産数は14機。
 +
:* 新型リニアライフル
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: グラハム機に装備された試作ライフルの制式モデル。単射用の200mm大口径弾用1門と、速射用の60mm小口径弾用2門の計3門の銃口を持つ。後のグラハム機も、識別用に銃身上面の冷却ジェルを青くした同ライフルを装備している。
 
; SVMS-01X ユニオンフラッグカスタムII(GNフラッグ)
 
; SVMS-01X ユニオンフラッグカスタムII(GNフラッグ)
:グラハムのカスタムフラッグにGN-Xの擬似太陽炉を搭載した機体。戦死したハワードの無念を晴らすため、フラッグでガンダムを倒すことを誓ったグラハムの強い希望により、カタギリらMSWAD技術陣の手によって完成された。擬似太陽炉の高出力によって更なる高機動性とビーム兵器の運用能力を得たが、全く規格の異なるパーツを強引に接続したため機体バランスに大きな問題を抱えている。また、フラッグ自体ビーム兵器の運用を想定した機体ではないため、実際に使用するには炉と装備をケーブルで直結する必要がある。
+
: グラハムのカスタムフラッグにGN-Xの擬似太陽炉を搭載した機体。戦死したハワードの無念を晴らすため、フラッグでガンダムを倒すことを誓ったグラハムの強い希望により、ビリーらMSWAD技術陣の手によって完成された。擬似太陽炉の高出力によって更なる高機動性とビーム兵器の運用能力を得たが、全く規格の異なるパーツを強引に接続したため機体バランスに大きな問題を抱えている。また、フラッグ自体ビーム兵器の運用を想定した機体ではないため、実際に使用するには疑似太陽炉と装備をケーブルで直結する必要がある。
:; GNビームサーベル
+
: 外見的な変化は、背中に擬似太陽炉が取り付けられたほか、頭部もガンダム同様に、二つ目に改造されている。
 +
:* GNビームサーベル
 
:: スローネアインから奪取したビームサーベルを有線供給式に改造した物。使用の際は背中の擬似太陽炉を左肩側に移動させる。
 
:: スローネアインから奪取したビームサーベルを有線供給式に改造した物。使用の際は背中の擬似太陽炉を左肩側に移動させる。
:; ディフェンスロッド
+
:* ディフェンスロッド
 
:: GNフラッグのディフェンスロッドは両膝側面に設置され、姿勢制御用スラスターとしての機能を持つ。
 
:: GNフラッグのディフェンスロッドは両膝側面に設置され、姿勢制御用スラスターとしての機能を持つ。
:; 20mm機銃
+
; SVMS-01SG ユニオンフラッグ陸戦重装甲型(シェルフラッグ)
:: 改修以前から唯一残された武装。
+
: フラッグの陸戦様装甲追加モデル。背部フライトユニットをオミットしたことで飛行及び変形は出来ない(ただし、短時間のホバリング程度なら可能)。専用の追加装甲(熱交換式蒸散装甲)やディフェンスロッドの大型化、200mmリニアキャノンやロケットランチャー等の搭載により防御力・火力が向上している。また、ナノマシンを使用した「色調変調迷彩塗装(光学迷彩のようなものではなく、あくまでも色やパターンを変えられる程度のもの)」が採用され、機体色や迷彩パターンを任意で変更することもできるようになっている。
; SVMA-01SG ユニオンフラッグ陸戦重装甲型(シェルフラッグ)
+
: 主にユニオン沖縄基地に配備されているほか、1stシーズン第15話にてリアルドホバータンクと共に登場している。
:フラッグの陸戦様装甲追加モデル。背部フライトユニットをオミットしたことで飛行及び変形は出来ないが専用の追加装甲の搭載により防御力が向上している。火力も同様に向上している。
+
; SVMS-01AP ユニオンフラッグオービタルパッケージ(オービットフラッグ)
 +
: フラッグの宇宙用モデル。コロニー作業用の「アストロワーク」仕様と哨戒・戦闘用に武装を強化した「コロニーガード」仕様があるが、ともに脚部には宇宙空間での作業用として、可変式の大型アームが採用されている。なお、コロニーガード仕様機にはグラハム専用カスタム機で使用されたアイリス社の試作ライフルを改修・量産化した「XLR-04 クロスファイア」が装備されている。『00V』、『00F』に登場。
 +
: 本編では1stシーズン第9話冒頭でゲスト出演。
 +
; YMS-01A フラッグ
 +
: 制式採用される前の競合試験機。開発にはエイフマン教授及びアイリス社のスタッフが行っている。ドラマCD「機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー ROAD TO 2307」に登場。
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}}
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; ブラスト
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: フラッグの競合機としてベルファクトリー社が開発した競合試験機。ドラマCD「ROAD TO 2307」に登場。
  
=== AEU ===
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==== AEU製MS ====
 
; AEU-05 AEUヘリオン
 
; AEU-05 AEUヘリオン
: AEUの主力可変MS。2307年時点では既にロートル機種であるが、大量に生産されたこともあり未だその就役機体数は多い。AEU加盟国以外にも多数が輸出されているが、各地のテロリストや反政府ゲリラなどに流出した機体も少なくなく、各地で社会問題となっている。
+
: AEUの主力可変MS。換装による変形機構などリアルドとの類似点が多いが、機体のブロック化はされていない。就役は西暦2292年からで、採用後、2度の大掛かりなマイナーチェンジが行われ、さらに多くの派生型を生み出している。2300年と2305年に行われた次世代機とのコンペティションにおいても競合機を退けAEU主力機の地位を守り続けた名機である。2307年では、後継機イナクトの登場に伴い退役する運命にあるが、長期に渡り大量生産が続けられたこともあり未だその就役機体数は多い。AEU加盟国以外にも多数が輸出されているが、テロリストやゲリラなどに流出した機体も少なくなく、各地で社会問題となっている。
: 「ヘリオン」とは「乱暴者」の意。
+
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;; AEU-05G 陸戦型へリオン
+
; AEU-05/92 AEUヘリオンイニティウム(ヘリオン92年型)
:: 通称「グランドパッケージタイプ」。MS形態時の性能向上のため変形機能がオミットされているが飛行は可能である。頭部形状が異なる他、腰部ドラムフレームにショートバレルのリニアガンが搭載されているなど改良は全身に及んでいる。モラリア共和国の主力機で正規軍の他、民間軍事会社(PMC)でも採用されており、数の上ではPMC所属機の方が多い。他AEUイタリアにも配備されている。
+
: 西暦2292年に就役した初期生産型。第五次太陽光紛争の主力機として活躍した。05年型のようにセンサー素子が練りこまれたフェイスマスクが存在しないモノアイのみの頭部や、05年型に比べ太い四肢など、全体的に曲線的なデザインである事も相まって印象が大きく異なる。後発モデルに比べ機体が重くエンジン出力も不足していた。武装はリニアライフルでは無く炸薬式の180㎜[[滑腔砲]]を装備。外伝『00P』に登場、CB加入以前のイアン・ヴァスティが開発に携わっていた。
;; AEU-05 ヘリオン捕縛型
+
; AEU-05/00 AEUヘリオンメディウム(ヘリオン00年型)
:: 両肩部にプラズマフィールドを発生させる専用リニアシールドを搭載したタイプ。頭部形状が正規軍仕様と大きく異なる。
+
: 西暦2300年に就役した中期生産型。第五次太陽光発電紛争終結後のAEU主力機。頭部にセンサー素子が練り込まれたフェイスマスクが追加され、また機種からリニアライフルやリニア式ロケットランチャーが標準装備となるなど大幅に改良されているが、エアインテーク形状等に92年型と共通する部分も多い。ロールアウト直後はリニアライフルの生産が追いつかず、92年型と同じ装備の機体も多かった。当初は92年型を旧型、こちらを新型と区別していたが、最終生産型である05年型の完成によりラテン語で中間を意味する現在の名称に改められた。92年型と同じく『00P』に登場。
;; 反人革連ゲリラ仕様機
+
; AEU-05/05 AEUヘリオンベルベトゥウム(ヘリオン05年型)
:: 人革連の軌道エレベーター「天柱」の電力供給開始10年周年記念式典を襲撃したテロリスト達が使用した機体。頭部はメインセンサーが露出した単眼タイプに変更され、背面のエンジンブロックは空間戦闘用に主翼を廃した替わりにバーニア4基に換装されている。主兵装のリニアライフルはAEU正規軍と異なる独自品を装備。また、2機がかりで牽引される大型ミサイルランチャーの存在が確認されている。
+
: 西暦2305年に就役した後期生産型で、事実上の最終型。全面再設計されたことで機体デザインも洗練され、重量も92年型に比べ1t近く軽量化されている。テレビ本編に登場するヘリオンはほぼこのタイプとその派生機。背部に円盤状レドームを搭載した偵察型、機体各所に爆装を施した爆撃型などのバリエーションが存在する。外伝『OOF』では乗り手次第で次世代機のイナクトに勝てる機体とされている。
;; ラ・イデンラ仕様機
+
; AEU-05 AEUヘリオン捕縛型
:: 正規軍仕様機とほぼ同一の機体。
+
: 05年型をベースに両肩部にプラズマフィールド発生機能を持つリニアシールドを搭載したタイプ。変形機構が廃止され、頭部形状も変更されている。
 +
; AEU-05G AEUへリオン陸戦型(ヘリオン・グランドパッケージタイプ)
 +
: MS形態時の陸戦能力強化のため変形機能が廃止されているが、飛行自体は可能。頭部形状が異なる他、腰部ドラムフレームに短砲身のリニアガンが搭載されているなど改良は全身に及んでいる。モラリア共和国の主力機で正規軍の他、民間軍事会社(PMC)でも採用されており、数の上ではPMC所属機の方が多い。他AEUイタリアにも配備されている。
 +
; AEUヘリオン 反人革連ゲリラ仕様機
 +
: 人革連の軌道エレベーター「天柱」の電力供給開始10年周年記念式典を襲撃したテロリスト達が使用した機体。頭部はメインセンサーが露出した単眼タイプに変更され、背面のエンジンブロックは空間戦闘用に主翼を廃した替わりにバーニア4基に換装されている。主兵装のリニアライフルはAEU正規軍と異なる独自品を装備。また、2機がかりで牽引される大型ミサイルランチャーの存在が確認されている。
 +
}}
 
; AEU-09 AEUイナクト
 
; AEU-09 AEUイナクト
: ヘリオンに替わるAEU軍主力機として開発されたMS。基本設計はユニオンのフラッグを参考としており、外形や自力での変形機能など多くの類似・共通点を持つ。更に独自の機能として、軌道エレベーターの太陽光発電システムから電力を無線供給する外部電源方式を採用。供給範囲内であれば、理論上無制限に近い活動時間を持つ。
+
: ヘリオン次ぐAEUの主力航空可変MS。基本設計はユニオンのフラッグを参考としており、外形や自力での変形機能など多くの類似・共通点を持つ。更に独自の機能として、軌道エレベーターの太陽光発電システムから電力を無線供給する外部電源方式を採用。供給範囲内であれば、理論上無制限に近い活動時間を持つ。
;; AEU-09T AEUイナクト指揮官型
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:: 指揮官用に通信機能を強化した機体。頭頂部にアンテナが1基追加されている。
+
; AEU-09T AEUイナクト指揮官型
;; AEU-09 AEUイナクト(デモカラー機)
+
: 指揮官用に通信機能を強化した機体。頭頂部にアンテナが1基追加されている。
:: 公開演習用に用意された機体。基本的にT型とほぼ同一機であり、視認性向上の目的で明るいグリーンに塗装されている。
+
; AEU-09 AEUイナクト(デモカラー機)
;; AEU-09Y812 サーシェス専用AEUイナクトカスタム
+
: 公開演習用に用意された機体。基本的にT型とほぼ同一機であり、視認性向上の目的で明るいグリーンに塗装されている。
:: モラリア共和国のPMCトラストが、研究用に入手したイナクトを独自に改修した機体。傭兵アリー・アル・サーシェスの専用機として、ガンダム鹵獲任務に投入された。
+
; AEU-09Y812 サーシェス専用AEUイナクトカスタム(モラリア開発実験型)
:: 主な改修点は、頭部及び両肩の太陽光エネルギー受信アンテナの大型化による電力供給の高容量化。これは、将来的にビーム兵器の運用を想定した改修でもあった。またサーシェスのオーダーにより、装甲削減による軽量化や反応速度の向上などが行われている。装備は銃身に伸縮式の大型カーボンブレイドを内蔵した〈ブレイドライフル〉、その銃身に追加されたミサイルランチャー、さらには大型のソニックブレイド(プラズマソード)と、制式機よりも強力なものに変更されている。
+
: モラリア共和国のPMCトラストが、研究用に入手したイナクトを独自に改修した機体。サーシェスの専用機として、ガンダム鹵獲任務に投入された。将来的なビーム兵器の実用化に備え、頭部及び両肩の太陽光エネルギー受信アンテナの大型化し電力供給量を拡大。またサーシェスの希望により、装甲削減による軽量化や反応速度の向上などが行われている。装備は銃身に伸縮式の大型カーボンブレイドを内蔵した〈ブレイドライフル〉、その銃身に追加されたミサイルランチャー、さらには大型のソニックブレイド(プラズマソード)と、制式機よりも強力なものに変更されている。
;; AEU-09Y812A サーシェス専用AEUイナクトカスタム・アグリッサ型
+
; AEU-09Y812/A サーシェス専用AEUイナクトカスタム(アグリッサ型)
:: 下記のアグリッサと合体するためカラーリングをアグリッサと同じ赤に塗り替えたイナクトカスタム。アグリッサに塗られている塗料はプラズマから内装品を防護する効果があるため、合体するMSにも塗装が必要である。
+
: アグリッサとの連携運用のためマイナーチェンジを施した機体。アグリッサに塗られている塗料はプラズマから内装品を防護する効果があるため、合体するMSにもアグリッサと同じ塗装が必要である。
; アグリッサ
+
; AEU-09 AEUイナクト宇宙型
: 第五次太陽光発電紛争で使われたMA。蟹のような外見だが脚を折りたたみ飛行可能。作中ではイナクトと合体し操縦系統もイナクトからとなっているが、MA単体でも運用可能である。また、脚からは「プラズマフィールド」が展開できる。
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: 宇宙戦用のバリエーション機。背部のプラズマジェットをロケットモーターに換装し、主翼も撤廃している。2stシーズンにおいてカタロン側の機体として登場する。
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=== 人類革新連盟 ===
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==== 人類革新連盟製MS ====
 
; MSJ-06II-A ティエレン地上型
 
; MSJ-06II-A ティエレン地上型
: 人類革新連盟の主力量産型MS。重火器と重装甲で身を包んだ機体。
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: 人類革新連盟の主力量産型MS。Eカーボン製の重装甲と大型火器で身を包んだ機体。このため、機動性では他国の機体に大きく劣るが、10数年に渡って蓄積された実績による高い信頼性を持つ。
: 他国の機体と違い、コクピット内にはいっさいのモニターがなく、パイロットは専用の[[ヘッドマウントディスプレイ]]を着用し外部の情報を得ている。
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: 他国の機体と違い、立座型コクピット内には一切のモニターがなく、パイロットは専用の[[ヘッドマウントディスプレイ]]が取り付けられた専用のパイロットスーツを着用し外部の情報を得ており、また直立状態で操縦を行う。
 
: 武装は各種実弾武装(マシンガンや滑腔砲)に加え、接近戦用の「カーボンブレード」を標準装備する。カーボンブレードは[[ジャマダハル|カタール]]のような装備で、弓状の刃を持つ。
 
: 武装は各種実弾武装(マシンガンや滑腔砲)に加え、接近戦用の「カーボンブレード」を標準装備する。カーボンブレードは[[ジャマダハル|カタール]]のような装備で、弓状の刃を持つ。
: 「ティエレン」は、「[[鉄人]]」の[[中国語]]読み。機体デザインは[[寺岡賢司]]
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: 小説版では他陣営から「生きた棺桶」と言われている。
: なお、既に退役しているが、かつては「MSJ-05ティエレン」という、より旧式の機体も存在した<ref>バンダイ「1/144HGティエレン」付属解説書より。</ref>。
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: 「ティエレン」は、「[[鉄人]]」の[[中国語]]読み。設計主任ケンズィー・テラオカノフ氏は、機体をデザインした[[寺岡賢司]]に因む。
; MSJ-06II-E ティエレン宇宙型
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: なお、既に退役しているが、かつては「MSJ-05ティエレン」という、より旧式の機体も存在した。
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; MSJ-06II-E ティエレン宇宙型 / MSJ-06II-ET ティエレン宇宙指揮官型
 
: 無重力戦闘を目的とした宇宙戦タイプ。全身各所に推進、姿勢制御用スラスターを備え、空間機動力を強化。脚部にはシールド兼用の円筒状大型プロペラントタンクを両膝から突き出る形で装備する。
 
: 無重力戦闘を目的とした宇宙戦タイプ。全身各所に推進、姿勢制御用スラスターを備え、空間機動力を強化。脚部にはシールド兼用の円筒状大型プロペラントタンクを両膝から突き出る形で装備する。
 
: 標準装備の滑腔砲は銃身の効率的な冷却のため専用の放熱板が追加されている。この放熱板は接近戦用の銃剣としても使用可能な強度を持つ。
 
: 標準装備の滑腔砲は銃身の効率的な冷却のため専用の放熱板が追加されている。この放熱板は接近戦用の銃剣としても使用可能な強度を持つ。
;; MSJ-06II-ET ティエレン宇宙指揮官型
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: 指揮官機は両肩にスラスターとセンサー内蔵のシールドが装備され、頭部の通信機能も強化されている。本編ではセルゲイ専用機として登場した。
:: 指揮官が搭乗する。両肩にシールドが追加され、全体的にタオツーに良く似た形状をしている。シールド追加により通常型の両肩に装備されていたスラスターがオミットされたが替わりにシールドにバーニアがそれぞれ二基追加されているため機動性に差はないとされる。また頭部と両肩にセンサーが追加され、索敵及び通信能力が強化されている。本編ではゼルゲイ専用機として登場した。
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: コクピット内は真空にされているため、パイロットはヘルメットに繋ぐチューブによって外部情報と共に空気が送られている。
 
; MSJ-06II-C ティエレン高機動型
 
; MSJ-06II-C ティエレン高機動型
 
: 腰部に水平展開式の可変翼、脚部内に推進用ジェットエンジンを搭載した高機動タイプ。一応飛行が可能となっているが機動力は低く、空戦ではなく戦地への迅速な移動を目的とした物。ゆえに飛行型ではなく高機動型と呼ばれる。
 
: 腰部に水平展開式の可変翼、脚部内に推進用ジェットエンジンを搭載した高機動タイプ。一応飛行が可能となっているが機動力は低く、空戦ではなく戦地への迅速な移動を目的とした物。ゆえに飛行型ではなく高機動型と呼ばれる。
; MSJ-06II-C/B ティエレン高機動B型(防塵仕様)
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; MSJ-06II-C/B ティエレン高機動B型 / MSJ-06II-C/BT ティエレン高機動B指揮官型
 
: 高機動型のバリエーション。飛行能力をオミットし脚部内の推進用ジェットエンジンの推力を増強した上で防塵処理を施した砂漠戦用機。機動力において陳腐化が著しいA型(地上型)の後継機として砂漠以外でも運用されている。
 
: 高機動型のバリエーション。飛行能力をオミットし脚部内の推進用ジェットエンジンの推力を増強した上で防塵処理を施した砂漠戦用機。機動力において陳腐化が著しいA型(地上型)の後継機として砂漠以外でも運用されている。
;; MSJ-06II-C/BT ティエレン高機動B指揮官型(防塵仕様)
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: 指揮官機は上半身がET型(宇宙指揮官用)同形状である他は通常型と同じである。本編でもET型と同じくセルゲイ専用機として登場する。
:: 指揮官専用機。上半身はET型(宇宙指揮官用)と共通である他は通常型と同じである。本編でもET型同じくゼルゲイ専用機として登場する。
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; MSJ-06II-SP ティエレンタオツー
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: ソーマ・ピーリスが搭乗する超兵専用機。宇宙・地上両面での行動を想定した汎用機として製造された。両肩のシールドや脚部を始め、全身各所に配置されたスラスターによって、通常のティエレンを遥かに上回る機動性を発揮する。各部センサーや情報処理能力も強化され、頭頂部にはT字型のモノアイレールが追加されている。またコクピットも他のティエレンシリーズとは異なり、ヘッドマウントディスプレイを用いない、全周囲型の一般的なタイプとなっている。その性能に比例してパイロットに掛かる負担も非常に重く、訓練された超兵以外に乗りこなすことは不可能とされる。タオツーとは「桃子」の中国語読み。
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; MSJ-06II-LC ティエレン長距離射撃型
 
; MSJ-06II-LC ティエレン長距離射撃型
 
: 地上型に頭部を完全に覆い隠す大型カノン砲を搭載した長距離支援機。メインセンサーは胸部に設置されている。膝部シールドは両脚に装備。砲撃時における安定性を確保するため、尻部にアンカー状の簡易脚を設置している。当然ながら地上型以上に動きは鈍重で、アンカー展開時はほとんど身動きが取れなくなる。
 
: 地上型に頭部を完全に覆い隠す大型カノン砲を搭載した長距離支援機。メインセンサーは胸部に設置されている。膝部シールドは両脚に装備。砲撃時における安定性を確保するため、尻部にアンカー状の簡易脚を設置している。当然ながら地上型以上に動きは鈍重で、アンカー展開時はほとんど身動きが取れなくなる。
;MSJ-06II-AC ティエレン対空型
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; MSJ-06II-AC ティエレン対空型
: 地上型の頭部を四連装155㎜50口径対空砲に歓送したタイプ。頭部の他腕部に四連装ミサイルポット、腕部に六砲身60㎜液冷バルカン砲を装備するなどかなりの重武装である。通称「ツーウェイ」。
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: 地上型の頭部を四連装155㎜50口径対空砲に歓送したタイプ。頭部の他腕部に4連装ミサイルポット、腕部に6砲身60㎜液冷バルカン砲を装備するなどかなりの重武装である。通称「ツーウェイ」。
; MAJ-03 シュウェザアィ
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; MSJ-06II-SP ティエレンタオツー
: 海老の様な外見の旧式水中用MA。武装は一対アームと機体前方に計三基のクローと胴体左右合計10門の魚雷発射管がある。人革連では沿岸警備目的に配備されているが、国際テロネットワーク「ラ・イデンラ」に流出した機体も存在する。シュウェザアィとは中国語でヤゴ([[トンボ]]の幼虫)の意。
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: ソーマが搭乗する超兵専用機。宇宙・地上両面での行動を想定した汎用機として製造された。両肩のシールドや脚部を始め、全身各所に配置されたスラスターによって、通常のティエレンを遥かに上回る機動性を発揮する。各部センサーや情報処理能力も強化され、頭頂部にはT字型のモノアイレールが追加されている。またコクピットも他のティエレンシリーズとは異なり、ヘッドマウントディスプレイを用いない、全周囲型の一般的なタイプとなっている。その性能に比例してパイロットに掛かる負担も非常に重く、訓練された超兵以外に乗りこなすことは不可能とされる。なお、初登場時は性能試験の性質上、ヘッドマウントディスプレイ式で運用された。タオツーとは「桃子」の中国語読み。
; MAJ-V34 ジャーチョー
+
; MSJ-04 ファントン
: 戦闘車両型MA。主にMSサポートや市街地などMSでの活動に不向きな場所で運用される。ジャーチョのみでMSとの戦闘は殆ど行わず、専ら市街戦等の対人制圧を主目的とする。有人型は無人型の指揮者として運用される。
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: 第五次太陽光紛争時の主力MS。動力は内燃機関で発電し起動する。機体各所にハードポイントが設けられているが、メインの火器は外見的特徴である胸部から突き出た頭部の下に搭載する。他、近接戦闘用にカーボンスピアを装備している。後継機のティエレンと同じくパイロットは[[ヘッドマウントディスプレイ]]から情報を得る方式だが、こちらはコックピット内に固定されている。軌道エレベーター「天柱」の完成により主要エネルギーが化石燃料から太陽光発電に本格移行し、それに対応した次世代機ティエレンの配備に伴い第三国へ払い下げられ、2307年時点で既に退役が完了している。そのため後述するT型と共に本編では登場せず外伝『00P』に登場。
;; MAJ-V34AI ジャーチョー無人型
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:: 有人型を指揮車に多数が随伴し部隊運用される。外見上の差異はアンテナとその周辺形状。
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; MSJ-04T ファントン指揮官型
; 多目的輸送艦 ラオホゥ
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: ファントンの指揮官型、胴体部にアンテナを2本追加され策敵、通信能力が向上している。
: 人類革新同盟軍のMS搭載宇宙母艦。艦橋部がシャトルとなっており、コンテナ部と艦橋部が分離可能となっている。ラオホゥは中国語表記で「老虎」。
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; MSER-04 アンフ
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: 世界各国の紛争で目にするMS。ファントンの輸出仕様。その名は[[アラビア語]]で「鼻」を意味しており、胸部から鼻のように突出した頭部が特徴。関節部に防塵処置を施されており砂漠における運用に適している。
 +
: 武装は頭部下に搭載された対人用機銃と、腕部に搭載されているティエレンと同型の滑空砲。現状ティエレンに輪をかけて鈍重で、性能も遠く及ばない。旧式の内燃機関を搭載しているため被弾すると容易く爆発してしまう。
 +
: 2307年時点では旧スリランカの反人革連勢力(シンハラ人勢力)やアザディスタン王国軍の他アフリカ諸国などで運用されていた。次世代機が多く流出している2312年時点においても多数が稼動状態にあり、反連邦組織カタロンの主力の一翼を担ってる。
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=== 国連軍 ===
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==== GN-Xシリーズ ====
; GNX-603T GN-X(ジンクス)
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; GNX-603T ジンクス(GN-X)
: ヴェーダから漏洩した情報によって生産された擬似太陽炉搭載型のモビルスーツ。南極の地下施設に隠匿されていたが、ソレスタルビーイングの造反者とされる人物(アレハンドロ)からの内通によって三つの陣営に齎され、国家の枠を超えて選出されたエースパイロットたちが搭乗する。30機発見され、ユニオンで解体された一機を除く29機が対ガンダム討伐戦に投入された。武装は出撃前の換装によってロング・ショートいずれかを選択できるビームライフルを携行し、頭部にはGNバルカン2門、腰アーマーにビームサーベルを内蔵する。数的有利もあいまってガンダムと互角以上に戦えるが、汎用MSであるため各ガンダムが得意とする局面においては分が悪い。
+
: ヴェーダから漏洩した情報によって生産された擬似太陽炉搭載型のMS。南極の地下施設に隠匿されていたが、CBの造反者とされる人物(アレハンドロ)からの内通によって三大陣営に提供され、国家・陣営の枠を超えて選出された国連軍のエースパイロットたちが搭乗する。装備と交換パーツを含めて各陣営に10機ずつ提供され、ユニオンで解体された1機を除く29機が対ガンダム討伐戦に投入された<ref>小説版では30基のGNドライヴ[T]は未使用の状態で、GN-Xは設計データのみが提供されている</ref>。武装は出撃前の換装によってロング・ショートいずれかを選択できるビームライフルを携行し、頭部にはGNバルカン2門、脚部アーマーにビームサーベルを内蔵、ディフェンスロッドを兼ねたGNシールドを装備する。また、指先は「GNクロー」と呼ばれる鋭い爪状の装甲で覆われており、GNフィールドと組み合わせることで徒手格闘による攻撃も可能となっている。頭部にはサブコントロール・システムが搭載され、回避や操縦などの基本操作をバックアップするだけでなく、三大陣営それぞれが保有するモビルスーツの操縦系統に対応する柔軟性も持ち合わせているため、操縦者それぞれが慣れ親しんだ操縦系統に近い状態で操縦することが可能となっている<ref>1/144「HG ジンクス」説明書より。</ref>。機種転換訓練も十分に取れない状況の中、数的有利もあって初戦からガンダムと互角以上の戦いを見せることができたが、汎用MSであるため各ガンダムが得意とする局面においては分が悪い。対ガンダム戦後は擬似太陽炉の量産が軌道に乗ったことから国連軍の主力MSとして量産・配備され、後にこの初期型ジンクスは「ジンクスI」と呼ばれるようになる。なお、外付けの始動機によって機体の起動作業が行われるため、運用にはある程度の設備が必要となる。
; GNMA-XCVII アルヴァトーレ
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{{indent|
: ソレスタルビーイングと国連軍の最終決戦で、アレハンドロ・コーナーが使用した擬似太陽炉搭載型モビルアーマー。全身が黄金色で擬似太陽炉を7基搭載している。そのためガンダムを圧倒する火力を有する。GNファングなど、スローネのものを転用した武装も確認されている。なぜか粒子の色が黄色に近い金色。機首に装備された主砲の破壊力は超絶的。脚部の存在から地上でも運用が可能と思われる。
+
; GNX-604T アドヴァンスドジンクス
; GNMS-XCVII アルヴァアロン
+
: 公式外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場。
: ソレスタルビーイングと国連軍の最終決戦で、アレハンドロ・コーナーが使用した擬似太陽炉搭載型モビルスーツ。背部には翼状のパーツを装備しており、強力なGNフィールドを展開する事が出来る。本来は巨大[[モビルアーマー]]、アルヴァトーレのコアユニット兼二連装副砲として鎮座している。武装はビームライフルを2丁とビームサーベル。背部パーツを機体前方に展開し、GN粒子を収束させることでアルヴァトーレの主砲並のビームを照射することができる。
+
: 後期生産型の603Tをエースパイロット用にチューンしたカスタム機。推進系やアビオニクス等が強化され、両肩にもオプションマウントが追加されている。脚部アーマーはバーニアが追加されたことにより固定されたため、ビームサーベルの装着位置は改良されたライフル用ロングバレルパーツの下部に変更となり、銃剣と同様の使用法もできるようになっている。また、試作型のGNランスを装備した機体や、GNランチャーを装備した機体などもあり、パイロットの特性やミッションの内容などによって数種類のバリエーションが存在する。
; バージニア級輸送艦
+
; GNX-606T ジンクスII
: 宇宙におけるGN-Xの母艦として調達された宇宙輸送艦。ブリッジがコンテナの上に存在し、ラオホゥよりも大型である。
+
: 603Tのマイナーチェンジ型。胸部の粒子発生アンテナが若干小型化している他、肩と腰部粒子発生アンテナに武装用のマウントラッチが追加されている。603Tの基本武装に加え、スローネからフィードバックされたオプションを必要に応じ装備する。
 +
; GNX-607T/AC ジンクスIIソード
 +
: 右肩にGNバスターソードをマウントした格闘戦仕様機。頭部形状も一般機と異なる。
 +
; GNX-607T/BW ジンクスIIキャノン
 +
: 右腕に大型GNキャノンを装備した砲戦仕様機。
 +
; GNX-609T ジンクスIII
 +
: 606Tから更に改良を加えた機体。地球連邦平和維持軍初の主力機。胸部、加えて腰部の粒子発生アンテナが更に小型化され、全体的にすっきりした印象を持つ。性能面は前型機と大差は無いが、連邦が擬似太陽炉の技術を独占している現状では依然強力な機体である。ただし、連邦全軍における擬似太陽炉機の供給数は充分ではなく、3大勢力時代の旧来機も継続して運用されている。
 +
: 連邦正規軍の制式カラーは薄いブルー。アロウズ所属機は紅白に塗装され、各パイロットごとの特性に応じた調整が施されている。
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:* GNランス
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:: 標準装備の槍。小型のGNビーム砲4門が内蔵されており速射性に優れる。そのため槍というより[[銃剣]]としての用途が想定されている。
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}}
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; GNX-704T アヘッド
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: ジンクスから発展した機体。アロウズの上級士官にのみ配備される最新鋭機であり、その性能は第3世代のガンダムを凌ぐ。頭部のカメラ配置などジンクスの特徴は残されているが、内部構造はむしろガンダムに近くなっている。ただし、ガンダムに対して悪印象を抱く市民感情を考慮して、背中のコーン以外の特徴は人革連MS風の外装で偽装されている。個人用のカスタム機など複数のバリエーションが存在する。
 +
: 機体デザインは寺岡賢司。
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{{indent|
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; GNX-704T/AC アヘッド近接戦闘型(アヘッド・サキガケ)
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: ミスター・ブシドーが搭乗するカスタム機。頭部の角飾りや胴丸状の胸部増加装甲など、パイロットの衣装を反映したかのような鎧武者風のフォルムが特徴。また、背部GNバーニアも縦配置式の専用タイプに換装されている。
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: 基本戦術は近接戦闘を重視し、日本刀状のGNビームサーベル2振りを装備。左利きであるブシドーに合わせ、携行武装は通常機とは左右逆に配置されている。
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; GNX-704T/SP アヘッド脳量子波対応型(アヘッド・スマルトロン)
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: ソーマが搭乗する超兵仕様機。脳量子波による制御システムを組み込んだことで、通常機を上回る反応速度を得ている。ゴーグル状のカバーに覆われた専用頭部、背部、両肩に追加されたGNバーニアなど、外見も大きく変貌している。
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}}
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; GNX-509T スローネヴァラヌス
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: CBの造反者によって開発されたGN-Xのプロトタイプに相当する機体。外見と名称からガンダムスローネをベースにしており、全体的な外見はスローネに酷似しているが、ガンダムとGN-Xの中間的な頭部を持ち、コックピットが股間部に設置されているほか、スローネには無かった腰部と肩部の粒子発生装置があるなどスローネと異なる部分が多く見受けられる。装備は標準的なものになっているが、まだ試作の段階であるため粒子発生装置と共にGN-Xに比べ大型なものになっている。外伝『00V』に登場。
  
=== その他 ===
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===その他 ====
; MSER-04 アンフ
+
: 世界各国の紛争で目にするMS。人類革新連盟製のMSJ-04ファントンの輸出仕様。開発元である人革連では既に退役済みである。その名は[[アラビア語]]で「鼻」を意味しており、胸部から鼻のように突出した頭部が特徴。関節部に防塵処置を施されており砂漠における運用に適している。
+
: 武装は頭部下に搭載された対人用機銃と、左腕のマシンガン。現状ティエレンに輪をかけて鈍重で、性能も遠く及ばない。旧式の内燃機関を搭載しているため被弾すると容易く爆発してしまう。
+
:2307年時点では旧スリランカの反人革連勢力(シンハラ人勢力)やアザディスタン王国軍などで運用されている。
+
 
; ワークローダー
 
; ワークローダー
 
: 小型の作業用MS。脚部は三脚形式だが歩行機能は有しておらず、移動は先端部の[[ローラー]]によって行う。戦闘用に改修された機体が第1話冒頭でクルジス共和国のミリシャに運用されているなど、世界中の紛争地域で多く目にする。
 
: 小型の作業用MS。脚部は三脚形式だが歩行機能は有しておらず、移動は先端部の[[ローラー]]によって行う。戦闘用に改修された機体が第1話冒頭でクルジス共和国のミリシャに運用されているなど、世界中の紛争地域で多く目にする。
  
== 用語 ==
+
=== モビルアーマー ===
=== 兵器 ===
+
; MAJ-V34 ジャーチョー / MAJ-V34AI ジャーチョー無人型
{{出典の明記|section=1}}
+
: 人類革新連盟製の小型戦闘車両型[[モビルアーマー]](MA)。主にMSサポートや市街地などMSでの活動に不向きな場所で運用される。ジャーチョのみでMSとの戦闘は殆ど行わず、専ら市街戦等の対人制圧を主目的とする。有人型を指揮車に多数の無人機が随伴し部隊運用される。機体前方に筒状のパーツがある方が無人型。
;MS-Gundam
+
; MAJ-S08 シャオショウ
:[[ガンダムタイプ|ガンダム]]とは、CBの戦争根絶という目的を達成するための物理的手段として開発されたMSの総称である。TV本編に登場する4機のガンダムは、1話冒頭に登場した0ガンダムを第1世代とした第3世代に当たる機体であり、その直系のプロトタイプである{{要出典}}第2世代ガンダムも存在する。
+
: 人類革新連盟製の宇宙用小型MA。胴体はスペースポッドだが、18m級MSと同サイズの腕部が装着され、下半身は存在せず、胴体下部にティエレンE型と同型のプロペラントタンクが一基、垂直に装着されてる。腕部に50口径80㎜長滑空砲を搭載するが、すでに戦闘用としては第一線を退いており、作業用として運用されている。
:ガンダムに搭載された特殊駆動機関「GNドライヴ」(通称'''太陽炉''')は、[[重粒子]]を蒸発させることなく質量崩壊させ、莫大な[[陽電子]]と[[光子]]を発生させる。莫大なエネルギーを半永久的に生み出し、同時代の現用兵器群と比較して、あらゆる面で数世代を先んじた圧倒的性能を機体に与えている。出力の割に小型化が容易であり、排熱量の低さから隠密性にも優れる。特に全機が標準装備するビーム兵装類は非常に出力が高く、他国にはこれを防ぐ技術は存在しないとされる。GNドライヴ稼働時に生成される変異[[ニュートリノ]]は既存のレーダーシステムや通信機器を無効化する効果を持ち([[ミノフスキー物理学|ミノフスキー粒子]]と同一の性質)、外部に散布することで高いステルス効果を発揮する。更に粒子を一方向、または全方位に展開することで強固な防御フィールドを形成し、機体の単独での大気圏突入をも可能とする。
+
; MAJ-P13 フェイモウツー
:CBが所有するGNドライヴは第三世代のガンダムに搭載された4基しか存在せず、再生産も困難な[[オーバーテクノロジー]]の塊である。ゆえに万一他国の手に落ちた場合、CBの活動に支障が出るだけでなく、世界の軍事的均衡が崩れ、更なる混乱をもたらす恐れがある。このため、ガンダムには外部への技術漏洩を防止するために様々なセキュリティが講じられている。例えば起動の際は、コクピット内の生体認証システムで搭乗者のデータをスキャンしている。 また、作戦行動中に損傷・飛散したパーツからデータを解析される懸念もあるため、外装やその他の損傷しやすい部位、消耗品などは可能な限り既存技術で作られた部材で構成されている。三機のガンダムスローネも含め、各国家群の最新鋭機を遥かに凌ぐ性能を誇るが、組織内部の裏切りによって国連に漏洩した疑似太陽炉搭載型の猛攻により、スローネドライを除く全ての第三世代ガンダムが撃墜、大破した。
+
: 人類革新連盟の飛行型MS。飛行型MSの開発が遅れていた人革連では重要な航空戦力である。その為戦闘の他、偵察や哨戒にも使用される。有人型と無人型が存在し、無人型は機首にジャーチョー無人型と同型のセンサーが搭載されている。武装は、機首下の旋回式の20㎜機関砲と、ミサイル6発。
:機体デザインはエクシアが[[海老川兼武]]、その他の3機は[[柳瀬敬之]]が担当している。各機体には額などそれぞれの箇所に「Gundam」の刻印が彫られている。
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; MAJ-03 シュウェザアィ
 +
: 海老の様な外見の旧式水中用MA。武装は一対アームと機体前方に計三基のクローと胴体左右合計10門の魚雷発射管がある。製造元である人革連では沿岸警備目的に配備されているが、国際テロネットワーク「ラ・イデンラ」に流出した機体も存在する。シュウェザアィとは中国語表記で水蠆、[[ヤゴ]]([[トンボ]]の幼虫)の意。
 +
; AEU-MA07013 アグリッサ
 +
: 第五次太陽光発電紛争で使われたAEU製MA。蟹のような外見だが脚を折りたたみ飛行可能。作中ではイナクトと合体し操縦系統もイナクトからとなっているが、MA単体でも運用可能である。また、脚からは「プラズマフィールド」が展開できる。
 +
; GNMA-XCVII アルヴァトーレ
 +
: CBと国連軍との最終決戦で、アレハンドロが使用した擬似太陽炉搭載型MA。全身が黄金色で擬似太陽炉を7基搭載している。そのためガンダムを圧倒する火力を有する。GNファングなど、スローネのものを転用した武装も確認されている。なぜか粒子の色が黄色に近い金色。機首に装備された主砲の破壊力は超絶的。脚部の存在から地上でも運用が可能と思われる。
 +
;; GNMS-XCVII アルヴァアロン
 +
:: アルヴァトーレ内部に格納される擬似太陽炉搭載型MS。背部には翼状のパーツを装備しており、強力なGNフィールドを展開する事が出来る。本来は巨大MA、アルヴァトーレのコアユニット兼2連装副砲として鎮座している。武装はビームライフルを2丁とビームサーベル。背部パーツを機体前方に展開し、GN粒子を収束させることでアルヴァトーレの主砲並のビームを照射することができる。
 +
; GNMA-04B11 トリロバイト
 +
: アロウズの最新鋭水中用MA。乗員は2名。[[トライデント]]を想起させる機体形状が特徴で、旧ユニオン系MSに似た頭部と、前部に2本、後部に4本の折り畳みアームを持つ。3基搭載された擬似太陽炉の高出力により、深海において驚異的な機動性を発揮する。武装は前腕内蔵のアンカーと、後腕に内蔵される大小のGN魚雷。大型魚雷はプトレマイオス2のGNフィールドを貫通するほどの威力を持つ。
 +
:機体名称は「[[三葉虫]]」の英訳。
  
<!--ノートの合意において、技術の節は不要(記述の一部は兵器節に移動)ということになっています。必要だと思われる明確な理由をお持ちの場合は、ノートにて提起してください。-->
+
=== 母艦、サポートメカ ===
 +
; CBS-70 プトレマイオス
 +
: 4機のガンダムを搭載するCBの宇宙輸送艦。一部のメンバーからは「'''トレミー'''」の愛称で呼ばれる。艦体周囲には4基の独立したコンテナブロックを有し、それぞれのコンテナにガンダムを各1機格納する。艦首部には展開式の[[電磁式カタパルト|リニアカタパルト]]を持ち、コンテナから直接艦内の射出スペースに移動することで、迅速な射出を可能としている。なお、カタパルトに直結するコンテナは艦上部に位置しているそれであり、適宜回転させることで連続的に機体を射出可能となっている。
 +
: ガンダムの輸送、後方支援を目的として建造されたため、艦自体の戦闘力はほとんどガンダムに依存している。また、動力はガンダムの太陽炉から供給されており、全てのガンダムが出撃すると、短時間しか行動出来ない。国連軍との決戦時には一部のコンテナをGNキャノンを搭載した強襲用コンテナに換装し、単機である程度の戦闘を行った。
 +
; CBS-74 プトレマイオス2
 +
: 国連軍との戦いで大破したプトレマイオスの後継艦。愛称は引き続き「トレミー」。コンテナ部が完全な固定式になり、カタパルトが2基に増設されている。また、先代艦の弱点であった武装も大幅に強化されている。
 +
; GNR-000 GNセファー(プロトGNアームズ)
 +
: ガンダムとの合体運用を目的として開発された支援戦闘機。機体両端に無線誘導兵器「プロトGNビット」を装備した3胴式の機体。名称はヘブライ語の「本」に由来し、ラジエルと合体することで「天使の書」の意味を持つ「セファーラジエル」となる。他の機体との合体も可能。『00P』に登場。
 +
; GNR-001 GNアームズ
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: ガンダムの強化兵装モジュール。大推力のGNバーニア、高火力のGNキャノンを標準で備え、GNフィールドも展開可能という強力な装備。単独でも運用できるが、その場合パイロットが必要となる。強襲用コンテナと呼ばれるコンテナにガンダムとともに格納することで大気圏離脱能力をも持つ小型宇宙船として機能し、プトレマイオス接続時には主砲として運用可能。ガンダムの機動力・火力を極限まで強化する装備のため、切り札的存在である。接続は太陽炉を介して行うため腕に装備されている銃器は通常通り使用可能。
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; GNR-001E GNアームズ TYPE-E
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: エクシア専用機。大型GNブレイド2基とそれに付属する中口径GNキャノン2門、大口径GNキャノン2門を装備、ラッセが搭乗することで分離・合体の機能をフルに活かせる。
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; GNR-001D GNアームズ TYPE-D
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: デュナメス専用機。2連装大型GNキャノン、GNミサイルコンテナ、大口径GNキャノン2門を装備。ハロが制御するが分離した後の再合体はできない。
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}}
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; バージニア級輸送艦
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: ユニオンの多目的輸送艦。ブリッジがコンテナの上に存在し、ラオホゥよりも大型である。コンテナ部前方にリニアキャノンが搭載されている。国連軍によるガンダム討伐戦において、宇宙におけるGN-Xの母艦として3隻調達された。2stシーズンでは反連邦組織カタロンの保有艦として登場する。
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; 多目的輸送艦 ラオホゥ
 +
: 人類革新同盟軍のMS搭載宇宙母艦。艦橋部がシャトルとなっており、コンテナ部と艦橋部が分離可能となっている。その為コンテナ部を質量弾として特攻させるといった事も出来る。コンテナ部前方にミサイルランチャーが搭載されている。ラオホゥは中国語表記で「老虎」。
  
;GNドライヴ
+
== 用語 ==
:ガンダムの動力機関。現在稼働しているのは五基だけである。レイフ・エイフマン教授によるとこのエネルギー機関を作れる環境は木星にあるらしい。尚、GNドライヴTとの相違点は、ドライヴの炉心部にTDブランケットという技術が使用されているか否かであり、ドライヴの活動時間もこの技術の有無が関連している。製造には莫大な時間がかかり、生産性は皆無といっていい。
+
<!-- ノートの合意において、この節内に国家・組織の節及び技術の節は必要ないとされています。国家・組織の説明は「登場人物」節を「登場人物・組織」に改名して各見出しの最初に説明する、技術は基本不要で一部は兵器節に移動するということになっています。必要だと思われる明確な理由をお持ちの場合は、ノートにて提起してください。 -->
 +
=== 兵器 ===
 +
; MS-Gundam
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: ガンダムとは、CBの戦争根絶という目的を達成するための物理的手段として開発されたMSの総称である。本編に登場する4機のガンダムは、1話冒頭に登場した0ガンダムを第1世代とした第3世代に当たる機体であり、実験機群の第2世代ガンダムも存在する。
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: ガンダムに搭載された特殊駆動機関「GNドライヴ」(通称'''太陽炉''')は、[[重粒子]]を蒸発させることなく質量崩壊させ、莫大な[[陽電子]]と[[光子]]を発生させる。莫大なエネルギーを半永久的に生み出し、同時代の現用兵器群と比較して、あらゆる面で数世代を先んじた圧倒的性能を機体に与えている。出力の割に小型化が容易であり、排熱量の低さから隠密性にも優れる。特に全機が標準装備するビーム兵装類は非常に出力が高く、他国にはこれを防ぐ技術は存在しないとされる。GNドライヴ稼働時に生成される変異[[ニュートリノ]]は既存のレーダーシステムや通信機器を無効化する効果を持ち([[ミノフスキー物理学|ミノフスキー粒子]]と同一の性質)、外部に散布することで高いステルス効果を発揮する。更に粒子を一方向、または全方位に展開することで強固な防御フィールドを形成し、機体の単独での大気圏突入をも可能とする。
 +
: CBが所有するGNドライヴは第3世代のガンダムに搭載された4基とフェレシュテで運用されている1基の計5基しか存在せず、再生産も困難な[[オーバーテクノロジー]]の塊である。ゆえに万一他国の手に落ちた場合、CBの活動に支障が出るだけでなく、世界の軍事的均衡が崩れ、更なる混乱をもたらす恐れがある。このため、ガンダムには外部への技術漏洩を防止するために様々なセキュリティが講じられている。例えば起動の際は、コクピット内の生体認証システムで搭乗者のデータをスキャンしている。また、作戦行動中に損傷・飛散したパーツからデータを解析される懸念もあるため、外装やその他の損傷しやすい部位、消耗品などは可能な限り既存技術で作られた部材で構成されている。3機のガンダムスローネも含め、各国家群の最新鋭機を遥かに凌ぐ性能を誇るが、組織内部の裏切りによって国連に漏洩した疑似太陽炉搭載型の猛攻により、スローネドライを除く全ての第3世代ガンダムが撃墜、大破した。
 +
: 機体デザインはエクシアが海老川兼武、その他の3機は柳瀬敬之が担当している。各機体には額などそれぞれの箇所に「Gundam」の刻印が彫られている。
 +
; GNドライヴ
 +
: 通称'''太陽炉'''。ガンダムの動力機関。現在稼働しているのは5基だけである。エイフマン教授の分析によればこのエネルギー機関を作れる環境は木星のような高重力下の環境のみである。製造には莫大な時間<ref>小説版では製造作業に20年を費やした。</ref>が掛かるだけでなく、開発場所自体が人が気軽に行き来できるようなところでないため、生産性は皆無といっていい。なお、GNドライヴ[T](通称'''疑似太陽炉''')との相違点は、疑似太陽炉を稼働させるのに始動機が必要なこととドライヴの炉心部にTDブランケットという技術が使用されているか否かであり、ドライヴの活動時間もこの技術の有無が関連している。また、GNドライヴ[T]の最大の特徴として大量生産が容易であり、製造自体はオリジナルよりも困難ではない。
 +
; Eカーボン
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: ガンダムの装甲に用いられている素材。西暦2307年時点においてはガンダムに限らず、各国の最新鋭MSに武器や装甲として用いられている最新の素材である。
  
=== その他 ===
+
=== その他の用語 ===
;ガンダムマイスター(Gundam Meister)
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; ガンダムマイスター(Gundam Meister)
:ガンダムのパイロット達の通称。マイスターは[[独語]]で「[[親方]]」を意味しているが、「[[職人]]」や「[[名人]]」、「[[達人]]」としての意味合いが強い。[[英語]]では、Master(達人)にあたる。
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: ガンダムのパイロット達の通称。マイスターは[[ドイツ語]]で「[[親方]]」を意味しているが、「[[職人]]」や「[[名人]]」、「[[達人]]」としての意味合いが強い。[[英語]]では、Master(達人)にあたる。
;ヴェーダ
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; ヴェーダ
:CBの計画の根幹をなす演算処理システム。CBはこのシステムが推奨するプラン通りにミッションを遂行している。ヴェーダ内に情報の重要性に基づいたレベルが設けられ、最高レベル7まで存在し、ガンダムマイスターのデータもレベル7の情報とされている。厳しいアクセス制限が設けられており、実行部隊の実質的リーダーであるスメラギ・李・ノリエガはレベル4、監視者であるアレハンドロ・コーナーはレベル3までしかアクセスできない。レベル7にアクセスするにはヴェーダの許可が必要とされる。また、ガンダムナドレの『トライアルシステム』の制御機能もこの中に存在する。しかし、ヴェーダに存在しないトリニティやガンダムスローネの存在、GNドライヴの設計データの漏洩、『トライアルシステム』の機能停止など中盤以降データの改竄やハッキングが確認され、最終的にはアレハンドロ・コーナーとリボンズ・アルマークによってヴェーダは完全に掌握されてしまった。
+
: CBの計画の根幹をなす演算処理システム。CBはこのシステムが推奨するプラン通りにミッションを遂行している。ヴェーダ内に情報の重要性に基づいたレベルが設けられ、最高レベル7まで存在し、ガンダムマイスターのデータもレベル7の情報とされている。厳しいアクセス制限が設けられており、実行部隊の実質的リーダーであるスメラギはレベル4、監視者であるアレハンドロはレベル3までしかアクセスできない。レベル7にアクセスするにはヴェーダの許可が必要とされる。また、ガンダムナドレのトライアルシステムの制御機能もこの中に存在する。しかし、ヴェーダに存在しないトリニティやガンダムスローネの存在、GNドライヴの設計データの漏洩、トライアルシステムの機能停止など中盤以降データの改竄やハッキングが確認され、最終的にはアレハンドロとリボンズによってヴェーダは完全に掌握されてしまった。
: なお、このシステムへの特殊なアクセスを許可されている人物はティエリア・アーデ。アレハンドロ・コーナーの従者リボンズ・アルマークもレベル7へのアクセスが可能だった。
+
: なお、このシステムへの特殊なアクセスを許可されている人物はティエリア。リボンズもレベル7へのアクセスが可能だった。
;トランザムシステム(TRANS-AM)
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; トランザムシステム(TRANS-AM)
:オリジナルのGNドライヴに予め組み込まれていたシステム。機体内部に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放することで機体スペックを3倍以上に上げることができる。しかし、このシステムは大量のGN粒子を消費し、使用時間の制限と、時間終了後は粒子の再チャージまで機体性能が大幅に低下するなど、両刃の剣である。イオリアがヴェーダが何者かによって破壊、もしくは掌握されたときのために温存していた最後の希望であった。
+
: オリジナルのGNドライヴに予め組み込まれていたシステム。機体内部に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放することで機体スペックを3倍以上に上げることができる。しかし、このシステムは大量のGN粒子を消費し、使用時間の制限と、時間終了後は粒子の再チャージまで機体性能が大幅に低下するなど、両刃の剣である。イオリアがヴェーダが何者かによって破壊、もしくは掌握されたときのために温存していた最後の希望であった。
;トライアルシステム
+
; トライアルシステム
:ガンダムナドレのマイスターであるティエリア・アーデに使用を許されたナドレの真の能力で、ヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置くことができる。トリニティとの戦闘で使用したが、ヴェーダがデータの改竄を受けていたためにすぐに使用不能となってしまった。
+
: ガンダムナドレのマイスターであるティエリアに使用を許されたナドレの真の能力で、ヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置くことができる。トリニティとの戦闘で使用したが、ヴェーダがデータの改竄を受けていたためにすぐに使用不能となってしまった。
  
 
{{ネタバレ終了}}
 
{{ネタバレ終了}}
  
 
== スタッフ ==
 
== スタッフ ==
*企画 - サンライズ
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* 企画 - [[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]
*原作 - [[矢立肇]][[富野由悠季]]
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* 原作 - [[矢立肇]][[富野由悠季]]
*[[シリーズ構成]]・[[脚本]] - [[黒田洋介]]
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* シリーズ構成・脚本 - [[黒田洋介]]
*[[キャラクターデザイン]]原案 - [[高河ゆん]]
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* [[キャラクターデザイン]]原案 - [[高河ゆん]]
*アニメーションキャラクターデザイン - 千葉道徳
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* アニメーションキャラクターデザイン - [[千葉道徳]]
*[[メカニックデザイン]] - [[海老川兼武]]、[[柳瀬敬之]]、寺岡賢司、[[福地仁]]、[[中谷誠一]]、[[大河原邦男]]
+
* [[メカニックデザイン]] - 海老川兼武、柳瀬敬之、鷲尾直広、寺岡賢司、福地仁、[[中谷誠一]]、大河原邦男
*アニメーションメカニックデザイン - [[中谷誠一]]
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* アニメーションメカニックデザイン - 中谷誠一
*美術デザイン - 須江信人([[草薙 (アニメ制作会社)|KUSANAGI]])
+
* 美術デザイン - 須江信人([[草薙 (アニメ制作会社)|KUSANAGI]])
*美術監督 - 佐藤豪志(KUSANAGI)
+
* 美術監督 - 佐藤豪志(KUSANAGI)
*色彩設計 - 手嶋明美([[Wish (アニメ制作会社)|Wish]])
+
* 色彩設計 - 手嶋明美([[Wish (アニメ制作会社)|Wish]])
*SF考証 - [[千葉智宏]]、寺岡賢司
+
* SF考証 - [[千葉智宏]]、寺岡賢司
*[[音響監督]] - [[三間雅文]]
+
* [[音響監督]] - [[三間雅文]]
*撮影監督 - 葛山剛士([[旭プロダクション]])
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* 撮影監督 - 葛山剛士([[旭プロダクション]])
*編集 - 野尻由紀子
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* 編集 - 野尻由紀子
*[[音楽]] - [[川井憲次]]
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* [[作曲家|音楽]] - [[川井憲次]]
*音楽プロデューサー - 野崎圭一(JVCエンタテインメント)、篠原廣人(ソニー・ミュージックエンタテインメント)、眞野昇(サンライズ音楽出版)
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* 音楽プロデューサー - 野崎圭一([[JVCエンタテインメント]])、篠原廣人([[ソニー・ミュージックエンタテインメント]])、眞野昇(サンライズ音楽出版)
*設定協力 - [[岡部いさく]]
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* 設定協力 - [[岡部いさく]]
*[[音楽制作]] - [[ソニー・ミュージックエンタテインメント]][[JVCエンタテインメント]]
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* 音楽制作 - ソニー・ミュージックエンタテインメント、JVCエンタテインメント
*音響効果 - 倉橋静男([[サウンドボックス]]
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* 音響効果 - [[倉橋静男]][[サウンドボックス]]
*録音スタジオ - アオイスタジオ
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* 録音スタジオ - [[アオイスタジオ]]
*音響制作 - テクノサウンド
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* 音響制作 - テクノサウンド
*[[ナレーション]] - [[古谷徹]]
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* [[ナレーター|ナレーション]] - [[古谷徹]]
*[[エグゼクティブプロデューサー]] - [[竹田菁滋]](毎日放送)、[[宮河恭夫]](サンライズ)
+
* [[エグゼクティブプロデューサー]] - [[竹田菁滋]](毎日放送)、[[宮河恭夫]](サンライズ)
*[[プロデューサー]] - [[丸山博雄]](毎日放送)、[[池谷浩臣]](サンライズ)、[[佐々木新]](サンライズ)
+
* [[プロデューサー]] - [[丸山博雄]](毎日放送)、[[池谷浩臣]](サンライズ)、[[佐々木新]](サンライズ)
*[[監督]] - [[水島精二]]
+
* 監督 - [[水島精二]]
*制作協力 - [[創通]]、[[アサツー ディ・ケイ|ADK]]
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* 制作協力 - [[創通]]、[[アサツー ディ・ケイ|ADK]]
*[[製作]] - [[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]、[[毎日放送]]
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* [[製作]] - サンライズ、毎日放送
  
 
== 主題歌 ==
 
== 主題歌 ==
 
{{Main2|個別にシングル記事のある曲の作詞者、作曲者、編曲者については各シングル記事を}}
 
{{Main2|個別にシングル記事のある曲の作詞者、作曲者、編曲者については各シングル記事を}}
  
 +
<!-- 定義の箇条書きを守るようにしてください。また、放送前に記述する場合は、出典を付けるようにしてください。これらの件に関する議論はノートで。 -->
 
=== オープニングテーマ ===
 
=== オープニングテーマ ===
<!-- 定義の箇条書きを守るようにしてください。書式に関する議論はノートで。 -->
+
: 『[[DAYBREAK'S BELL]]』
; 『[[DAYBREAK'S BELL]]』
+
: 作詞 - [[hyde]]/作曲 - [[ken]] 歌 - [[L'Arc〜en〜Ciel]]
: 歌 - [[L'Arc〜en〜Ciel]]
+
: (ファーストシーズン第1話~第13話、第25話ED)
: #01〜#13のオープニングテーマ。#25ではエンディングテーマとして使用された。
+
: 『[[Ash Like Snow]]』
; 『[[Ash Like Snow]]』
+
: 作詞 - [[川瀬智子]]/作曲 - [[奥田俊作]] 歌 - [[the brilliant green]]
: 歌 - [[the brilliant green]]
+
: (ファーストシーズン第14話~第25話)
: #14〜#25のオープニングテーマ。
+
: 『[[儚くも永久のカナシ]]』
 +
: 作詞・作曲 - TAKUYA∞ 歌 - [[UVERworld]]
 +
: (セカンドシーズン第2話~、第1話ED)
 +
: 『[[泪のムコウ]]』
 +
: 作詞・作曲・歌 - [[ステレオポニー]]
  
 
=== エンディングテーマ ===
 
=== エンディングテーマ ===
<!-- 定義の箇条書きを守るようにしてください。書式に関する議論はノートで。 -->
+
: 『[[灰色の十字架]]』
; 『[[クオリア]]』
+
: 作詞・作曲 - 高谷有樹 歌 - [[EINNAR]]
: 歌 - [[ジン]]
+
: (ファーストシーズン第1話~第13話)
: #01〜#13のエンディングテーマ。
+
: 『[[フレンズ (ステファニーの曲)|フレンズ]]』
; 『[[フレンズ (ステファニーの曲)|フレンズ]]』
+
: 作詞 - ステファニー/作曲- ジョー・リノイエ 歌 - [[ステファニー (歌手)|ステファニー]]
: - [[ステファニー (歌手)|ステファニー]]
+
: (ファーストシーズン第14話~第24話)
: #14〜#24のエンディングテーマ。
+
: 『[[Prototype]]』
 +
: 作詞・作曲・歌 - [[石川智晶]]/編曲 - 西田マサラ
 +
: (セカンドシーズン第2話~)
  
 
=== 挿入歌 ===
 
=== 挿入歌 ===
<!-- 定義の箇条書きを守るようにしてください。書式に関する議論はノートで。 -->
 
 
; 『LOVE TODAY』
 
; 『LOVE TODAY』
 
: 作詞 - 菜穂 / 作曲 - 菜穂、佑次 / 編曲・歌 - [[Taja]]
 
: 作詞 - 菜穂 / 作曲 - 菜穂、佑次 / 編曲・歌 - [[Taja]]
: #19・#24の挿入歌。
+
: ファーストシーズン#19・24の挿入歌。
  
 
== サブタイトル ==
 
== サブタイトル ==
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=== ファーストシーズン ===
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:center"
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:center"
!話数!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督!!メカ作画監督!!放送日
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!話数!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督!!メカ作画監督
 
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|#01||ソレスタルビーイング||rowspan="25"|[[黒田洋介]]||[[大塚健]]<br />[[水島精二]]||北村真咲||[[千葉道徳]]||[[中谷誠一]]||[[2007年]][[10月6日]]
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|#01||ソレスタルビーイング||rowspan="25"|[[黒田洋介]]||[[大塚健]]<br />[[水島精二]]||北村真咲||[[千葉道徳]]||[[中谷誠一]]
 
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|#02||ガンダムマイスター||寺岡巌||ヤマトナオミチ||高村和宏||有澤寛||2007年[[10月13日]]
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|#02||ガンダムマイスター||寺岡巌||ヤマトナオミチ||[[高村和宏]]||有澤寛
 
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|#03||変わる世界||大原実<br />ミズシマセイヂ||吉村章||[[大貫健一]]||西井正典||2007年[[10月20日]]
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|#03||変わる世界||大原実<br />[[水島精二|ミズシマセイヂ]]||吉村章||[[大貫健一]]||[[西井正典]]
 
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|#04||対外折衝||[[松尾衛]]||[[うえだしげる]]||しんぼたくろう||高瀬健一||2007年[[10月27日]]
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|#04||対外折衝||[[松尾衡]]||[[うえだしげる]]||しんぼたくろう||高瀬健一
 
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|#05||限界離脱領域||colspan="2"|榎本明広||森下博光||松田寛||2007年[[11月3日]]
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|#05||限界離脱領域||colspan="2"|榎本明広||森下博光||松田寛
 
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|#06||セブンソード||colspan="2"|北村真咲||松川哲也||佐村義一<br />有澤寛||2007年[[11月10日]]
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|#06||セブンソード||colspan="2"|北村真咲||松川哲也||佐村義一<br />有澤寛
 
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|#07||報われぬ魂||寺岡巌||ヤマトナオミチ||千葉道徳||大塚健||2007年[[11月17日]]
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|#07||報われぬ魂||寺岡巌||ヤマトナオミチ||千葉道徳||[[大塚健]]
 
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|#08||無差別報復||木村真一郎||吉村章||大貫健一||西井正典||2007年[[11月24日]]
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|#08||無差別報復||[[木村真一郎]]||吉村章||大貫健一||西井正典
 
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|#09||大国の威信||colspan="2"|うえだしげる||しんぼたくろう||高瀬健一||2007年[[12月1日]]
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|#09||大国の威信||colspan="2"|うえだしげる||しんぼたくろう||高瀬健一
 
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|#10||ガンダム鹵獲作戦||colspan="2"|榎本明広||森下博光||松田寛||2007年[[12月8日]]
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|#10||ガンダム鹵獲作戦||colspan="2"|榎本明広||森下博光||松田寛
 
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|#11||アレルヤ||||||||||2007年[[12月15日]]
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|#11||アレルヤ||colspan="2"|北村真咲||今泉良一||佐村義一
 
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|#12||教義の果てに||||||||||2007年[[12月22日]]
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|#12||教義の果てに||colspan="2"|角田一樹||松川哲也||有澤寛
 
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|#13||聖者の帰還|||||||||||[[2008年]][[1月5日]]
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|#13||聖者の帰還||colspan="2"|[[長崎健司]]||大貫健一||西川正典
 
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|#14||決意の朝|||||||||||2008年[[1月12日]]
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|#14||決意の朝||ヤマトナオミチ<br/>ミズシマセイヂ||ヤマトナオミチ||しんぼたくろう||高瀬健一
 
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|#15||折れた翼|||||||||||2008年[[1月19日]]
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|#15||折れた翼||西本由紀夫||うえだしげる||森下博光||高瀬健一
 
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|#16||トリニティ||||||||||2008年[[1月26日]]
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|#16||トリニティ||colspan="2"|北村真咲||今泉良一||松田寛
 
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|#17||スローネ強襲|||||||||||2008年[[2月2日]]
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|#17||スローネ強襲||colspan="2"|榎本明広||松川哲也||有澤寛
 
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|#18||悪意の矛先|||||||||||2008年[[2月9日]]
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|#18||悪意の矛先||colspan="2"|長崎健司||大貫健一||西井正典
 
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|#19||絆|||||||||||2008年[[2月16日]]
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|#19||絆||木村真一郎<br/>水島精二||うえだしげる||しんぼたくろう||高瀬健一
 
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|#20||変革の刃|||||||||||2008年[[2月23日]]
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|#20||変革の刃||colspan="2"|角田一樹||森下博光||佐村義一
 
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|#21||滅びの道||||||||||2008年[[3月1日]]
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|#21||滅びの道||ヤマトナオミチ<br/>角田一樹<br/>ミズシマセイヂ||ヤマトナオミチ||今泉良一||松田寛
 
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|#22||トランザム|||||||||||2008年[[3月8日]]
+
|#22||トランザム||colspan="2"|北村真咲||松川哲也||有澤寛
 
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|#23||世界を止めて|||||||||||2008年[[3月15日]]
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|#23||世界を止めて||colspan="2"|長崎健司||大貫健一||西井正典
 
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|#24||終わりなき詩||||||||||2008年3月22日
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|#24||終わりなき詩||榎本明広<br/>ミズシマセイヂ<br/>長崎健司<br/>北村真咲||うえだしげる||しんぼたくろう||高瀬健一
 
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|#25||刹那|||||||||||2008年3月29日
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|#25||刹那||寺岡巌<br/>角田一樹<br/>水島精二||水島精二||千葉道徳||中谷誠一<br/>大塚健<br/>松田寛<br/>有澤寛
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|}
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 +
=== セカンドシーズン ===
 +
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!話数!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督!!メカ作画監督
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|#01||天使再臨||rowspan="8"|[[黒田洋介]]||[[水島精二]]<br />角田一樹||角田一樹||[[千葉道徳]]||[[中谷誠一]]<br />阿部邦博
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|#02||ツインドライヴ||colspan="2"|北村真咲||今泉良一||有澤寛
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|#03||アレルヤ奪還作戦||colspan="2"|長崎健司||大貫健一||西井正典
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|#04||戦う理由||寺岡巖||宅野誠起||しんぼたくろう||高瀬健一
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|#05||故国燃ゆ||colspan="2"|うえだしげる||森下博光||松田寛
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 +
|#06||傷痕||北村真咲||名取孝浩||松川哲也||阿部邦博
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|#07||再会と離別と||角田一樹||角田一樹<br/>水島精二||千葉道徳||大塚健
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|-
 +
|#08||無垢なる歪み||長崎健司||高田正典||大貫健一||西井正典
 
|}
 
|}
  
 
== 放送局 ==
 
== 放送局 ==
 +
=== ファーストシーズン ===
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:center;"
 
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!放送局!!放送期間!!放送日時
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!放送局!!放送期間!!放送日時!!備考
 
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|[[毎日放送|MBS]]・[[東京放送|TBS]]系列||2007年10月6日{{要出典}} - 2008年3月29日||土曜 18時00分 - 18時30分
+
|[[毎日放送|MBS]]・[[Japan News Network|TBS系列]]<br>(下記2局除く)||2007年10月6日 - 2008年3月29日||土曜 18時00分 - 18時30分
 
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|[[静岡放送|SBS]]・[[中国放送|RCC]]||rowspan="2"|2007年10月13日{{要出典}} - 2008年4月4日||土曜 17時30分 - 18時00分
+
|[[静岡放送|SBS]]・[[中国放送|RCC]]||rowspan="2"|2007年10月13日 - 2008年4月4日||土曜 17時30分 - 18時00分
 
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|[[GyaO]]||土曜 19時00分更新
 
|[[GyaO]]||土曜 19時00分更新
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|[[BS-i]]||2008年4月6日 - 9月28日|||日曜11時30分 - 12時00分||[[BSデジタル放送]]
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|}
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 +
初回放送開始の前週に当たる2007年9月29日の17:30 - 18:00には、放送開始記念特別番組『機動戦士ガンダム00披露宴』がMBS・TBS系列にて放送された(SBS、RCCでは1週間遅れ)。また、放送日前日に当たる10月5日の24:25 - 25:20には、これに未公開のトークや映像を加えた『機動戦士ガンダム00披露宴 完全版』がMBSでのみ放送された。
 +
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=== セカンドシーズン ===
 +
{{番組}}
 +
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:center;"
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!放送局!!放送期間!!放送日時
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|[[毎日放送|MBS]]・[[Japan News Network|TBS系列]]||2008年10月5日 - ||日曜 17時00分 - 17時30分
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|[[GyaO]]||2008年10月12日 - ||日曜 12時00分更新
 
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※初回放送開始の前週に当たる2007年9月29日の17:30 - 18:00には、放送開始記念特別番組『機動戦士ガンダム00披露宴』がMBS・TBS系列にて放送された(SBS、RCCでは1週間遅れ)。また、放送日前日に当たる10月5日の24:25 - 25:20には、これに未公開のトークや映像を加えた『機動戦士ガンダム00披露宴 完全版』がMBSでのみ放送された。
 
  
 
=== 番組の変遷 ===
 
=== 番組の変遷 ===
 
{{notice|'''「セールス上の次番組」は書かないでください。'''この件に関しては[[Wikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組]]にて議論されています。|style=stop|section=1}}
 
{{notice|'''「セールス上の次番組」は書かないでください。'''この件に関しては[[Wikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組]]にて議論されています。|style=stop|section=1}}
 
{{前後番組
 
{{前後番組
|放送局=[[毎日放送|MBS]]発[[東京放送|TBS]]系列
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|放送局=[[毎日放送|MBS]]発[[Japan News Network|TBS系列]]
 
|放送枠=[[毎日放送制作土曜夕方6時枠|土6]]
 
|放送枠=[[毎日放送制作土曜夕方6時枠|土6]]
|番組名=機動戦士ガンダム00<br />(第1シーズン)
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|番組名=機動戦士ガンダム00<br />(ファーストシーズン)
 
|前番組=[[地球へ…]]
 
|前番組=[[地球へ…]]
|次番組=廃枠
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|次番組=(廃枠)
|2放送局=[[Japan News Network|TBS系列]]
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|2放送局=TBS系列
|2放送枠=[[土曜日|土曜]][[TBSテレビ系列土曜夕方6時枠|夕方6時台前半枠]]
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|2放送枠=[[TBSテレビ系列土曜夕方6時枠|土曜夕方6時枠]]
|2番組名=機動戦士ガンダム00<br />(第1シーズン)<br />(→ここまでMBS制作)
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|2番組名=機動戦士ガンダム00<br />(ファーストシーズン)<br />(ここまでMBS制作)
 
|2前番組=地球へ…
 
|2前番組=地球へ…
|2次番組=[[報道特集NEXT]]<br />※17:30~18:50<br />(→ここからTBS制作)
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|2次番組=[[報道特集NEXT]]<br />(17:30 - 18:50)<br />(ここからTBS制作)
 
|3放送局=MBS発TBS系列
 
|3放送局=MBS発TBS系列
|3放送枠=[[日曜日|日曜]][[TBSテレビ系列日曜夕方5時枠のアニメ|午後五]]
+
|3放送枠=[[毎日放送制作日曜夕方5時枠|日曜午後五]]
|3番組名=機動戦士ガンダム00<br />(第2シーズン)
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|3番組名=機動戦士ガンダム00<br />(セカンドシーズン)
|3前番組=[[コードギアス 反逆のルルーシュ#第2期|コードギアス 反逆のルルーシュR2]]
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|3前番組=[[コードギアス 反逆のルルーシュ|コードギアス 反逆のルルーシュR2]]
|3次番組=-----
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|3次番組=-
 
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== 関連作品 ==
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== 公式外伝 ==
=== 漫画 ===
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テレビ放映と並行して、[[電撃ホビーマガジン]]、[[ガンダムエース]]、[[月刊ホビージャパン]]の3誌にて、本作を別の視点から描くサンライズ公式の外伝が展開される。各作品は、それぞれアニメ本編の過去・現在・未来からの回想が描かれており、他のガンダムシリーズ作品における[[モビルスーツバリエーション|MSV]]系作品と同様、アニメ本編に登場するMSのバリエーション機が多数登場している。
[[月刊マガジンZ]]にて連載(2007年11月号プレ連載、12月号より本格連載)。[[田口央斗]]作画によるコミカライズ作品。
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同様に[[ケロケロエース]]でも連載。作画は[[大森倖三]]。
+
複数の作家の手で複数の雑誌に展開されているが、その全てを統括するのは千葉智宏であり、彼のシナリオに基づいて全てのストーリーが有機的に関連している。
  
=== 公式外伝 ===
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=== 機動戦士ガンダム00P ===
テレビ放映と並行して、[[電撃ホビーマガジン]]、[[月刊ガンダムエース]]、[[ホビージャパン|月刊ホビージャパン]]の3誌にて、本作を別の視点から描くサンライズ公式の外伝が展開される。各作品は、それぞれアニメ本編の過去・現在・未来からの回想が描かれており、他の[[ガンダムシリーズ]]作品における[[モビルスーツバリエーション|MSV]]系作品と同様、アニメ本編に登場する[[モビルスーツ]](MS)のバリエーション機が多数登場している。
+
電撃ホビーマガジンにて連載。ショートストーリーを、連載回ごとに登場するメカニックの解説や模型作例を使用したジオラマを交えて掲載する。
  
複数の作家の手で複数の雑誌に展開されているが、その全てを統括するのは[[千葉智宏]]([[スタジオオルフェ]])であり、彼のシナリオに基づいて全てのストーリーが有機的に関連している。
+
本編から遡ること15年前。まだ人々がCBの存在を知らない時代に、第2世代ガンダムマイスター達の手によって、その象徴たるMS「ガンダム」の開発が行われていた。
 
+
==== 機動戦士ガンダム00P ====
+
電撃ホビーマガジンにて連載。テレビ本編より過去を描いたショートストーリーを、連載回ごとに登場するメカの解説や模型作例を使用したジオラマを交えて掲載する。
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本編から遡ること15年前。まだ人々がソレスタルビーイング(CB)の存在を知らない時代に、先代ガンダムマイスター達の手によって、その象徴たるMS「ガンダム」の開発が行われていた。
+
  
 
エクシアの前型機である「アストレア」を始めとする「第2世代型ガンダム」(『00』第1話冒頭に登場した0ガンダムが第1世代)の開発系譜にまつわるストーリー。
 
エクシアの前型機である「アストレア」を始めとする「第2世代型ガンダム」(『00』第1話冒頭に登場した0ガンダムが第1世代)の開発系譜にまつわるストーリー。
  
==== 機動戦士ガンダム00F ====
+
=== 機動戦士ガンダム00F ===
月刊ガンダムエースにて連載。[[ときた洸一]]作画によるコミック作品。テレビ本編と同じ時間軸で展開される。その他の外伝2作ともリンクしており、他作の登場人物やメカなども登場する。
+
月刊ガンダムエースにて連載。[[ときた洸一]]作画によるコミック作品。
  
 
西暦2307年。満を持して活動を開始したCBと共に、彼らを支援するもう一つの組織「フェレシュテ」も活動を開始した。
 
西暦2307年。満を持して活動を開始したCBと共に、彼らを支援するもう一つの組織「フェレシュテ」も活動を開始した。
  
主人公フォン・スパークを始めとする作品オリジナルのキャラクターの他、『00P』から引き続いて登場するキャラクター、メカニックも存在する。
+
主人公フォン・スパークを始めとする作品オリジナルのキャラクターの他、他作の登場人物やメカニックなども登場する。
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=== 機動戦士ガンダム00V ===
 +
月刊ホビージャパンにて連載。『00P』同様、ショートストーリー&模型作例を中心とした構成である。
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 +
『00』本編よりも更に先の時代の物語。テレビ本編では語られなかったミッションとそこで用いられたメカニックについて、とある歴史研究者の視点から見て語られるストーリー。
 +
 
 +
{{ネタバレ|公式外伝|スキップ=作動}}
 +
 
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=== 登場人物 ===
 +
==== ソレスタルビーイング ====
 +
===== 第2世代ガンダムマイスター =====
 +
; シャル・アクスティカ
 +
: 『00P』の主人公。『00P』当時16歳、本編と同じ時代である『00F』の時は31歳。
 +
: ごく普通の学生であったが、ふとした切っ掛けで、ガンダムプルトーネのマイスターに選ばれる。ルイードに想いを寄せていたが、彼がマレーネと結ばれた事で失恋した。プルトーネを要とした作戦にて、機体のGNドライヴが暴走した事で脱出できなくなり、かろうじて生き延びたものの、ルイードとマレーネを失い、更には自身も心身共に大きな傷を負っている(顔の左側から首筋にかけて大きな傷痕が見られる)。
 +
: プルトーネの事故の後、「戦争根絶」というルイード達の想いを実現するため、フェレシュテを設立する。『00F』の時代には管理官としてフェレシュテの指揮を執っている。
 +
; ルイード・レゾナンス
 +
: 『00P』当時25歳。ガンダムアストレアのマイスター。メカニックに強い技術者タイプであり、自身もメカに対する愛着心が強い。陽気な性格だが、女心には鈍感な性格で、シャルの自身に対する好意にも気付かなかった。意外にファッションセンスは良く、ライダースーツを着こなす。フェルトの実の父だったが、かつてのプルトーネの事故で死亡している。
 +
; マレーネ・ブラディ
 +
: 『00P』当時25歳。ガンダムアブルホールのマイスター。容姿端麗な美女だが、元凶悪犯罪者という異色の経歴を持つ。故に、組織ではパイロットというよりもMSのパーツの1つと見なされており、その行動には大きな制約(ガンダムの整備に立ち会ってはならない、など)が掛けられている。しかし、そんな経歴とは裏腹に、優しい性格の持ち主で、戦争根絶への想いを強く持っている。後にルイードと結婚し、フェルトを産んだ。プルトーネの事故で窮地に陥ったシャルを救うために、ルイードと運命を共にすることとなった。
 +
; ガンダムマイスター874
 +
: 年齢不詳。ガンダムサダルスードのマイスター。外見的には10代前半の少女といった容姿。彼女のみ数字でコードネームを名乗っている。感情が乏しく、機械的な会話しかしない上に、モニター越しでしか他者とのコミュニケーションを行わない。何故か自分がコクピットから出る姿を見られるのを嫌がる。その正体は、ヴェーダとリンクする事の出来る[[ホログラフィー|ホログラフ]]の擬似生命体。
 +
: 『00F』では「'''ハナヨ'''」という名前で登場し、ロックオン・ストラトスの相棒であるハロとほぼ同型の人工AIとなっている。耳状に隆起した突起など、猫を思わせる形状が特徴。戦闘におけるフォンの相棒で、共にMSに乗りサポートを行う。同時に監視役としての役割も持ち、任務時の手錠の解除や終了後の再施錠を行う。ヴェーダを介してロックオンのハロとデータリンクする事も可能。
 +
 
 +
===== フェレシュテ =====
 +
; フォン・スパーク
 +
: 『00F』の主人公。18歳。フェレシュテに所属するガンダムマイスター。本名はロバーク・スタッドJr.。元テロリストであり、任務時以外は常に両腕に手錠をはめられ行動を制限されている。また、叛乱防止のために遠隔操作式の小型爆弾が内蔵された首錠を身に付けている。囚われの身でありながら常に傍若無人に振る舞い、上官のシャルに対しても不遜な態度を崩さない。一見ただの精神破綻者にも見えるが、エクシアとの戦闘の映像からカスタムフラッグの特性と弱点を瞬時に見抜くなど、鋭い洞察力を持つ。CBの理念にはさして興味が無く、自身とガンダムの力によって世界を変革する事を最大の悦びとしている。
 +
: 搭乗機はフェレシュテのガンダム4機のほか、AEUへリオン(入手元は不明)。
 +
; エコ・カローレ
 +
: 30歳。かつてはCBのガンダムマイスター候補であったが、あらゆる面において刹那達現在のマイスターに劣っていたため落第し、現在はフェレシュテ所属のパイロットとなっている。しかしフォンばかりがミッションに当たるため、実際にMSを操縦することは少ない。
 +
; シェリリン・ハイド
 +
: 14歳。CBのメカニックであるイアンとは師弟関係にあり、卓越したメカニックセンスを持つ。無口で無表情であるが、年頃の女の子らしい面も併せ持つ。ハナヨが友達であり、任務以外ではハナヨと行動を共にする事が多い。
 +
 
 +
==== 国連 ====
 +
; デボラ・ガリエナ
 +
: 24歳。軍事条約査察チームのパイロット。所属チームの性質上、各国の機体に搭乗しており、沖縄のユニオン基地でシェルフラッグに搭乗した際にはガンダムエクシアと交戦した。ロベールとは行く先々で出会ってしまう、本人曰く「腐れ縁」の仲である。
 +
; エイミー・ジンバリスト
 +
: ユニオン出身のエースパイロット。太陽炉搭載型MSに対する操縦適性が極めて高く、乗機を暴れ馬を乗りこなすように操縦する姿から「鋼鉄のカウボーイ」と呼ばれるようになり、その適性の高さを生かしてアドヴァンスドジンクスに搭乗している。女児を望んでいた両親によって「エイミー」という名前をつけられ、幼少期は女の子として育てられた過去があり、その反動と美貌からなのか、女性に対して非常にだらしなく、女性絡みの噂が絶えないらしい。また、彼もロベールやデボラとは行く先々で頻繁に会うようになり、「因縁めいたもの(ロベール談)」があるようだ。
 +
 
 +
==== その他の登場人物 ====
 +
; ロベール・スペイシー
 +
: 『00V』の主人公。『00V』時点では50歳、本編当時は30代。
 +
: MS開発史研究者。元々は政治歴史学者だったが、本編の時代にガンダムアヴァランチエクシアを目撃したことをきっかけにこの道に進んだ。
 +
: 『00V』に登場するMSの解説は、本編よりも後の時代に書かれた彼の著書から引用したもの、という形を取っている。
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 +
{{ネタバレ終了|公式外伝}}
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=== スタッフ ===
 +
* シナリオ - 千葉智宏([[スタジオオルフェ]])
 +
* 原作 - 矢立肇、富野由悠季
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* メカニック - 海老川兼武、柳瀬敬之、鷲尾直広、寺岡賢司、福地仁、中谷誠一、大河原邦男
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* キャラクターデザイン - [[羽音たらく]]
 +
* 模型製作 - 電撃ホビーマガジン (00P)、月刊ホビージャパン (00V)
 +
* コミック執筆 - ときた洸一 (00F)
 +
* 監修 - サンライズ、水島精二、黒田洋介
 +
* 協力 - [[バンダイホビーセンター|バンダイホビー事業部]]
 +
 
 +
== その他関連メディア ==
 +
=== 漫画 ===
 +
[[月刊マガジンZ]]にて連載(2007年11月号プレ連載、12月号より本格連載)。[[田口央斗]]作画によるコミカライズ作品。
 +
 
 +
同様に[[ケロケロエース]]でも連載。作画は[[大森倖三]]。
 +
 
 +
=== 小説 ===
 +
[[角川スニーカー文庫]]から発売。著者は[[木村暢]]。イラストは[[米山浩平]]、柳瀬敬之、羽音たらく、鷲尾直広(2巻のみ)。
 +
 
 +
=== ゲーム ===
 +
下記の2作品は[[バンダイナムコゲームス]](バンダイレーベル)より発売。
 +
 
 +
* 機動戦士ガンダム00 - [[ニンテンドーDS]]用ソフト。2008年[[3月27日]]発売。
 +
* 機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ - [[プレイステーション2]]用ソフト。2008年[[10月16日]]発売。
 +
 
 +
==== クロスオーバー作品 ====
 +
* [[ガンダムウォー]] - [[トレーディングカードゲーム]]。ファーストシーズン放映に先駆けて本作品からも登場した。
 +
* [[機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム]] - [[アーケードゲーム]]。本作品からガンダムエクシアが参戦している。
  
==== 機動戦士ガンダム00V ====
+
=== ドラマCD ===
月刊ホビージャパンにて連載。00P同様、ショートストーリー&模型作例を中心とした構成だが、こちらはCBの敵対組織に所属する主人公が、テレビ本編より未来から本編当時の出来事を回顧する物語となっている。
+
==== 機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー MISSION-2306 ====
 +
; 概要
 +
:2008年[[7月23日]]発売。企画制作:[[サンライズ]]。販売:JVCエンタテインメント。
 +
:1stシーズン劇中を舞台にしたドラマCD。TVシリーズと同じ世界を舞台としているが、作風はアニメと打って変わり非常にバラエティー色が強いコメディー作品となっている。本品に収録された声優コメントではキャストの多くが、そのあまりの差に困惑している。
 +
; あらすじ
 +
:西暦2307年。作戦行動中のガンダムマイスターたちに、潜入任務がヴェーダにより課せられる。目的はある事情により犯罪組織に身柄を狙われるルイス・ハレヴィの護身。刹那は学生達に溶け込むため、21世紀初頭の軽い若者を装い潜入するも護衛対象に警戒されてしまう。さらに担任のハム先生に一目惚れされてしまい任務は難航。増援に、それぞれ女学生・喧嘩番長に扮したティエリアとアレルヤが駆けつけるも任務は失敗。ルイスは犯罪組織に誘拐されてしまう。マイスター達は犯罪組織の行方を追うなかでグラハムに行き着くが…。謎の変態教師グラハムとマイスター達の喜劇が描かれる。
 +
;収録タイトル
 +
# ブリーフィングルーム
 +
# 刹那、転入する 
 +
# ごきげんよう、ティエリア
 +
# 不良番長 
 +
# 介入開始 
 +
# 暴かれた真実 
 +
# さよなら、ハム先生 
 +
# エンディング・ロール&声優コメント 
 +
# CDドラマ・エクストラ『ハレルヤの日』
  
『00』本編よりも更に先の時代の物語。テレビ本編では語られなかったミッションとそこで用いられたメカニックについて、とある歴史研究者の視点から見て語られるフォトストーリー。
+
==== 機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー ROAD TO 2307 ====
 +
:2008年[[9月24日]]発売。1st以前のストーリーが描かれている。
  
==== 登場人物 ====
+
=== ラジオ ===
;ソレスタルビーイング
+
{{See|ソレスタルステーション00}}
:;ガンダム開発チーム
+
::;シャル・アクスティカ
+
:::「00P」の主人公。「00P」当時16歳、本編と同じ時代である「00F」の時は31歳。
+
:::ごく普通の学生であったが、ふとした切っ掛けで、CBの第2世代ガンダムマイスターの1人に選ばれる。ルイードに想いを寄せていたが、彼がマレーネと結ばれた事で失恋した。プルトーネを要とした作戦にて、機体のGNドライブが暴走した事で脱出できなくなり、かろうじて生き延びたものの、ルイードとマレーネを失い、更には自身も心身共に大きな傷を負っている(顔の左側から首筋にかけて大きな傷痕が見られ、[[虹彩異色症|左目と右目の虹彩が異なる]])。
+
:::ガンダム開発終了後はCBの下部支援組織である「フェレシュテ」を設立し、「00F」の時代にはその司令官を務める。
+
:::搭乗機はGNY-004 ガンダムプルトーネ
+
::;ルイード・レゾナンス
+
:::「00P」当時25歳。第2世代ガンダムマイスターの1人。[[メカニック]]に強い技術者タイプであり、自身もメカに対する愛着心が強い。陽気な性格だが、女心には鈍感な性格で、シャルの自身に対する好意にも気付かなかった。意外にファッションセンスは良く、ライダースーツを着こなす。フェルトの実の父だったが、かつてのプルトーネの事故で死亡している。
+
:::搭乗機はGNY-001 ガンダムアストレア。
+
::;マレーネ・ブラディ
+
:::「00P」当時25歳。第2世代ガンダムマイスターの1人。容姿端麗な美女だが、元凶悪犯罪者という異色の経歴を持つ。故に、組織ではパイロットというよりもMSのパーツの1つと見なされており、その行動には大きな制約(ガンダムの整備に立ち会ってはならない、など)が掛けられている。後にルイードと結婚し、フェルトを生んだ。しかし、プルトーネの事故で窮地に陥ったシャルを救うために、ルイードと運命を共にすることとなった。
+
:::搭乗機はGNY-003 ガンダムアブルホール
+
::;ガンダムマイスター874(ハナヨ)
+
:::年齢不詳。第2世代ガンダムマイスターの1人。外見的には10代前半の少女といった容姿。彼女のみ数字でコードネームを名乗っている。感情が乏しく、機械的な会話しかしない上に、モニター越しでしか他者とのコミュニケーションを行わない。何故か自分がコクピットから出る姿を見られるのを嫌がる。その正体は、ヴェーダとリンクする事の出来る[[ホログラフ]]の擬似生命体。
+
:::「00F」にも登場し、ロックオン・ストラトスの相棒であるハロとほぼ同型の人工AIとなっている。耳状に隆起した突起など、猫を思わせる形状が特徴。戦闘におけるフォンの相棒で、共にMSに乗りサポートを行う。同時に監視役としての役割も持ち、任務時の手錠の解除や終了後の最施錠を行う。ヴェーダを介してロックオンのハロとデータリンクする事も可能で、フォンがサダルスードで捕らえた敵の情報をハロに提供しているが、ロックオン自身はその事実を知らないようだ。
+
:::搭乗機はGNY-002 ガンダムサダルスード
+
:;フェレシュテ
+
::;フォン・スパーク
+
:::「00F」の主人公。18歳。CBの下部支援組織「フェレシュテ」に所属するガンダムマイスター。元重犯罪者であり、任務以外は常に両腕に手錠をはめられ行動を制限されている。また、叛乱防止のために遠隔操作式の小型爆弾が内蔵された首錠を身に付けている。囚われの身でありながら常に傍若無人に振る舞い、上官のシャルに対しても不遜な態度を崩さない。一見ただの精神破綻者にも見えるが、モニター鑑賞したグラハム・エーカーのカスタムフラッグの特性と弱点を瞬時に見抜くなど、鋭い洞察力を持つ。CBの理念にはさして興味が無く、自身とガンダムの力によって世界を変革する事を最大の悦びとしている。
+
:::搭乗機はフェレシュテのガンダム4機のほか、AEUへリオン。
+
::;エコ・カローレ
+
:::30歳。かつてはCBのガンダムマイスター候補であったが、あらゆる面において刹那達現在のマイスターに劣っていたため落第し、現在はフェレシュテ所属のパイロットとなっている。
+
::;シェリリン・ハイド
+
:::14歳。CBのメカニックであるイアン・ヴァスティとは師弟関係にあり、卓越したメカニックセンスを持つ。無口で無表情であるが、年頃の女の子らしい面も併せ持つ。ハナヨが友達であり、任務以外ではハナヨと行動を共にする事が多い。
+
:
+
;その他
+
:;ロベール・スペイシー
+
::「00V」の主人公。MS開発史研究者。本編の時代にガンダムを目撃したことをきっかけにこの道に進む。
+
::「00V」に登場するMSの解説は、本編よりも後に書かれた彼の著書から引用したもの、という形を取っている。
+
  
==== スタッフ ====
+
=== その他書籍 ===
*シナリオ - 千葉智宏([[スタジオオルフェ]])
+
* 機動戦士ガンダム00 メカニック-1st ISBN 978-4575464429
*原作 - 矢立肇、富野由悠季
+
*メカニック - 海老川兼武、柳瀬敬之、寺岡賢司、福地仁、中谷誠一、大河原邦男
+
*キャラクターデザイン - [[羽音たらく]]
+
*模型製作 - 電撃ホビーマガジン (00P)、月刊ホビージャパン (00V)
+
*コミック執筆 - ときた洸一 (00F)
+
*監修 - サンライズ
+
*協力 - バンダイホビー事業部
+
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}<div class="references-small"><references /></div>
+
{{脚注ヘルプ}}
 +
<div class="reflist4" style="height: 220px; overflow: auto; padding: 3px" >
 +
{{reflist|2}}
 +
</div>
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
*[[過去のTBS系列番組の一覧#アニメ|JNNアニメ一覧]]
+
* [[TBS系アニメ]]
*[[ガンプラ]]
+
* [[ガンプラ]]
*[[ガンダムウォー]] - ガンダムシリーズを題材にした、[[バンダイ]]が販売するトレーディングカードゲーム。放映開始2か月を先駆け本作品も登場した。
+
*[[ソレスタルステーション00]] - 1314 V-STATION(ラジオ大阪)、文化放送で放送中の機動戦士ガンダム00のラジオ番組。
+
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
*[http://www.gundam00.net/ 公式サイト(サンライズ)]
+
* [http://www.gundam00.net/ 公式サイト(サンライズ)]
*[http://www.mbs.jp/gundam00/ 公式サイト(毎日放送)]
+
* [http://www.mbs.jp/gundam00/ 公式サイト(毎日放送)]
*[http://www.gyao.jp/anime/gundam00/ 機動戦士ガンダム00(ダブルオー)特集 (無料動画 GyaO)]
+
* [http://ds00.jp/ ニンテンドーDS専用ソフト『機動戦士ガンダム00』]
 +
* [http://b.bngi-channel.jp/ps2_00/ PS2用ソフト『機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ』]  
 +
* [http://www.gyao.jp/anime/gundam00/ 無料動画GyaO 機動戦士ガンダム00(ファーストシーズン)]
 +
* [http://www.gyao.jp/anime/gundam00_2nd/ 無料動画GyaO 機動戦士ガンダム00(セカンドシーズン)]
  
{{ガンダムシリーズ}}
+
{{ガンダムシリーズ|西暦}}
  
 
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{{DEFAULTSORT:きとうせんしかんたむたふるおお}}
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[[Category:月刊ニュータイプ]]
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[[ar:البدلة المتنقلة جاندام 00]]
 
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[[es:Gundam 00]]
 
[[es:Gundam 00]]
 
[[fr:Gundam 00]]
 
[[fr:Gundam 00]]
 +
[[gl:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[id:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[id:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[it:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[it:Mobile Suit Gundam 00]]
[[ko:기동전사 건담00]]
+
[[ko:기동전사 건담 00]]
 
[[lt:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[lt:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[ms:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[ms:Mobile Suit Gundam 00]]
 +
[[nl:Mobile Suit Gundam 00]]
 +
[[pl:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[pt:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[pt:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[ru:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[ru:Mobile Suit Gundam 00]]
 
[[th:กันดั้มดับเบิลโอ]]
 
[[th:กันดั้มดับเบิลโอ]]
 +
[[tr:Kidō Senshi Gundam 00]]
 
[[zh:機動戰士GUNDAM 00]]
 
[[zh:機動戰士GUNDAM 00]]

2020年1月9日 (木) 00:48時点における最新版

機動戦士ガンダム00』(きどうせんしガンダムダブルオー)は、日本テレビアニメ、およびそれを原作としたメディアミックス作品群である。

目次

作品概要[編集]

基本設定[編集]

本作は、西暦2307年の地球を舞台としてスタートする。人類は枯渇した化石燃料に代わるエネルギー源として宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターを実用化していたが、莫大な建造費が必要なこれらのシステムを所有しその恩恵が得られるのは「ユニオン」、「人類革新連盟」、「AEU」の世界3大国家群のみであった。それらの超大国間には全面的な対決こそ無いものの熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、また、いずれの連合にも属せなかった小国は貧困にあえぎ、紛争や内戦を繰り返していた。

あらすじ[編集]

新型モビルスーツ(以下"MS")の公開軍事演習を行っていたAEUは、突如所属不明のモビルスーツ2機の襲撃を受ける。額に"GUNDAM"と刻印されるそれらの機体は、圧倒的な機動力と攻撃力でAEUのMSを破壊していった。同じころ、人類革新連盟の宇宙ステーションを襲撃したテロリストを、同様の刻印が施された謎の機体2機が迎撃し、多数の市民の命が救われた。

この騒動にメディアが沸き立つ中、世界中に向けて1つの声明が発表される。4機のモビルスーツ「ガンダム」を所有する私設武装組織「ソレスタルビーイング(以下"CB")」は、戦争・内乱など世界中のあらゆる武力紛争に同じ武力をもって介入し、戦争根絶を目指す集団であるという。それは「平和のための武力行使」という矛盾を抱える行為であった。

沿革と展開[編集]

本作は『機動戦士ガンダム』をはじめとするガンダムシリーズの通算12作目(『SDガンダムフォース』を含む)に当たり、テレビ放映のガンダムシリーズでは初めて前期(ファーストシーズン、25話分)・後期(セカンドシーズン)の分割放送を行う。ファーストシーズンは2007年10月6日から2008年3月29日まで、MBSTBS系列「土6」枠(一部地域遅れネット)にて放送された。また、ガンダムシリーズおよび「土6」枠作品史上初のハイビジョン制作・放映となる。セカンドシーズンは2008年10月5日よりMBS・TBS系列「日曜午後五」枠(全国地域同時ネット)で放送を開始した。


注意以降に核心部分が記述されています。

登場人物・組織[編集]

この節では以降、アニメ版のファーストシーズンを『1st』、セカンドシーズンを『2nd』と記述する。劇中では物語の進行に伴い年単位の月日(1st終了時で約1年、2nd開始時でそれより4年)が経過しているが、特に断り書きがない場合は初登場時の年齢を記載する。

ソレスタルビーイング[編集]

西暦2100年頃に科学者イオリア・シュヘンベルグによって創設された私設武装組織。英字表記で”Celestal Being”すなわち「天上人」の名を持つ。世界に存在する全ての戦争を根絶することを目的としており、革新的な技術で作られた機動兵器ガンダムであらゆる紛争に武力介入することを宣言する。

構成員は守秘義務により互いの素性を秘匿しており、互いをコードネームで呼び合う(一般的にキャラクターの名称として扱われるのはこのコードネームのほうである)。また、構成員の中でも特にガンダムのパイロットは「ガンダムマイスター」と称される。この呼称は本作独自のもので他のガンダムシリーズにはない設定である。

2ndでは、プトレマイオスのクルーやマイスターは、色違いや多少の形の違いはあれど、統一されたデザインの制服を着用している。

プトレマイオスのガンダムマイスター[編集]

刹那・F・セイエイ(せつな・エフ・セイエイ、Setsuna F. Seiei)
- 宮野真守西墻由香(幼年期)
本作の主人公で、ガンダムエクシア及びダブルオーガンダムのマイスター。
本名はソラン・イブラヒム。内戦の続く中東の小国クルジス共和国で生まれ、幼年期を少年兵として過ごした。西暦2301年(作品開始時より6年前)、戦闘中に敵MSに追い詰められたところを飛来したOガンダムに救われ、これがCB参加のきっかけとなる。この時の経験からガンダムに対して信仰に近い感情を持ち、戦争根絶を体現する存在=ガンダムそのものになろうとしている。
非常に寡黙な性格で、当初は他者の干渉を拒み常に一定の距離を置いていた[1]。しかし、少年兵として自分を利用したサーシェスとの再会、母国を滅ぼした国の皇女マリナとの出会いを経て少しずつ変わっていき、また自分が理想とするガンダム像とは程遠いトリニティとの決別を機に仲間との絆を深めていく。国連軍との最終決戦ではアレハンドロと対決し勝利するも、グラハムと相討ちになり、エクシアと共に消息不明となる。
その後4年間は一人で世界を放浪し、国連の作る歪んだ平和に憤りを感じていたが、2ndでは再びCBに合流しダブルオーガンダムと共に戦う。
1st 年齢:16歳 身長:162cm 体重:49kg
2nd 年齢:21歳
ロックオン・ストラトス(Lockon Stratos)
声 - 三木眞一郎
ガンダムデュナメスのマイスター。本名ニール・ディランディ。その優れた狙撃能力を買われCBにスカウトされた。明るく陽気な青年だが、テロにより両親と妹を失った過去から、テロ行為に対して激しい憎悪を抱く。CBとして人を裁く代償に、世界の変革に成功した暁には自らも裁きを受ける覚悟を持つ。
年齢不詳のティエリアを除くガンダムマイスターの中では最年長で、リーダー的存在。暴走の多い刹那の制止やフォロー(貧乏くじ)を引き受けたり、ティエリアが精神的に脆いことに唯一気付くなど、苦労しつつも常に仲間を気にかけ、協調性に欠けるメンバー達をまとめ上げていった。
国連軍との戦闘の最中にティエリアを庇い利き目を負傷するも、周囲の制止を振り切って出撃。サーシェスとの死闘の末死亡。
ライルという名前の双子の弟がおり、2ndでは弟が「ロックオン・ストラトス」のコードネームを引き継ぎ、ケルディムガンダムのマイスターとなる。
1st 年齢:24歳 身長:185cm 体重:67kg
アレルヤ・ハプティズム(Allelujah Haptism)
声 - 吉野裕行城雅子(幼年期)
ガンダムキュリオス及びアリオスガンダムのマイスター。
戦災孤児。幼少期に人革連の「超人機関」で人体実験を受けていた過去を持ち、被検体E-57と呼ばれていた。その時に出逢った少女マリー・パーファシーから「神に感謝する言葉」を意味する「アレルヤ」という名前を授かる。その後、廃棄処分が決定した他の仲間と共に脱走した後、紆余曲折を経てCBに参加する。温厚で礼儀正しく、人命を奪うことには抵抗を感じている一方で、心の奥には人体実験の影響で誕生した「ハレルヤ」と呼ばれる粗野で好戦的なもう1つの人格が存在する[2]
超兵ソーマ・ピーリスの存在から、「超人機関」が存続していることを知り、自分のような存在をこれ以上生み出させないため、苦悩の末に同胞の子供達がいる研究施設を破壊するが、このことは超兵としての自分に肯定的な感情を持つピーリスとの確執を生む。
CBと国連軍の最終決戦では死闘の末、ハレルヤとの連携でピーリスとセルゲイを翻弄し死の淵まで追い詰めるが、セルゲイの身を呈した行動により僅かな隙を突かれてキュリオスは大破しハレルヤも消滅した。その際にピーリスが成長したマリーであることに気づく。その後キュリオスと共に国連軍に鹵獲され捕虜の身となり、尋問と拷問の繰り返しだった1年[3]を含めた4年間、不穏分子として収監施設に監禁されていたが、2ndで活動を再開した刹那たちによって救出されアリオスガンダムを受領。戦争を根絶すると共にマリーを奪還するための戦いに身を投じる。
左右の瞳の色が異なる。1stでは前髪で片目が隠れているが、どちらの人格が現われているかによって露出する瞳が異なるよう演出され、アレルヤは黒灰色の左目が、ハレルヤは金色の右目が露出し、同時に表出する最終決戦では前髪をかき上げたオールバックとなった。2ndでは両目が出る髪型に変更されている。
1st 年齢:19歳(後に20歳) 身長:186cm 体重:65kg
2nd 年齢:24歳
ティエリア・アーデ(Tieria Erde)
声 - 神谷浩史
ガンダムヴァーチェ、ガンダムナドレ、セラヴィーガンダムのマイスター。
中性的な美貌を持つ人物で、互いに経歴を秘匿しているCBメンバーの中でも際立って謎が多い。
当初はCBの理念よりも、CBを統轄するスーパーコンピュータ「ヴェーダ」の意思を至上のものとして行動しており、その意に反するものは、たとえ味方であっても一切容赦をしなかった。特に刹那とは当初険悪だったが、ヴェーダの意思がハッキングによって歪められていることを悟ってからは、共通の敵の出現や、マイスターらの過去を知る機会を通して、それらの悪感情は氷解していく。
精神的に脆い面があり、ヴェーダをアレハンドロとリボンズによって完全に掌握された際には激しく動揺した。その際に生じた自身のミスによってロックオン(ニール)が負傷した事を負い目に感じ、国連軍との最終決戦では彼の仇を討とうと奮戦する。他のマイスター同様機体は大破するが、搭載されているGNドライヴをCBに持ち帰った。
その後は半壊状態の組織再建に乗り出し、2ndではセラヴィーガンダムのマイスターとなる。ヴェーダの判断ではなく「自らの意思で戦う意味を模索する[1]」ようになり、仲間の意思を尊重し、時にはぎこちないながらも冗談を言うようになるなど、精神的には大きな変化を遂げた。
1st 年齢:不明(外見は16歳を想定して作成されている[4]) 身長:177cm 体重:59kg
2nd 年齢:不明

プトレマイオスクルー[編集]

スメラギ・李・ノリエガ( - リ - )
声 - 本名陽子
CBの戦闘母艦プトレマイオスの戦術予報士。艦長の肩書きは持たないが、実質上の艦のトップに立つ人物。
元はAEU軍の戦術予報士だったが、過去に参加した作戦で味方部隊と競合、同士討ちとなる戦術ミスを犯した際に恋人のエミリオ・リビシ[5]を失っている。この予報ミスによって恋人を失ったトラウマから逃れたいために飲酒を繰り返すようになる一方、二度とミスはしないという決意も固めている。プトレマイオスにおける作戦立案をほぼ一手に手掛ける有能なコマンダーだが、作戦中にも平気で飲酒しているところをクルーに注意されることも少なくない。
CBと国連軍との最終決戦を生き延びるものの、その後4年間は変わらない世界に失望し、旧友であるビリーの許で酒浸りの日々を送っていた。しかし刹那によって強引に連れ戻された際、仲間達からの懇願を受けて決意を新たにし、新母艦プトレマイオスIIに乗り再び戦いに身を投じる。
ビリーやマネキンら、彼女を昔から知るCB以外の人間からは「クジョウ」という名で呼ばれる。
1st 年齢:26歳
2nd 年齢:30歳
クリスティナ・シエラ
声 - 佐藤有世
プトレマイオス戦況オペレーター。愛称は「クリス」。その高度なプログラミング能力を買われ、CBにスカウトされた。気さくな性格で他のクルー達からの信頼も厚い。CBと国連軍との最終決戦で致命傷を負い死亡。
1st 年齢:22歳
フェルト・グレイス
声 - 高垣彩陽
プトレマイオス戦況オペレーター。クルーの中では最年少だが、豊富なメカ知識を持つ。外伝『00P』に登場する第2世代マイスターのルイードとマレーネの娘だが、2人がプルトーネの事故で死亡した事に関する詳細事項は知らされていない。
他者とのコミュニケーションを苦手とし、普段はあまり感情を表に出さないが、芯は強い。ロックオンの相棒であるハロがお気に入りで仲が良く、ロックオン(ニール)から本名や素性を明かされた事をきっかけに、彼に対しても淡い恋心を寄せていた。
1st 年齢:14歳
2nd 年齢:18歳
リヒテンダール・ツエーリ
声 - 我妻正崇
プトレマイオスの操舵士。愛称は「リヒティ」。陽気で調子のいい性格。クリスに好意を持つ。
技術者だった両親は太陽光発電紛争に巻き込まれなくなっており、彼自身も重傷を負い、失った体の大半を機械化する事で生命を補っている。CBと国連軍との最終決戦でクリスと共に死亡。
1st 年齢:21歳
ラッセ・アイオン
声 - 東地宏樹
プトレマイオスの砲撃士。がっしりした体格でやや皮肉屋な性格。GNアームズのロールアウト後はそのパイロットとして刹那とコンビを組むようになる。「CBは存在する事に意義がある」と考え、その言葉は刹那の心にも深く刻まれた。CBと国連軍との最終決戦にて負傷するも生還した。
イアン・ヴァスティ
声 - 梅津秀行
プトレマイオスのチーフメカニック。ガンダムの整備や新装備の開発を手掛ける。かつてはAEU軍所属の技術者であった過去を持つ。第2世代ガンダムマイスターとも知り合いであり、彼女達が現役だった15年前にスカウトされてCBの一員となった。
ガンダムの地球での任務の際は共に地上に降りることも多い。ロックオンからは「おやっさん」と呼ばれ親しまれている。
CBと国連軍との最終決戦で生き延び、2ndでは最古参のメンバーとして、ダブルオーガンダム等の新世代機の開発に携わっている。
ミレイナ・ヴァスティ
声 - 戸松遥
14歳。イアンの娘で、2ndからプトレマイオスIIの戦況オペレーターを務める。会話の時は「~です」や「~ですぅ」といった独特の語尾が特徴。
J・B・モレノ
声 - 四宮豪
プトレマイオスの軍医。かつては国境なき医師団に所属しており、イアンとは旧知の仲。第2世代機ガンダムプルトーネの事故を知る数少ない生き証人だったが、CBと国連軍との最終決戦で戦死。
『00P』ではプルトーネの事故で心身共に深い傷を負ったシャルの治療を担当していた。
ハロ(Haro[6]
声 - 小笠原亜里沙
CBに配備されている独立AIで、MSの操縦やハロ専用の整備機械によるメンテナンスのサポートを担当。機密保持のために人員を最小限に抑えているCBにとっては必要不可欠の存在となっている。
プトレマイオスには色違いの個体が複数おり、全機が「キョウダイ」として認識している。デュナメスにはオレンジのものが相棒として積み込まれており、精密射撃モード時の機動制御を代行している。

トリニティ[編集]

ガンダムスローネシリーズを擁するマイスター達。プトレマイオス及び前述するマイスター達とは行動を共にしておらず、チームトリニティとして独自の動きを見せる。ガンダムマイスターを幼少期より育て上げるために生まれて来た[7]子供達で、血は繋がっていないがお互いのことを兄弟と認識しており強い絆で結ばれている。

プトレマイオスのマイスター達による武力介入を手緩いものと批判しており、非戦闘員に対しても容赦のない武力介入を行うが、彼らはCBの計画に介入し悪用しようとする監視者、アレハンドロにより捨て駒として利用されているに過ぎなかった。そのことに気がつかないまま、過剰な武力介入を繰り返したためにプトレマイオスのマイスター達から決別され、その後国連軍結成を成功させたアレハンドロからも用済みと見なされ刺客を差し向けられる。

ヨハン・トリニティ
声 - 小西克幸
ガンダムスローネアインのガンダムマイスター、長男。冷静沈着な性格で、ミハエル、ネーナと共にに与えられた任務を忠実にこなしてゆく。
アレハンドロに利用されていることを知らず、戦争根絶のためと信じて過激な武力行使を続けるが、アレハンドロから抹殺指令を受けたサーシェスに撃たれ、負傷した身で戦うも撃墜される。
ミハエル・トリニティ
声 - 浪川大輔
ガンダムスローネツヴァイのガンダムマイスター、次男。短気かつ好戦的な性格。ネーナを溺愛している。
国連軍の追撃から逃れる途中、協力者と偽って現れたサーシェスに射殺された。 
ネーナ・トリニティ
声 - 釘宮理恵
ガンダムスローネドライのガンダムマイスター、末っ子。無邪気で明るい性格だが、本性は自分勝手かつ残虐で、気晴らしに民間人を攻撃、殺戮すると言う行動を平気で行う。プトレマイオス内にて単独行動を取りティエリアから不審がられる。
兄達と共にサーシェスに殺されかけるが、刹那とラッセに助けられスローネドライで離脱。その後王留美の元に保護され、2ndでは彼女に仕えている。
HARO(Haro[8]
声 - 小笠原亜里沙
トリニティに配備されている紫色のハロ[9]。全ハロ達の「オニイチャン」と言われている。デュナメスやケルディムに積み込まれているオレンジカラーのハロ同様、パイロットに代わってMSの操縦や専用の整備機械によるメンテナンスのサポートを担当する。プトレマイオスよりも人数が制限されたトリニティではエージェントからの連絡を取るなど、通信連絡員としての面を併せ持つ。
常にネーナと共に行動しており、後述のガンダムスローネドライを専属でサポートにあたっている。ニーナと共にサーシェスの手から逃れ、ソレスタルビーイング本体に合流・保護された。その後は他の兄弟と共にイアンの新型ガンダム開発のサポートに携わり、2ndではネーナのパートナーを再び担当する。

シークレットエージェント[編集]

王 留美(ワン・リューミン)
声 - 真堂圭
17歳。世界中の社交界で名を馳せるセレブ。各界の人脈を駆使した諜報活動や活動資金の調達、ガンダムマイスターへの任務伝達など、プトレマイオスの活動を影からサポートする。世界が変わりさえすれば良いと手段を厭わない面を持ち、トリニティとも接触を持った。ボディーガードとして常に紅龍(ホンロン、声 - 高橋研二)を同行させている。

創設者、監視者[編集]

イオリア・シュヘンベルグ
声 - 大塚周夫
CBの創設者。全世界のメディア当てに送られたビデオメッセージを通じ、CBの存在と、世界中の全戦争行為に対する武力介入を宣言する。太陽光エネルギー発電システムの基礎理論を提唱した稀代の天才科学者でもあるが、彼本人が活躍したのはメッセージの放送から200年以上も前の21世紀末期で、既にこの世の人物ではない。当時も公にその姿を見せたことはなかったという。
月面に隠されたヴェーダの中枢施設にてコールドスリープで眠り続けていたが、ヴェーダ本体を発見したアレハンドロにより身体を銃撃される。しかしイオリアはこのような事態になる可能性も予期していたため、システムにトラップを仕掛け、自身の計画が失敗した時のために用意していたビデオメッセージを通じて、CBのガンダムマイスター達に未来を託す。
アレハンドロ・コーナー
声 - 松本保典
ユニオンに属する国連大使。CBの監視者だが、イオリアの理念や刹那のガンダム信仰に対しては否定的な見解を持つ。人類を導くのはイオリアのような過去の人間ではなく、今を生きる人間であるという信念を持ち、自分こそがその役割に相応しいと考えている。
トリニティの黒幕であり、同じ監視者のラグナと共にガンダムスローネを開発。コーナー家の悲願でもある己の目的を実行に移すため、トリニティに過剰な武力介入を行わせて三大陣営の結束を促す一方、疲弊しきった三大陣営に対しては協力者を装い、ガンダムと同等の性能を持つ量産機GN-Xを譲渡。この自作自演によって三大陣営を国連軍結成へと導く。
用済みとなったラグナとトリニティにサーシェスを差し向けた後、月面施設にてリボンズと共にヴェーダを掌握するが、イオリアが仕掛けていたシステムトラップにより、ガンダムに搭載されていた秘密能力「トランザム」を起動させてしまう。CBと国連軍との最終決戦では自ら出撃し刹那を追い詰めるが、トランザムを起動したエクシアに敗北し死亡。最期の瞬間には、他者を欺き利用し続けた自分もまた、リボンズの捨て駒でしかなかったことを知る。
リボンズ・アルマーク
声 - 蒼月昇
アレハンドロと行動を共にしている謎の少年[10]。偶然出会ったと見せかけてCBとの接触を目論んでいたアレハンドロに協力し、自分の計画のために彼とトリニティを利用していた。
ラグナ・ハーヴェイ
声 - ふくまつ進紗
アレハンドロと同じCBの監視者。表向きはAEUにて、リニアトレイン事業の総裁を務めている。スローネ開発の協力やトリニティに直接指示をする事でCBの全権を手に入れようとしていたようだが、結局はアレハンドロに利用されていただけで、最後はアレハンドロの命令を受けたサーシェスに殺された。

ユニオン[編集]

アメリカを中心とした世界経済連合。正式名称は「太陽エネルギーと自由国家連合軍 (Union of Solar Energy and Free Nations)」。大統領を元首とする共和制。主にアメリカ州オセアニアの国々で構成されており、日本も「経済特区」(中国に実在するものとは別)としてこの傘下にある。

三大勢力では最も早く軌道エレベーター[11]の実用化に成功し、以後急速な発展を遂げる。また、世界の警察的な役割を担っていると自負している。

ユニオン軍[編集]

MS部隊MSWAD(エムスワッド)の精鋭により、対ガンダム調査隊(後に「オーバーフラッグス(第8独立航空戦術飛行隊)」として改編)が編成された。

グラハム・エーカー
声 - 中村悠一
MSWADに所属する中尉で最新鋭MSフラッグを操るトップファイターで、空中変形を伴う空戦機動(マニューバ)に「グラハム・スペシャル(正式名称「グラハム・マニューバ」)」と名前を残すほどの腕前。フラッグの機体性能テストに参加した際、誤って上官の乗った機体を破壊した事故から一部から『上官殺し』と噂されている。MS操縦技量は高く、オーバーフラッグでデュナメスやスローネアインを圧倒した。
AEUの新型機イナクトの公開演習を見学した際、突如上空より現れたエクシアを目撃し、その圧倒的戦闘力に強い興味を抱く。その後、エクシアとの交戦を果たした経験を買われ、新設された対ガンダム調査隊へと転属する。転属後は自身のフラッグを改造し、ガンダムとの戦いに挑み続ける。調査隊がオーバーフラッグスとして改編された後は、同部隊の隊長として上級大尉に昇進する。
トリニティとの戦闘でハワードが戦死した後、彼の墓前でフラッグでガンダムを倒す事を誓い、GNドライヴ[T]を積んだGNフラッグでエクシアと交戦した末相打ちとなる。
ビリー・カタギリ
声 - うえだゆうじ
茶髪のポニーテールに、眼鏡を掛けている長身の男。MSWADの技術顧問でフラッグの開発にも携わっている。グラハムとは公私共に親しい旧友同士で、共にAEU軍の公開演習でエクシアの性能を目の当たりにした後、対ガンダム調査隊に転属する。技術者としての能力は高くフラッグに短期間でGNドライヴ[T]を搭載させる快挙を成し遂げた。
しかし一方でエイフマンに一緒に師事したスメラギに好意を寄せており、三軍合同演習の作戦計画を「軍のシミュレートプラン」として情報を漏洩し、意見を聞かせてほしいとスメラギに迫るなど、知らなかったとは言え軍属としてあるまじき行動を見せることもあった。
2ndではスメラギを自分の部屋に居候させていたが、彼女を連れ戻しに来た刹那によって、スメラギがCBのメンバーであることを知り失望、MS開発主任としてアロウズへ転属する。
レイフ・エイフマン
声 - 土師孝也
世界に名を知られたユニオンの技術者。機械工学、材料工学など、あらゆる工業分野に精通しており、その見識の深さを見込まれて、対ガンダム調査隊に技術主任として招聘される。グラハムの依頼を受けてフラッグの強化改修を行った。ビリーとスメラギの恩師でもある。
GNドライヴの本質に迫ることで、イオリアの真の目的を突き止めようとした矢先、トリニティによるMSWAD本部襲撃を受け死亡。
ハワード・メイスン
声 - 高橋研二
グラハムの要請を受け対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は准尉。オールバックヘアーに眼鏡姿が特徴。フラッグに強い愛着を持ち、フラッグファイターとしての誇りも高く、フラッグとガンダムの性能差を嘆くダリルに対して、フラッグファイターとしての矜恃を見せろと反発する一面もあった。トリニティによるMSWAD本部襲撃時の戦闘でミハエルのスローネツヴァイと交戦し戦死。誰よりもフラッグを愛していた彼の死が、グラハムが「フラッグで戦い続ける」事を決定付ける事となった。
ダリル・ダッジ
声 - 西凜太朗
ハワードと共に対ガンダム調査隊に配属されたフラッグファイターで階級は曹長(後に中尉)。赤いドレッドヘアーが特徴の黒人男性。フラッグの性能ではガンダムに太刀打ちできないと痛感しGN-Xに乗り換えるが、GN-Xに乗り換えた後もフラッグファイターとしての誇りを持ち続けていた。また、忠義に篤い一面もあり、上官であるグラハムを侮辱したジョシュアやパトリックに対して怒りをぶつけることもあった。国連軍に参加し、グラハム不在間の実質的な隊長代理として戦い続けるが、デュナメスに特攻し戦死。
ジョシュア・エドワーズ
声 - 金野潤
オーバーフラッグス編成時にアラスカから転属してきたフラッグファイターの一人で、階級は少尉。高度な空戦機動である空中変形をこなせる程の腕前だが、プライドが高く、着任当初から隊長であるグラハムに対して反抗的な態度を見せており、グラハムがフラッグのテストパイロットを務めていた当時の事故を掘り起こして「上官殺し」と嘲っていた。三軍合同演習時に功を焦って作戦計画を無視、デュナメスに対して単身特攻し肉薄するが、デュナメスの反撃により戦死。
ホーマー・カタギリ
声 - 大友龍三郎
ユニオン軍の高官で、ビリーの叔父。ビリーからの要請により、ユニオンに提供されたGN-Xに使用されるGNドライヴ[T]1機をグラハムのフラッグカスタムに転用するのを承知しつつ、「量産化に向けた調査・研究」の名目でビリーらに提供する[12]
2ndでは独立治安維持部隊「アロウズ」の司令を務めている。

アメリカ合衆国政府[編集]

大統領官邸はワシントンD.C.にある旧ホワイトハウスの敷地内にあり、同時にユニオン最高議会の議事堂としても機能している。

ブライアン・ステッグマイヤー
声 - 小室正幸
西暦2307年時点のアメリカ合衆国大統領。自国が他国の紛争介入を行うのは国民の安全と国益を確保するためで、決して慈善事業ではないと考えている。
デビット・カーネギー
声 - 麻生智久
大統領補佐官。CBに強い不信感と紛争介入への疑問を抱き、CBの正体が暴かれた時に彼らを裁くのは自分達の使命だと考えている。

経済特区・日本[編集]

ユニオンの傘下にある経済特区として発展し、また、人革連領にも近いことや「経済特区」としての地域特性もあり、人革連やAEUとの人的交流や企業誘致なども盛んに行われている。また、国内には在日ユニオン軍が駐留しているが、それとは別に日本国としての「国防軍」も編成されている。

沙慈・クロスロード(さじ - )
声 - 入野自由
本作のもうひとりの主人公[13]。日本の経済特区東京に在住する高校生。専攻は宇宙工学。CBの理念や行動に対しては懐疑的。両親は既に故人で、現在は絹江とマンションで2人暮らしをしている。偶然にも日本に潜入していた刹那と隣同士になるが、当時は彼がガンダムマイスターである事に気づくことは無かった。しばらくは平和な生活を送っていたが、ルイスがガンダムスローネによって親族と左腕を失った後に別れを切り出され、更に追い打ちをかけるように絹江を失ってしまった事で、全ての元凶であるガンダムとCBを憎む。
2ndでは夢を叶えて宇宙で働き始めるが、カタロンの構成員である同僚を庇ったために治安維持局に連行され、強制労働施設での虐殺の最中刹那と再会、その際に彼がマイスターであることを知る。その後CBに保護され、ルイスを傷つけたのがトリニティであることを知った後も、CBに対する辛辣な批判を続けるが、自分の態度が原因でカタロンの人々の生命を奪ってしまうという重い失敗を経験したことから、今後の決断を迫られることになる。
ルイス・ハレヴィ
声 - 斎藤千和
スペイン(AEU)からの海外留学生で沙慈のガールフレンド。専攻も同じ。家が金持ちで、その影響かわがままな性格をしており、度々沙慈を振り回している。また、沙慈に紹介される形で、刹那とも知り合う。
従兄弟の結婚式のために一時帰国するが、たまたま結婚式場上空を飛行していたネーナの気まぐれによる攻撃で親族を皆殺しにされ、自身も左手を失う。その後、見舞いに来た沙慈に「夢を叶えて欲しい」と告げ、プロポーズを断る。しばらくは彼とメールを続けていたようだが、2年後以降はメールの返事をしていない。
2ndでは髪を短くしアロウズのMSパイロット(階級は准尉)として登場。両親の命を奪ったガンダムに対して憎悪を燃やす。CBに関わることとなった沙慈とは、互いの存在に気がつかないままニアミスを繰り返す。
絹江・クロスロード(きぬえ - )
声 - 遠藤綾
沙慈の姉。報道機関JNNに勤務するジャーナリスト。彼女がJNNに入ったのはフリーのジャーナリストであった父の影響らしく、父は報道関係者の間ではその名を知らぬ者がいないほどの有名人だったらしい。沙慈がルイスと付き合っている事には、あまり好感を持てないでいた。
CBに強い興味を持ち、イオリアの経歴を追う事でCBの真相に迫ろうとする。その行動は非常に危ない橋渡りで、同僚からも心配されていたが、その忠告を聞き入れなかった。
新型のガンダムであるスローネに「ラグナ」が関わっているという情報を聞き独自に調査を重ねた結果、リニアトレイン公社総裁であるラグナを指すことを突き止めるも、門前払いを受けた為、ラグナと面会を終えたサーシェスに接触。しかし、最後はサーシェスに邪魔者と見なされ殺される。

AEU[編集]

EUを前身とする、ヨーロッパ中心の連合国家群。正式名称は「新ヨーロッパ共同体(Advanced European Union)」。軌道エレベーターの建設は遅れており、まだ本格稼働には至っていない[14]。元首は存在せず、各国代表による協議制のため意見が一致しないことが多く、他の超大国の中では政策などが遅れている。

パトリック・コーラサワー
声 - 浜田賢二
フランス軍のエースパイロット(自称、「AEUのエース」と名乗る)で、階級は少尉。腕は確かなのだが、自信過剰で喧嘩っ早い性格のため、軍上層部も手を焼く問題児でもある。2000回以上のスクランブルをこなし、模擬戦全勝の実績を買われて最新鋭MSイナクトのテストパイロットに抜擢されたが、イナクトのお披露目を兼ねた公開演習に突如乱入して来たエクシアに惨敗。プライドを粉々に砕かれ、「ガンダムによる最初の犠牲者」という不名誉な肩書きを得てからは、ガンダムに対して強いライバル意識を持つようになる。
何度戦ってもガンダムに撃墜されているが常に生還している。三国合同演習の際にはマネキンに一目惚れし、マネキンの指揮下に入ってからは、彼女の気を引こうとガンダムに戦いを挑むようになる。後にGN-Xのパイロットに選ばれた際には、ロックオン(ニール)の右目を負傷させるなど、ガンダムマイスターを幾度と無く追い詰める活躍をした。CBと国連軍との最終決戦ではナドレと相討ちになるも生還する。この対ガンダム戦でしぶとく生還したことがきっかけとなり、「不死身のコーラサワー」[15]と呼ばれるようになる。
カティ・マネキン
声 - 高山みなみ
AEU軍大佐でフィンランド人。パトリック直属の上司にあたる。過去にスメラギが恋人を失うきっかけになった同士討ち事件における、競合相手でもある。
1stでは戦術予報士出身のエリート士官として、AEU軍のMS隊作戦指揮官を務める。三国合同演習の集合時間に遅刻してきたパトリックを初対面で殴りつけた際、一目惚れされ、たびたびアプローチを掛けられることになる。
2ndにて、4年前の対ガンダム及びCB戦の経験を買われアロウズへ転属する。ガンダムに対する数度の交戦を通じて、CBの戦術とクジョウ(=スメラギ)の戦術が酷似していることに気づき始める。

人類革新連盟[編集]

中国ロシア[16]の旧共産圏インドなどを中心に国家主席を元首とした連合国家群。通称「人革連」。ユーラシア大陸の国々から形成される。

ユニオンに次いで軌道エレベーター[17]の実用化に成功したものの、技術面ではユニオン、AEUにやや遅れを取っている。そのため、超大国の中でもガンダムの鹵獲に力を注いでいる。

人革連軍の軍人は他国軍と異なり、敬礼時に掌を正面に向けるのが特徴。

セルゲイ・スミルノフ
声 - 石塚運昇
43歳。「ロシアの荒熊」の異名を持つ人革連軍MS部隊の指揮官兼パイロットで階級は中佐。左目に大きな傷跡を持つ歴戦の兵士で、対ガンダム専任の特務部隊「頂武(ちょうぶ)」の隊長を務める。風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用しない主義。後にピーリスの保護役を受け持つこととなったが、彼女が戦闘に参加することや、超兵の存在についてはやや懐疑的。亡き妻との間にアンドレイという名の息子がいる。
実力は高く、ティエレンでエクシアを圧倒するほど。高い部隊指揮能力と戦術予報能力も持ち、ガンダムに比べはるかに性能に劣るティエレンのみの部隊でキュリオスを一時鹵獲してみせた。
2ndでは連邦軍大佐に昇進。身寄りのないピーリスを養女に迎えようとしており、アロウズに転属する彼女の身を案じている。
ソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)
声 - 小笠原亜里沙
18歳。人革連軍のMSパイロットで階級は少尉。「超人機関技術研究所」で遺伝子工学により生み出されたデザインベビーで、ナノマシンによって身体機能の強化・改造を施された超兵1号。研究所にいた頃はマリー・パーファシーという名前を持ち、記憶と名前を失っていたアレルヤに名前を授けたが、ソーマ・ピーリスを名乗っている現在は、当時の記憶を失っている。超兵である自分に誇りを持っており、超兵に対して異なる見解を持つアレルヤとは戦場で何度も対決する。沈着冷静で感情表現に乏しいが、CBと国連軍との最終決戦では戦う事よりもセルゲイの身を案じていた。
2ndでは連邦軍中尉となっていたが、CBの活動再開と同時期にアロウズへ転属する。非人道的な作戦を厭わぬアロウズの手口には嫌悪感を覚えつつも、超兵としての自覚から任務に従っている。

アザディスタン王国[編集]

中東にある新興国の1つ。化石燃料に依存して軌道エレベーター建設に参加しなかったため太陽光エネルギーの恩恵を受けることができず、また、国連決議によって化石燃料の輸出規制が課せられたため経済的に窮乏している(これはアザディスタンに限らず、中東産油国諸国全般が同じような状態にある)。また、国内では改革派と保守派が対立しており、王宮の近辺でもテロが日常的に起きている。6年前に隣国のクルジス共和国へ侵攻、併合している。2ndでは当初地球連邦非加盟国であり、連邦からの恩恵を受けられないために内情はさらに悪化していたが、更に皇女マリナが連邦保安局に逮捕され、彼女が不在の間、リボンズの意を受けたサーシェスの手によって国土を焦土化される。

マリナ・イスマイール
声 - 恒松あゆみ
24歳、中東の新興国アザディスタン王国の第1皇女。太陽光エネルギーを得られないだけでなく、化石燃料の輸出規制なども重なって困窮する祖国を立て直すために皇女となり、各国に援助を求め世界を飛び回っている。CBに対しては「戦争を戦争で解決させる」ものと否定的な見解を示している。
刹那とは数回の邂逅をしており、合同軍事演習の知らせを聞いたときや国連の掃討作戦でも刹那の身を案じている。CBと国連軍との最終決戦前に刹那は彼女に自分の想いを綴ったメールを送っており、刹那の想いを知り涙を流した。
2ndでは、かつて刹那に関わったことから連邦保安局に逮捕されるが、同じ施設に収容されていたアレルヤと共にCBに保護され、行動を共にすることとなる。
シーリン・バフティヤール
声 - 根谷美智子
27歳。マリナの側近でお目付け役も務める女性。政治的手腕は優れているが、アザディスタンでは女性が政治に関わることが許されていないため[1]、公に姿を見せることはない。
連邦設立後はマリナの元を離れ、2ndではカタロンの一員として登場する。
マスード・ラフマディ
声 - ふくまつ進紗
アザディスタンの宗教指導者で、「ラサー」、「カダフ師」とも呼ばれている。マリナが皇女に即位する前から知己の関係だが、国を復興させるために外国からの支援を望む改革派のマリナに対し「争いを起こさないためにも、変化を嫌う者達(保守派)の思いを受け止める存在が必要」だとして、マリナとは政治的に対立する立場にある。
サーシェスに拉致されたことで内戦誘発の危機を招いたが、刹那達によって救出された後、エクシアで王宮に送り届けられる。その後CBと国連軍の決戦から2312年までの間に死去した。

アロウズ[編集]

地球連邦が連邦平和維持軍とは別枠に編成した独立治安維持部隊。超法規的機関であり、反連邦分子と見なした者に対しては裁判所等の司法当局の許可を得ずに身柄拘束や取調べ、果ては射殺といった事を許可されるほど強大な権限を有する。アロウズの所属将兵はライトブルーを基調とする地球連邦軍の軍人達とは異なり、グリーンを基調とする制服を着用している。

ミスター・ブシドー
声 - 中村悠一
仮面で素顔を隠している謎のパイロット。単独行動を許可する特別な免許を与えられており、彼の制服は通常の制服と違い陣羽織をつけている。過去に刹那のガンダムと交戦した経験を持ち、刹那をライバル視している。
アーサー・グッドマン
声 - 江川央生
アロウズの高級幕僚で階級は准将。金髪で肥満体の中年男性。カティやリントに対し、再び介入行為を開始したCBに対する掃討作戦を命ずる。
アンドレイ・スミルノフ
声 - 白鳥哲
セルゲイ・スミルノフの息子でアロウズの将校。階級は少尉。父セルゲイに対し「母親を見殺しにした」と反目している。ルイスに一目惚れし好意を寄せる。
バラック・ジニン
声 - 稲田徹
MS部隊の小隊長(ルイスの上官)で階級は大尉。ルイスと共に活動を再開したCBのガンダムと交戦後、ルイスを含めた部下共々地上へと転属となる。過去に反連邦組織との戦闘で家族を失っており、アロウズには「統一世界発展の礎」となるために志願、非人道的な作戦も躊躇せずに遂行する覚悟を持っている。
アーバ・リント
声 - 矢尾一樹
アロウズの将校で階級は少佐。掃討作戦を得意としており、反連邦分子抹殺という目的のためには非人道的な手段も厭わない、冷酷かつ残忍な性格の持ち主。頭脳は優秀だが自分の作戦や才能に酔っている部分があり、予想外の事態には対処できない弱さも持つ。

カタロン[編集]

地球連邦やアロウズによる、連邦非加盟国や反連邦分子と見なされたものに対する苛烈な弾圧に対抗するべく設立された反連邦組織。各地に多くの構成員や支部を有しているが、保有している戦力は今や旧式機となった非太陽炉搭載型MSであるティエレンやユニオンリアルドといったものであり、2312年現在では決して潤沢な戦力とは言い難い。

クラウス・グラード
声 - 川島得愛
カタロン幹部で、中東支部のリーダーを務める。CBを連邦と戦う同志であると考えており、CBとリントとカティ率いるアロウズとの戦闘に介入し、CBの面々を自らの拠点である中等支部の基地へと招く。カタロン構成員の「ジーン1」ことライル・ディランディがCBに参加する事についても賛成していた。

その他[編集]

アリー・アル・サーシェス
声 - 藤原啓治
35歳。モラリア共和国[18]民間軍事会社(PMC)に所属する傭兵。豪放だが金に煩い男で、ボサボサに伸ばした髪と髭面と紺色の刺青と言うワイルドな外見が特徴[19]。根っからの戦争屋で、信念や理想にはまるで興味を持たず、自身の事を「戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に殉じて生きる、最低最悪の人間」と表現している。MS操縦技量及び対人戦闘能力は高い。
6年前のクルジス紛争では、テロ組織「KPSA」のリーダーを務め、「神」の名の下に刹那達クルジスの少年兵を糾合し戦闘技術を叩き込んだ。また、ロックオン(ニール、ライル)の家族を奪ったテロの首謀者でもある。
「ゲイリー・ビアッジ」の別名でAEUの外人部隊に少尉待遇の軍籍を持っており、ラグナを始末した後、軍籍を利用して鹵獲したスローネツヴァイと共に国連軍に参加。ロックオン(ニール)との戦いでデュナメスを撃墜するも、GNアームズからのニールの射撃に巻き込まれ機体は大破。しかし何とか生還する。
2ndではリボンズ配下の私兵となっており、彼から「人間の域を越えている」と評されている。リボンズの作戦を受けアルケーガンダムを駆り、マリナ不在のアザディスタンを焼き払った。
リジェネ・レジェッタ
声 - 朴路美
ティエリアと同じ顔[1]を持つ人物でイノベイター。

メカニック[編集]

モビルスーツ[編集]

ガンダム[編集]

第1世代機[編集]
GN-000 Oガンダム(オーガンダム )
初の太陽炉搭載型MSにして、後に開発される全てのガンダムの原点となった機体。後発機に比べ炉周辺の構造が煮詰められておらず、背中のコーン部が大型化しているのが特徴。武装はビームライフル、ビームサーベル、シールドといった基本装備のみで、純粋なMSとしての汎用性を重視した設計としている。
2301年のクルジス紛争にて試験的な武力介入を行い、ゲリラ掃討に従事していたアザディスタン軍のアンフ部隊を壊滅させている。また、当時少年兵だった刹那も本機を目撃しており、後にCB入りするきっかけとなった。
機体デザインは大河原邦男
第2世代機[編集]

後に開発される第3世代機のための実働データ収集を目的に開発された実験機群。各々の機体がタロットカードにちなんだ名称と機能を持つ[20]。テスト終了後は全機がCBの下部支援組織「フェレシュテ」に配備され、4号機プルトーネを除く3機がより実戦に適したTYPE-F仕様に改装された。これらの機体はテレビ本編には登場せず、各雑誌媒体で展開される公式外伝にのみ登場する。

GNY-001 ガンダムアストレア
第2世代ガンダム1号機。第2世代機の中ではOガンダムの特徴を最も強く受け継いだ汎用機として製造された。ビームライフルとシールド、ビームサーベルなどの標準武装を基本に、様々な試作装備をテストメニューに応じて使用する。
機体名は「正義」のカードに描かれる女神「アストライアー」に由来する。
GNY-001F ガンダムアストレアTYPE-F
カラーリングが白から赤主体に変更されたほか、頭部のツインアイを隠すための仮面が被せられている。
GNY-001F2 ガンダムアストレアTYPE-F2
アストレアの一部パーツをエクシアのものに変更した改修型。頭部アンテナの延長や腰部装甲の形状変更、GNコンデンサーの追加などの処置が施された。なお、頭部の仮面はフォンの嗜好により取り外されている。
GNY-002 ガンダムサダルスード
第2世代ガンダム2号機。索敵・情報戦に特化した情報戦用MSで、全身各所に高精度Eセンサーを設置している。あらゆる状況下におけるセンサーの動作試験を目的としているため直接的な戦闘力は非常に低く、装甲はセンサーが正常に機能しうる最低限の厚さしか施されていない。唯一有効な防御力を発揮するのは左肩の大型センサーシールドのみとなっている。武装は6連の回転式弾倉を持つリボルバーバズーカと、尻部GNバーニア両側面のGNビームサーベル。バズーカの弾丸は複数の種類が用意されており、異なる弾丸を混在して装填する事で銃自体に複数の機能を持たせる事が出来る。後にこの機体のテストで得られたデータは、第3世代機デュナメスの照準システムにフィードバックされる事となる。
機体名は「」のカードに由来する。
GNY-002F ガンダムサダルスードTYPE-F
右肩にも左肩と同形状の大型センサーシールドが設置され、防御力が強化されている。また有効範囲は限定されるが、GNフィールドの展開機能も有している。アストレア同様、顔面に擬装用の仮面を装着する。
GNY-003 ガンダムアブルホール
第2世代ガンダム3号機。可変機構を備えたキュリオスの前型機。完全な人型には変形せず、飛行形態から脚部と簡易マニピュレーター、頭部を展開するのみとなる(マクロスシリーズにおけるガウォークの形状に類似)ただし、脚部を展開することによってAMBACによる機動が可能となる。
頭部は機首と脚部の真上に2つ展開するが、ガンダムをガンダムたらしめる、いわゆる"ガンダムヘッド"は機首部のそれである。
機体名は戦車=スフィンクスのアラビア語エジプト方言での呼び名。
GNY-003F ガンダムアブルホールTYPE-F
機体色をが白から視認性の低い黒に変更。GN粒子を推進剤とするGNバーニアと従来プラズマジェットの2つの推力を自由に切り替えて運用することができる。その異様からガンダムと認識されづらいため、比較的外界への露出が多い任務に重宝される。
GNY-004 ガンダムプルトーネ
第2世代ガンダム4号機。ヴァーチェ/ナドレの前型機。GNフィールドの制御テストを目的に製造された機体。しかし当時の技術レベルでは粒子の制御に難航したため、装甲内部の中空スペースに粒子を展開する代替案を採用している。太陽炉とパイロットの生還率向上のため、胴体部は自力航行能力を持つ脱出ポッド「コア・ファイター」に分離する。
実験中の事故により唯一TYPE-Fへの改修を受けておらず、擬装用の仮面も装備されていない。
機体名は「審判」=冥王星に由来する。
第3世代機[編集]

第2前世代機のデータを基に開発された本格的な実戦機。1stシーズンにおける主役機群。

GN-001 ガンダムエクシア
刹那の搭乗機。アストレアの設計をベースに、より接近戦向けに発展・特化させた機体。全身に装備された7つの斬撃武装「セブンソード」を用途に応じて選択使用する。機体デザインは海老川兼武が担当。
  • GNソード
小型シールドと折り畳み式の刀剣、小型ビームライフルで構成される右腕の複合武装。射撃時は刀身を畳みライフルモードへと変形する。その大きさゆえやや取り回しに難がある。
  • GNロングブレイド&GNショートブレイド
両腰ラッチにマウントされる大小2振りの刀剣。刀身にGN粒子を定着させることで優れた切れ味を発揮する。
ガンダム共通の接近戦用ビーム兵器。剣状に収束したGN粒子の刀身で対象物を切断する。性能は他のガンダムのサーベルと同等だが、本機のみ柄の形状が異なる。エクシアは両肩後部に通常のビームサーベルを、尻部には投擲に適した刃渡りの短いビームダガーを2振ずつ装備する。
  • GNバルカン
両腕に内蔵された小型ビームバルカン砲。基本的に威嚇・牽制などの補助的使用が主である。
  • GNシールド
Eカーボン製の専用シールド。接近戦での取り回しを重視した小型軽量タイプの盾だが、表面にGN粒子の防護幕を形成することでティエレン長距離射撃型による砲撃の直撃を受け止めるほどの防御力を発揮する。

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GN-002 ガンダムデュナメス
ロックオンの搭乗機。遠距離狙撃に特化した銃撃戦用MS。標準装備の「GNスナイパーライフル」に加え、作戦に応じて用意された各種火器を選択使用する。精密射撃時は頭部アンテナがツインアイを覆うように下降し、額の高精度ガンカメラが露出する。その際、パイロットは専用のライフル型コントローラーを用いて射撃操作を行う。狙撃機ながらその機動性、運動性は他国の機体を充分に凌駕しており、接近戦においても高い適応性を発揮する。機体デザインは柳瀬敬之
  • GNスナイパーライフル
通常の狙撃任務に多く用いられる大型ビームライフル。不使用時は肩部アタッチメントに固定される。
  • GNビームピストル
両ふくらはぎのホルスターに格納されるビーム拳銃。取り回しづらく連射の効かないスナイパーライフルでは対応し切れない白兵戦に使用される。
  • GNビームサーベル
尻部に設置された2基のGNバーニア側面に格納されている。グリップの形状はキュリオスやヴァーチェと共通となっている。
  • GNミサイル
フロントアーマー内に計16基、膝部に計8基設置された小型ミサイル。着弾すると目標内部に圧縮GN粒子を注入し、内部から目標を破壊する。
  • GNシールド&GNフルシールド
肩部アタッチメントに設置された防御装備。標準装備の小型GNシールドに加え、任務に応じてマント状のGNフルシールドを装着する。

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GN-003 ガンダムキュリオス
アレルヤの搭乗機。4機中唯一の可変モビルスーツで、戦闘機形態への変形機能を持つ。加速力に優れた戦闘機形態による一撃離脱戦法を得意とするが、MS形態でも他のガンダムに引けを取らない攻撃力を有する。人革連からは「羽根付き」と呼ばれている。機体デザインは柳瀬敬之。
  • GNビームサブマシンガン
高い連射性を持つ2連装ビーム砲。飛行形態時はマニピュレーターで把持されたグリップ部を残して銃身が分離し、右翼部にマウントされる。
  • GNビームサーベル
リアスカートアーマー裏面にマウントされている。
  • GNシールド
高速戦闘に対応した専用シールド。先端部は開閉構造となっており、打突や捕獲用のクローとしても使用される。また、隠し武器として中央部には伸縮式の短剣が内蔵されている。
  • テールユニット
戦闘機形態時の脚部間に装着される武装コンテナユニット。対空用ミサイルや対地用爆雷など、ミッションに応じた様々な装備を選択可能。使用後デッドウェイトとなったユニットは速やかに切り離される。
  • テールブースター
大型GNビームキャノン2門と大推力GNバーニアを備えたテールユニット。戦闘機形態における加速力と火力が向上している。国連軍との戦闘で使用された。

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GN-005 ガンダムヴァーチェ
ティエリアの乗機。単機での強襲・殲滅戦を目的とした重砲撃型MS。「GNバズーカ」や「GNキャノン」などの強力な武装を装備する。4機の中では最も強固な装甲を持ち、他のガンダムに比べ二回り以上はある重厚なフォルムが特徴。そのため機動性はやや劣るものの、GN粒子の重量軽減効果により重量自体は空戦型のフラッグよりも軽量となっている。全身各所にGN粒子の増幅装置を持ち、他の機体よりも強力な防御フィールドを展開出来る。国連軍からは「デカブツ」と呼ばれている。機体デザインは柳瀬敬之。
GN-004 ガンダムナドレ
全身の増加装甲を排除したヴァーチェの真の姿。排除後は女性を思わせる細身の体型となり、頭部の追加装甲に接続される無数のコード類があたかも髪の毛の様になびく。砲撃主体のヴァーチェと対照的に、機動性を活かした格闘戦を得意とする。この機体の存在は機密以上の絶秘とされ、CB内においても極一部のメンバーにしか存在を知らされていなかった。その最大の特徴はヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置くトライアルシステムであり、ガンダムの鹵獲或いはマイスターの裏切りに備えた対ガンダム戦を想定している。
  • GNバズーカ
主武装の大型携帯ビーム砲。通常は肩掛けで発砲するが、胸部の太陽炉を直結したバーストモードに移行することで戦艦をも破壊可能な威力を発揮する。ただしコンデンサーに貯蔵されたGN粒子を大量に消費するため、短時間の連射は不可能となっている。任務によっては2挺を装備することもある。
  • GNキャノン
背部に2門設置された可動式連装ビーム砲塔。射線を単一方向に向けた場合は、複数の敵機を薙ぎ払う。ナドレではマニピュレーターで保持し手持ち火器として使用する。
  • GNビームサーベル
両膝アーマー内に格納されている。
  • GNビームライフル&GNシールド
プルトーネの装備を改良したナドレ用の専用武装。ビームライフルは銃口から接近戦用のビームサーベルを発生する。
GN-XXX ガンダムラジエル
ヴェーダすらも探索困難な地域での情報収集を目的とした特殊機。伏せられた型式番号や詳細不明の機能など、エクシアらと同じ第3世代に属しながらも、その機密性は群を抜いている。両肩に設置された大型のGNバーニアは、後のダブルオーのツインドライヴシステムの雛形となった。機体名は「秘密と領域と至高の神秘の天使」の称号を持つ7大天使の名に由来する。『00P』に登場。
新世代機[編集]

国連軍との戦いに敗北したCBが再起を懸けて開発した新世代型ガンダム。従来機では一貫して胸部内に収められていた太陽炉は、各機ごとの仕様に合わせ搭載位置が変更されている。2ndシーズンにおける主役機群。

GN-0000 ダブルオーガンダム
エクシアの後継機。両肩に搭載された2基の太陽炉を同調稼働させるツインドライヴシステムの実証機。2基の太陽炉のGN粒子同士を融合させることでその生成量を2乗化し、圧倒的な高出力を発揮する。
ツインドライヴはトランザムと共にイオリアが遺したシステムであり、既に第2世代機の時点で実用化が検討されていた。しかし、2基の太陽炉の同調は非常に技術難度が高く、様々な組み合わせを試した結果、最も同調率が高かったOガンダムとエクシアのドライヴを使用してようやく安定稼働に至った。
  • GNソードII
エクシアのGNソードの発展型。形状はGNブレイドに似る。刀身を軸回転させグリップの角度を変えることでライフルモードに変形する他、銃口からビームサーベルを発生させることも可能。両腰に2振りを装備する。
  • GNビームサーベル
ダブルオーのビームサーベルは、刀身長を短く調整することでビームダガーとしても使用される。尻部に2振りを装備。
  • GNシールド
先端に伸縮式GNブレイドを内蔵した専用シールド。2つを両肩GNドライヴにマウントする他、2つを連結させ通常の手持ち盾としたダブルシールドモードとして使用する。

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GN-006 ケルディムガンダム
デュナメスの後継機。頭部ガンカメラやライフル型コントローラーなどの諸機能はほぼ受け継がれているが、過去のデュナメスの実戦データの解析結果を反映し、接近戦用のビームサーベルは廃止されている。また、トランザムモードでは照準用のフォロスクリーンを頭部前面に展開。ここからもたらされる膨大な情報を高速演算処理し、驚異的な命中精度を発揮する。太陽炉は尻に外付けされる。
  • GNスナイパーライフルII
デュナメスのスナイパーライフルの発展型。銃身を折りたたむことで、取り回しと連射性に優れた3連バルカンモードに変形する。
  • GNビームピストルII
両背にマウントされる改良型ビーム拳銃。ビームサーベル廃止の代替措置として銃身下縁部に耐ビームコーティングを施し、敵ビームサーベルへの防御機能が追加されている。
GN-007 アリオスガンダム
キュリオスの後継機。変形方法はキュリオスのそれを踏襲しているが、機首の変形は従来のフード式から両肩のモジュールを頭上で張り合わせる方式に変更。主翼はキュリオスに比べ小型化されたが、機首は延長され、大型のクローとしても使用可能になっている。太陽炉は股間フレーム内に収められている。
  • GNツインビームライフル
主武装の2連装ビームライフル。ビームサブマシンガンの連射性を維持しつつ、弱点であった単発の威力不足を克服している。
  • GNビームサーベル
キュリオス同様、リアスカート裏に2基を格納する。
GN-008 セラヴィーガンダム
ヴァーチェの後継機。ヴァーチェを凌ぐ砲門を持ち、大幅に火力が強化されている。
また、外見上の最大の特徴として背部にもガンダムフェイスを配している点が挙げられる。通常、この部分は収容されているが、フルバースト射撃時や、GNフィールド発生時などにはこれを展開したフェイスバーストモードとなる。
  • GNバズーカII
ヴァーチェのGNバズーカの発展型。砲身が連装式となり、2つに分割して両手で使用することも可能。フルバースト射撃時は分割状態で両肩GNキャノンIIに接続する。
  • GNキャノンII
同じくヴァーチェのGNキャノンの発展型。両肩、両膝に2門ずつ、計4門を装備する。
  • GNビームサーベル
ヴァーチェと異なり格納箇所が両前腕部に変更されている。
ガンダムスローネ[編集]

チームトリニティが運用する機体。最大の特徴はΤ(タウ)型と呼ばれる擬似太陽炉を搭載している点。基本的な性能はオリジナルの太陽炉とほぼ同等だが、GN粒子の生成には外部からの電力供給を必要とするため活動時間に制限がある。また、オリジナルとは違い地球圏での生産が可能な技術で再設計して生産されたデッドコピーのため、生成されるGN粒子はオリジナルの淡い緑とは対照の真紅色となっている。このGN粒子は、武装用に高濃度圧縮すると生体細胞を変質させる性質を持つ。プトレマイオス側のガンダムとは違い量産化を前提とした設計思想で開発されており、同一規格の素体(胴体・手・足)をベースにそれぞれの特性に応じた装備が施されている。機体デザインは鷲尾直広

GNW-001 ガンダムスローネアイン
スローネ1号機。パイロットはヨハン。デュナメスの精密狙撃能力とヴァーチェの大火力を融合させた砲戦型MS。
  • GNランチャー
右背に装備された太陽炉直結の大型ビーム砲。通常の速射モードから折り畳まれた砲身を展開した長射程モードを持つ。更に他のスローネから有線でエネルギー供給を受けることでより強力な砲撃が可能となる。2機連結で撃つモードは「GNメガランチャー」、3機連結では「GNハイメガランチャー」と呼ばれる。
  • GNビームライフル
中~近距離用の射撃装備。GNランチャー長射程モードでは後部のアームが起立し、ランチャー下部に接続される。
  • GNビームサーベル
両肩に装備されたスローネ共通の斬撃武装。プトレマイオス所属機とほぼ同構造だが、より大型で高出力のビーム刃を形成可能。
  • GNシールド
左肩の小型シールド。バックパックに接続されたベルトケーブルを介し粒子の供給を行う。
GNW-002 ガンダムスローネツヴァイ
スローネ2号機。パイロットはミハエル。アインと対照的に接近戦を主体とした機体。主として前衛を務めることが多い。後にサーシェスによって鹵獲され、国連軍の機体となった。
  • GNバスターソード
右肩にマウントされた巨大な剣。刀身にGNコンデンサーを内蔵しており、ビームサーベルと同様の使用も可能。
  • GNハンドガン
左前腕に固定された小型ビーム砲。アインへのエネルギー供給用ケーブルを内蔵する。
  • GNファング
遠隔操作可能な飛行型ビーム砲。先端部にビームサーベルを形成して敵機を貫くこともできる。両腰バインダーに最大8基を搭載するが、通常は6基のみ使用する。

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GNW-003 ガンダムスローネドライ
スローネ3号機。パイロットはネーナ。スローネアインへの粒子供給やステルスフィールドによるジャミングなどの戦闘支援を目的とし、大容量のGNコンデンサーを持つ。また、情報処理をサポートするためにHAROを搭載するマウントベースが設置されている。
  • GNステルスフィールド
バックパックやシールドのGNコンデンサーを開放し、ジャミング用のGN粒子を広範囲に展開させる。
  • GNハンドガン
ツヴァイと同一装備だが、装備位置は逆の右腕側となっている。
  • GNシールド
左肩のGNコンデンサー内蔵型シールド。ステルスフィールド使用時は表面のカバーが展開する。
  • GNシールドポッド
右肩の武装コンテナ兼用シールド。各種ミサイルや予備のビームサーベルなど、作戦に応じた装備を収納する。

ユニオン製MS[編集]

VMS-15 ユニオンリアルド
ユニオンの主力航空可変MS。変形には整備施設での換装作業を必要とするため、出撃前にどちらかの形態を選択する必要がある。機体構造はブロック化されており、コクピット内蔵の腹部ドラムフレームを中心に四肢や、背部、尻部のパーツを交換し組み合わせる事で多種多様なミッションに対応する事が出来る。これを利用して機体の一部を敵に組み付かせ爆破するという奇襲戦法も可能。この構造は後継機のフラッグにも受け継がれた。性能面ではAEU製のヘリオンと拮抗するが、配備はユニオン加盟国に限られている。
機体デザインは福地仁。また、その他のユニオン製MSやAEU製MSのデザインも福地が担当している。
VMS-15 ユニオンリアルド宇宙型
宇宙戦仕様。尻部のフライトユニットが宇宙用スラスターに換装されている。2stシーズンにて反連邦組織カタロンの所属機として登場する。
MA-115HT ユニオンリアルドホバータンク
後方支援仕様。下半身をホバークラフト、背部を大型キャノン砲、火器を固定装備した両腕に換装したタイプ。[21]
SVMS-01 ユニオンフラッグ
リアルド系に次ぐ「Solresived Viliable(ソルレシーブド・ヴィリアブル)」シリーズ最初のMSとして開発されたユニオンの新型主力MS。リアルドと違い換装作業無しでの変形が可能だが、スペック上は空中変形には対応していない。ただし、パイロットの技量次第では可能であり、この変形を伴う空戦機動は最初に空中変形を披露したグラハム・エーカーの名前を取って「グラハムスペシャル(グラハム・マニューバ)」と命名されている。
燃料の水素は、基本骨格であるカーボンフレームを構成する炭素分子結合体内に分子レベルで浸透している。この構造は専用の燃料スペースおよび供給用のパイプラインを必要としないため、機体の大幅な軽量化に貢献している。その適応性は大気圏内外を問わず、用途、投入領域に応じた複数の派生機が存在する。
最新鋭の機種故、ユニオンではMSWADを始めとした精鋭部隊への配備が優先されている。そのためフラッグのパイロットはフラッグファイターと呼ばれている。
  • リニアライフル
口径120mmの射撃武装。電磁力で弾丸を高速射出する。電圧を調節することで破壊力の大きい単射モードと、高速戦闘に対応した連射モードを選択することが出来る。飛行形態時は機首を構成する。
  • ソニックブレイド(プラズマソード)
超高硬度カーボン製のアサルトナイフ。刃を高周波振動させ切断力を増大させる。また、刀身からプラズマを発生させ剣状に収束するプラズマソードを装備する機体もある。このプラズマの収束機構は、ビームサーベル開発の過程で生み出された技術を転用したものである。
  • ディフェンスロッド
左腕の防御装備。回転するローターに適切な傾斜角で敵弾を着弾させ跳弾させる。また、周囲にプラズマフィールドを展開することも可能。空戦機の観点から、重量負担の大きい通常のシールドを装備出来ない機体のために用意された。
  • 20mm機銃
腹部ドラムフレーム左側に内蔵された機銃。ミサイル迎撃や威嚇射撃、対人戦闘など幅広い用途を持つ。
  • ミサイル
フラッグのミサイルは、脚部内装式と主翼、副翼下に設置される懸架式の2種が存在する。

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ブラスト
フラッグの競合機としてベルファクトリー社が開発した競合試験機。ドラマCD「ROAD TO 2307」に登場。

AEU製MS[編集]

AEU-05 AEUヘリオン
AEUの主力可変MS。換装による変形機構などリアルドとの類似点が多いが、機体のブロック化はされていない。就役は西暦2292年からで、採用後、2度の大掛かりなマイナーチェンジが行われ、さらに多くの派生型を生み出している。2300年と2305年に行われた次世代機とのコンペティションにおいても競合機を退けAEU主力機の地位を守り続けた名機である。2307年では、後継機イナクトの登場に伴い退役する運命にあるが、長期に渡り大量生産が続けられたこともあり未だその就役機体数は多い。AEU加盟国以外にも多数が輸出されているが、テロリストやゲリラなどに流出した機体も少なくなく、各地で社会問題となっている。

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AEU-09 AEUイナクト
ヘリオン次ぐAEUの主力航空可変MS。基本設計はユニオンのフラッグを参考としており、外形や自力での変形機能など多くの類似・共通点を持つ。更に独自の機能として、軌道エレベーターの太陽光発電システムから電力を無線供給する外部電源方式を採用。供給範囲内であれば、理論上無制限に近い活動時間を持つ。

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人類革新連盟製MS[編集]

MSJ-06II-A ティエレン地上型
人類革新連盟の主力量産型MS。Eカーボン製の重装甲と大型火器で身を包んだ機体。このため、機動性では他国の機体に大きく劣るが、10数年に渡って蓄積された実績による高い信頼性を持つ。
他国の機体と違い、立座型コクピット内には一切のモニターがなく、パイロットは専用のヘッドマウントディスプレイが取り付けられた専用のパイロットスーツを着用し外部の情報を得ており、また直立状態で操縦を行う。
武装は各種実弾武装(マシンガンや滑腔砲)に加え、接近戦用の「カーボンブレード」を標準装備する。カーボンブレードはカタールのような装備で、弓状の刃を持つ。
小説版では他陣営から「生きた棺桶」と言われている。
「ティエレン」は、「鉄人」の中国語読み。設計主任ケンズィー・テラオカノフ氏は、機体をデザインした寺岡賢司に因む。
なお、既に退役しているが、かつては「MSJ-05ティエレン」という、より旧式の機体も存在した。
MSJ-06II-E ティエレン宇宙型 / MSJ-06II-ET ティエレン宇宙指揮官型
無重力戦闘を目的とした宇宙戦タイプ。全身各所に推進、姿勢制御用スラスターを備え、空間機動力を強化。脚部にはシールド兼用の円筒状大型プロペラントタンクを両膝から突き出る形で装備する。
標準装備の滑腔砲は銃身の効率的な冷却のため専用の放熱板が追加されている。この放熱板は接近戦用の銃剣としても使用可能な強度を持つ。
指揮官機は両肩にスラスターとセンサー内蔵のシールドが装備され、頭部の通信機能も強化されている。本編ではセルゲイ専用機として登場した。
コクピット内は真空にされているため、パイロットはヘルメットに繋ぐチューブによって外部情報と共に空気が送られている。
MSJ-06II-C ティエレン高機動型
腰部に水平展開式の可変翼、脚部内に推進用ジェットエンジンを搭載した高機動タイプ。一応飛行が可能となっているが機動力は低く、空戦ではなく戦地への迅速な移動を目的とした物。ゆえに飛行型ではなく高機動型と呼ばれる。
MSJ-06II-C/B ティエレン高機動B型 / MSJ-06II-C/BT ティエレン高機動B指揮官型
高機動型のバリエーション。飛行能力をオミットし脚部内の推進用ジェットエンジンの推力を増強した上で防塵処理を施した砂漠戦用機。機動力において陳腐化が著しいA型(地上型)の後継機として砂漠以外でも運用されている。
指揮官機は上半身がET型(宇宙指揮官用)同形状である他は通常型と同じである。本編でもET型と同じくセルゲイ専用機として登場する。
MSJ-06II-LC ティエレン長距離射撃型
地上型に頭部を完全に覆い隠す大型カノン砲を搭載した長距離支援機。メインセンサーは胸部に設置されている。膝部シールドは両脚に装備。砲撃時における安定性を確保するため、尻部にアンカー状の簡易脚を設置している。当然ながら地上型以上に動きは鈍重で、アンカー展開時はほとんど身動きが取れなくなる。
MSJ-06II-AC ティエレン対空型
地上型の頭部を四連装155㎜50口径対空砲に歓送したタイプ。頭部の他腕部に4連装ミサイルポット、腕部に6砲身60㎜液冷バルカン砲を装備するなどかなりの重武装である。通称「ツーウェイ」。
MSJ-06II-SP ティエレンタオツー
ソーマが搭乗する超兵専用機。宇宙・地上両面での行動を想定した汎用機として製造された。両肩のシールドや脚部を始め、全身各所に配置されたスラスターによって、通常のティエレンを遥かに上回る機動性を発揮する。各部センサーや情報処理能力も強化され、頭頂部にはT字型のモノアイレールが追加されている。またコクピットも他のティエレンシリーズとは異なり、ヘッドマウントディスプレイを用いない、全周囲型の一般的なタイプとなっている。その性能に比例してパイロットに掛かる負担も非常に重く、訓練された超兵以外に乗りこなすことは不可能とされる。なお、初登場時は性能試験の性質上、ヘッドマウントディスプレイ式で運用された。タオツーとは「桃子」の中国語読み。
MSJ-04 ファントン
第五次太陽光紛争時の主力MS。動力は内燃機関で発電し起動する。機体各所にハードポイントが設けられているが、メインの火器は外見的特徴である胸部から突き出た頭部の下に搭載する。他、近接戦闘用にカーボンスピアを装備している。後継機のティエレンと同じくパイロットはヘッドマウントディスプレイから情報を得る方式だが、こちらはコックピット内に固定されている。軌道エレベーター「天柱」の完成により主要エネルギーが化石燃料から太陽光発電に本格移行し、それに対応した次世代機ティエレンの配備に伴い第三国へ払い下げられ、2307年時点で既に退役が完了している。そのため後述するT型と共に本編では登場せず外伝『00P』に登場。

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GN-Xシリーズ[編集]

GNX-603T ジンクス(GN-X)
ヴェーダから漏洩した情報によって生産された擬似太陽炉搭載型のMS。南極の地下施設に隠匿されていたが、CBの造反者とされる人物(アレハンドロ)からの内通によって三大陣営に提供され、国家・陣営の枠を超えて選出された国連軍のエースパイロットたちが搭乗する。装備と交換パーツを含めて各陣営に10機ずつ提供され、ユニオンで解体された1機を除く29機が対ガンダム討伐戦に投入された[22]。武装は出撃前の換装によってロング・ショートいずれかを選択できるビームライフルを携行し、頭部にはGNバルカン2門、脚部アーマーにビームサーベルを内蔵、ディフェンスロッドを兼ねたGNシールドを装備する。また、指先は「GNクロー」と呼ばれる鋭い爪状の装甲で覆われており、GNフィールドと組み合わせることで徒手格闘による攻撃も可能となっている。頭部にはサブコントロール・システムが搭載され、回避や操縦などの基本操作をバックアップするだけでなく、三大陣営それぞれが保有するモビルスーツの操縦系統に対応する柔軟性も持ち合わせているため、操縦者それぞれが慣れ親しんだ操縦系統に近い状態で操縦することが可能となっている[23]。機種転換訓練も十分に取れない状況の中、数的有利もあって初戦からガンダムと互角以上の戦いを見せることができたが、汎用MSであるため各ガンダムが得意とする局面においては分が悪い。対ガンダム戦後は擬似太陽炉の量産が軌道に乗ったことから国連軍の主力MSとして量産・配備され、後にこの初期型ジンクスは「ジンクスI」と呼ばれるようになる。なお、外付けの始動機によって機体の起動作業が行われるため、運用にはある程度の設備が必要となる。

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GNX-704T アヘッド
ジンクスから発展した機体。アロウズの上級士官にのみ配備される最新鋭機であり、その性能は第3世代のガンダムを凌ぐ。頭部のカメラ配置などジンクスの特徴は残されているが、内部構造はむしろガンダムに近くなっている。ただし、ガンダムに対して悪印象を抱く市民感情を考慮して、背中のコーン以外の特徴は人革連MS風の外装で偽装されている。個人用のカスタム機など複数のバリエーションが存在する。
機体デザインは寺岡賢司。

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GNX-509T スローネヴァラヌス
CBの造反者によって開発されたGN-Xのプロトタイプに相当する機体。外見と名称からガンダムスローネをベースにしており、全体的な外見はスローネに酷似しているが、ガンダムとGN-Xの中間的な頭部を持ち、コックピットが股間部に設置されているほか、スローネには無かった腰部と肩部の粒子発生装置があるなどスローネと異なる部分が多く見受けられる。装備は標準的なものになっているが、まだ試作の段階であるため粒子発生装置と共にGN-Xに比べ大型なものになっている。外伝『00V』に登場。

その他[編集]

ワークローダー
小型の作業用MS。脚部は三脚形式だが歩行機能は有しておらず、移動は先端部のローラーによって行う。戦闘用に改修された機体が第1話冒頭でクルジス共和国のミリシャに運用されているなど、世界中の紛争地域で多く目にする。

モビルアーマー[編集]

MAJ-V34 ジャーチョー / MAJ-V34AI ジャーチョー無人型
人類革新連盟製の小型戦闘車両型モビルアーマー(MA)。主にMSサポートや市街地などMSでの活動に不向きな場所で運用される。ジャーチョのみでMSとの戦闘は殆ど行わず、専ら市街戦等の対人制圧を主目的とする。有人型を指揮車に多数の無人機が随伴し部隊運用される。機体前方に筒状のパーツがある方が無人型。
MAJ-S08 シャオショウ
人類革新連盟製の宇宙用小型MA。胴体はスペースポッドだが、18m級MSと同サイズの腕部が装着され、下半身は存在せず、胴体下部にティエレンE型と同型のプロペラントタンクが一基、垂直に装着されてる。腕部に50口径80㎜長滑空砲を搭載するが、すでに戦闘用としては第一線を退いており、作業用として運用されている。
MAJ-P13 フェイモウツー
人類革新連盟の飛行型MS。飛行型MSの開発が遅れていた人革連では重要な航空戦力である。その為戦闘の他、偵察や哨戒にも使用される。有人型と無人型が存在し、無人型は機首にジャーチョー無人型と同型のセンサーが搭載されている。武装は、機首下の旋回式の20㎜機関砲と、ミサイル6発。
MAJ-03 シュウェザアィ
海老の様な外見の旧式水中用MA。武装は一対アームと機体前方に計三基のクローと胴体左右合計10門の魚雷発射管がある。製造元である人革連では沿岸警備目的に配備されているが、国際テロネットワーク「ラ・イデンラ」に流出した機体も存在する。シュウェザアィとは中国語表記で水蠆、ヤゴ(トンボの幼虫)の意。
AEU-MA07013 アグリッサ
第五次太陽光発電紛争で使われたAEU製MA。蟹のような外見だが脚を折りたたみ飛行可能。作中ではイナクトと合体し操縦系統もイナクトからとなっているが、MA単体でも運用可能である。また、脚からは「プラズマフィールド」が展開できる。
GNMA-XCVII アルヴァトーレ
CBと国連軍との最終決戦で、アレハンドロが使用した擬似太陽炉搭載型MA。全身が黄金色で擬似太陽炉を7基搭載している。そのためガンダムを圧倒する火力を有する。GNファングなど、スローネのものを転用した武装も確認されている。なぜか粒子の色が黄色に近い金色。機首に装備された主砲の破壊力は超絶的。脚部の存在から地上でも運用が可能と思われる。
GNMS-XCVII アルヴァアロン
アルヴァトーレ内部に格納される擬似太陽炉搭載型MS。背部には翼状のパーツを装備しており、強力なGNフィールドを展開する事が出来る。本来は巨大MA、アルヴァトーレのコアユニット兼2連装副砲として鎮座している。武装はビームライフルを2丁とビームサーベル。背部パーツを機体前方に展開し、GN粒子を収束させることでアルヴァトーレの主砲並のビームを照射することができる。
GNMA-04B11 トリロバイト
アロウズの最新鋭水中用MA。乗員は2名。トライデントを想起させる機体形状が特徴で、旧ユニオン系MSに似た頭部と、前部に2本、後部に4本の折り畳みアームを持つ。3基搭載された擬似太陽炉の高出力により、深海において驚異的な機動性を発揮する。武装は前腕内蔵のアンカーと、後腕に内蔵される大小のGN魚雷。大型魚雷はプトレマイオス2のGNフィールドを貫通するほどの威力を持つ。
機体名称は「三葉虫」の英訳。

母艦、サポートメカ[編集]

CBS-70 プトレマイオス
4機のガンダムを搭載するCBの宇宙輸送艦。一部のメンバーからは「トレミー」の愛称で呼ばれる。艦体周囲には4基の独立したコンテナブロックを有し、それぞれのコンテナにガンダムを各1機格納する。艦首部には展開式のリニアカタパルトを持ち、コンテナから直接艦内の射出スペースに移動することで、迅速な射出を可能としている。なお、カタパルトに直結するコンテナは艦上部に位置しているそれであり、適宜回転させることで連続的に機体を射出可能となっている。
ガンダムの輸送、後方支援を目的として建造されたため、艦自体の戦闘力はほとんどガンダムに依存している。また、動力はガンダムの太陽炉から供給されており、全てのガンダムが出撃すると、短時間しか行動出来ない。国連軍との決戦時には一部のコンテナをGNキャノンを搭載した強襲用コンテナに換装し、単機である程度の戦闘を行った。
CBS-74 プトレマイオス2
国連軍との戦いで大破したプトレマイオスの後継艦。愛称は引き続き「トレミー」。コンテナ部が完全な固定式になり、カタパルトが2基に増設されている。また、先代艦の弱点であった武装も大幅に強化されている。
GNR-000 GNセファー(プロトGNアームズ)
ガンダムとの合体運用を目的として開発された支援戦闘機。機体両端に無線誘導兵器「プロトGNビット」を装備した3胴式の機体。名称はヘブライ語の「本」に由来し、ラジエルと合体することで「天使の書」の意味を持つ「セファーラジエル」となる。他の機体との合体も可能。『00P』に登場。
GNR-001 GNアームズ
ガンダムの強化兵装モジュール。大推力のGNバーニア、高火力のGNキャノンを標準で備え、GNフィールドも展開可能という強力な装備。単独でも運用できるが、その場合パイロットが必要となる。強襲用コンテナと呼ばれるコンテナにガンダムとともに格納することで大気圏離脱能力をも持つ小型宇宙船として機能し、プトレマイオス接続時には主砲として運用可能。ガンダムの機動力・火力を極限まで強化する装備のため、切り札的存在である。接続は太陽炉を介して行うため腕に装備されている銃器は通常通り使用可能。

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バージニア級輸送艦
ユニオンの多目的輸送艦。ブリッジがコンテナの上に存在し、ラオホゥよりも大型である。コンテナ部前方にリニアキャノンが搭載されている。国連軍によるガンダム討伐戦において、宇宙におけるGN-Xの母艦として3隻調達された。2stシーズンでは反連邦組織カタロンの保有艦として登場する。
多目的輸送艦 ラオホゥ
人類革新同盟軍のMS搭載宇宙母艦。艦橋部がシャトルとなっており、コンテナ部と艦橋部が分離可能となっている。その為コンテナ部を質量弾として特攻させるといった事も出来る。コンテナ部前方にミサイルランチャーが搭載されている。ラオホゥは中国語表記で「老虎」。

用語[編集]

兵器[編集]

MS-Gundam
ガンダムとは、CBの戦争根絶という目的を達成するための物理的手段として開発されたMSの総称である。本編に登場する4機のガンダムは、1話冒頭に登場した0ガンダムを第1世代とした第3世代に当たる機体であり、実験機群の第2世代ガンダムも存在する。
ガンダムに搭載された特殊駆動機関「GNドライヴ」(通称太陽炉)は、重粒子を蒸発させることなく質量崩壊させ、莫大な陽電子光子を発生させる。莫大なエネルギーを半永久的に生み出し、同時代の現用兵器群と比較して、あらゆる面で数世代を先んじた圧倒的性能を機体に与えている。出力の割に小型化が容易であり、排熱量の低さから隠密性にも優れる。特に全機が標準装備するビーム兵装類は非常に出力が高く、他国にはこれを防ぐ技術は存在しないとされる。GNドライヴ稼働時に生成される変異ニュートリノは既存のレーダーシステムや通信機器を無効化する効果を持ち(ミノフスキー粒子と同一の性質)、外部に散布することで高いステルス効果を発揮する。更に粒子を一方向、または全方位に展開することで強固な防御フィールドを形成し、機体の単独での大気圏突入をも可能とする。
CBが所有するGNドライヴは第3世代のガンダムに搭載された4基とフェレシュテで運用されている1基の計5基しか存在せず、再生産も困難なオーバーテクノロジーの塊である。ゆえに万一他国の手に落ちた場合、CBの活動に支障が出るだけでなく、世界の軍事的均衡が崩れ、更なる混乱をもたらす恐れがある。このため、ガンダムには外部への技術漏洩を防止するために様々なセキュリティが講じられている。例えば起動の際は、コクピット内の生体認証システムで搭乗者のデータをスキャンしている。また、作戦行動中に損傷・飛散したパーツからデータを解析される懸念もあるため、外装やその他の損傷しやすい部位、消耗品などは可能な限り既存技術で作られた部材で構成されている。3機のガンダムスローネも含め、各国家群の最新鋭機を遥かに凌ぐ性能を誇るが、組織内部の裏切りによって国連に漏洩した疑似太陽炉搭載型の猛攻により、スローネドライを除く全ての第3世代ガンダムが撃墜、大破した。
機体デザインはエクシアが海老川兼武、その他の3機は柳瀬敬之が担当している。各機体には額などそれぞれの箇所に「Gundam」の刻印が彫られている。
GNドライヴ
通称太陽炉。ガンダムの動力機関。現在稼働しているのは5基だけである。エイフマン教授の分析によればこのエネルギー機関を作れる環境は木星のような高重力下の環境のみである。製造には莫大な時間[24]が掛かるだけでなく、開発場所自体が人が気軽に行き来できるようなところでないため、生産性は皆無といっていい。なお、GNドライヴ[T](通称疑似太陽炉)との相違点は、疑似太陽炉を稼働させるのに始動機が必要なこととドライヴの炉心部にTDブランケットという技術が使用されているか否かであり、ドライヴの活動時間もこの技術の有無が関連している。また、GNドライヴ[T]の最大の特徴として大量生産が容易であり、製造自体はオリジナルよりも困難ではない。
Eカーボン
ガンダムの装甲に用いられている素材。西暦2307年時点においてはガンダムに限らず、各国の最新鋭MSに武器や装甲として用いられている最新の素材である。

その他の用語[編集]

ガンダムマイスター(Gundam Meister)
ガンダムのパイロット達の通称。マイスターはドイツ語で「親方」を意味しているが、「職人」や「名人」、「達人」としての意味合いが強い。英語では、Master(達人)にあたる。
ヴェーダ
CBの計画の根幹をなす演算処理システム。CBはこのシステムが推奨するプラン通りにミッションを遂行している。ヴェーダ内に情報の重要性に基づいたレベルが設けられ、最高レベル7まで存在し、ガンダムマイスターのデータもレベル7の情報とされている。厳しいアクセス制限が設けられており、実行部隊の実質的リーダーであるスメラギはレベル4、監視者であるアレハンドロはレベル3までしかアクセスできない。レベル7にアクセスするにはヴェーダの許可が必要とされる。また、ガンダムナドレのトライアルシステムの制御機能もこの中に存在する。しかし、ヴェーダに存在しないトリニティやガンダムスローネの存在、GNドライヴの設計データの漏洩、トライアルシステムの機能停止など中盤以降データの改竄やハッキングが確認され、最終的にはアレハンドロとリボンズによってヴェーダは完全に掌握されてしまった。
なお、このシステムへの特殊なアクセスを許可されている人物はティエリア。リボンズもレベル7へのアクセスが可能だった。
トランザムシステム(TRANS-AM)
オリジナルのGNドライヴに予め組み込まれていたシステム。機体内部に蓄積されていた高濃度圧縮粒子を全面開放することで機体スペックを3倍以上に上げることができる。しかし、このシステムは大量のGN粒子を消費し、使用時間の制限と、時間終了後は粒子の再チャージまで機体性能が大幅に低下するなど、両刃の剣である。イオリアがヴェーダが何者かによって破壊、もしくは掌握されたときのために温存していた最後の希望であった。
トライアルシステム
ガンダムナドレのマイスターであるティエリアに使用を許されたナドレの真の能力で、ヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置くことができる。トリニティとの戦闘で使用したが、ヴェーダがデータの改竄を受けていたためにすぐに使用不能となってしまった。

以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

個別にシングル記事のある曲の作詞者、作曲者、編曲者については各シングル記事を参照

オープニングテーマ[編集]

DAYBREAK'S BELL
作詞 - hyde/作曲 - ken 歌 - L'Arc〜en〜Ciel
(ファーストシーズン第1話~第13話、第25話ED)
Ash Like Snow
作詞 - 川瀬智子/作曲 - 奥田俊作 歌 - the brilliant green
(ファーストシーズン第14話~第25話)
儚くも永久のカナシ
作詞・作曲 - TAKUYA∞ 歌 - UVERworld
(セカンドシーズン第2話~、第1話ED)
泪のムコウ
作詞・作曲・歌 - ステレオポニー

エンディングテーマ[編集]

灰色の十字架
作詞・作曲 - 高谷有樹 歌 - EINNAR
(ファーストシーズン第1話~第13話)
フレンズ
作詞 - ステファニー/作曲- ジョー・リノイエ 歌 - ステファニー
(ファーストシーズン第14話~第24話)
Prototype
作詞・作曲・歌 - 石川智晶/編曲 - 西田マサラ
(セカンドシーズン第2話~)

挿入歌[編集]

『LOVE TODAY』
作詞 - 菜穂 / 作曲 - 菜穂、佑次 / 編曲・歌 - Taja
ファーストシーズン#19・24の挿入歌。

サブタイトル[編集]

ファーストシーズン[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 メカ作画監督
#01 ソレスタルビーイング 黒田洋介 大塚健
水島精二
北村真咲 千葉道徳 中谷誠一
#02 ガンダムマイスター 寺岡巌 ヤマトナオミチ 高村和宏 有澤寛
#03 変わる世界 大原実
ミズシマセイヂ
吉村章 大貫健一 西井正典
#04 対外折衝 松尾衡 うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#05 限界離脱領域 榎本明広 森下博光 松田寛
#06 セブンソード 北村真咲 松川哲也 佐村義一
有澤寛
#07 報われぬ魂 寺岡巌 ヤマトナオミチ 千葉道徳 大塚健
#08 無差別報復 木村真一郎 吉村章 大貫健一 西井正典
#09 大国の威信 うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#10 ガンダム鹵獲作戦 榎本明広 森下博光 松田寛
#11 アレルヤ 北村真咲 今泉良一 佐村義一
#12 教義の果てに 角田一樹 松川哲也 有澤寛
#13 聖者の帰還 長崎健司 大貫健一 西川正典
#14 決意の朝 ヤマトナオミチ
ミズシマセイヂ
ヤマトナオミチ しんぼたくろう 高瀬健一
#15 折れた翼 西本由紀夫 うえだしげる 森下博光 高瀬健一
#16 トリニティ 北村真咲 今泉良一 松田寛
#17 スローネ強襲 榎本明広 松川哲也 有澤寛
#18 悪意の矛先 長崎健司 大貫健一 西井正典
#19 木村真一郎
水島精二
うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#20 変革の刃 角田一樹 森下博光 佐村義一
#21 滅びの道 ヤマトナオミチ
角田一樹
ミズシマセイヂ
ヤマトナオミチ 今泉良一 松田寛
#22 トランザム 北村真咲 松川哲也 有澤寛
#23 世界を止めて 長崎健司 大貫健一 西井正典
#24 終わりなき詩 榎本明広
ミズシマセイヂ
長崎健司
北村真咲
うえだしげる しんぼたくろう 高瀬健一
#25 刹那 寺岡巌
角田一樹
水島精二
水島精二 千葉道徳 中谷誠一
大塚健
松田寛
有澤寛

セカンドシーズン[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 メカ作画監督
#01 天使再臨 黒田洋介 水島精二
角田一樹
角田一樹 千葉道徳 中谷誠一
阿部邦博
#02 ツインドライヴ 北村真咲 今泉良一 有澤寛
#03 アレルヤ奪還作戦 長崎健司 大貫健一 西井正典
#04 戦う理由 寺岡巖 宅野誠起 しんぼたくろう 高瀬健一
#05 故国燃ゆ うえだしげる 森下博光 松田寛
#06 傷痕 北村真咲 名取孝浩 松川哲也 阿部邦博
#07 再会と離別と 角田一樹 角田一樹
水島精二
千葉道徳 大塚健
#08 無垢なる歪み 長崎健司 高田正典 大貫健一 西井正典

放送局[編集]

ファーストシーズン[編集]

放送局 放送期間 放送日時 備考
MBSTBS系列
(下記2局除く)
2007年10月6日 - 2008年3月29日 土曜 18時00分 - 18時30分
SBSRCC 2007年10月13日 - 2008年4月4日 土曜 17時30分 - 18時00分
GyaO 土曜 19時00分更新
BS-i 2008年4月6日 - 9月28日 日曜11時30分 - 12時00分 BSデジタル放送

初回放送開始の前週に当たる2007年9月29日の17:30 - 18:00には、放送開始記念特別番組『機動戦士ガンダム00披露宴』がMBS・TBS系列にて放送された(SBS、RCCでは1週間遅れ)。また、放送日前日に当たる10月5日の24:25 - 25:20には、これに未公開のトークや映像を加えた『機動戦士ガンダム00披露宴 完全版』がMBSでのみ放送された。

セカンドシーズン[編集]

注意:この項目・一覧は最新・正確な番組情報を提供するものではありません。録画・録音などの際には放送局の公式Webサイトなどで確認してください。免責事項もあわせてご覧ください。
放送局 放送期間 放送日時
MBSTBS系列 2008年10月5日 - 日曜 17時00分 - 17時30分
GyaO 2008年10月12日 - 日曜 12時00分更新

番組の変遷[編集]

「セールス上の次番組」は書かないでください。この件に関してはWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組にて議論されています。
MBSTBS系列 土6
前番組機動戦士ガンダム00
(ファーストシーズン)
次番組
地球へ…(廃枠)
TBS系列 土曜夕方6時枠
地球へ…機動戦士ガンダム00
(ファーストシーズン)
(ここまでMBS制作)
報道特集NEXT
(17:30 - 18:50)
(ここからTBS制作)
MBS発TBS系列 日曜午後五
コードギアス 反逆のルルーシュR2機動戦士ガンダム00
(セカンドシーズン)
-

公式外伝[編集]

テレビ放映と並行して、電撃ホビーマガジンガンダムエース月刊ホビージャパンの3誌にて、本作を別の視点から描くサンライズ公式の外伝が展開される。各作品は、それぞれアニメ本編の過去・現在・未来からの回想が描かれており、他のガンダムシリーズ作品におけるMSV系作品と同様、アニメ本編に登場するMSのバリエーション機が多数登場している。

複数の作家の手で複数の雑誌に展開されているが、その全てを統括するのは千葉智宏であり、彼のシナリオに基づいて全てのストーリーが有機的に関連している。

機動戦士ガンダム00P[編集]

電撃ホビーマガジンにて連載。ショートストーリーを、連載回ごとに登場するメカニックの解説や模型作例を使用したジオラマを交えて掲載する。

本編から遡ること15年前。まだ人々がCBの存在を知らない時代に、第2世代ガンダムマイスター達の手によって、その象徴たるMS「ガンダム」の開発が行われていた。

エクシアの前型機である「アストレア」を始めとする「第2世代型ガンダム」(『00』第1話冒頭に登場した0ガンダムが第1世代)の開発系譜にまつわるストーリー。

機動戦士ガンダム00F[編集]

月刊ガンダムエースにて連載。ときた洸一作画によるコミック作品。

西暦2307年。満を持して活動を開始したCBと共に、彼らを支援するもう一つの組織「フェレシュテ」も活動を開始した。

主人公フォン・スパークを始めとする作品オリジナルのキャラクターの他、他作の登場人物やメカニックなども登場する。

機動戦士ガンダム00V[編集]

月刊ホビージャパンにて連載。『00P』同様、ショートストーリー&模型作例を中心とした構成である。

『00』本編よりも更に先の時代の物語。テレビ本編では語られなかったミッションとそこで用いられたメカニックについて、とある歴史研究者の視点から見て語られるストーリー。


注意以降に核心部分が記述されています。

登場人物[編集]

ソレスタルビーイング[編集]

第2世代ガンダムマイスター[編集]
シャル・アクスティカ
『00P』の主人公。『00P』当時16歳、本編と同じ時代である『00F』の時は31歳。
ごく普通の学生であったが、ふとした切っ掛けで、ガンダムプルトーネのマイスターに選ばれる。ルイードに想いを寄せていたが、彼がマレーネと結ばれた事で失恋した。プルトーネを要とした作戦にて、機体のGNドライヴが暴走した事で脱出できなくなり、かろうじて生き延びたものの、ルイードとマレーネを失い、更には自身も心身共に大きな傷を負っている(顔の左側から首筋にかけて大きな傷痕が見られる)。
プルトーネの事故の後、「戦争根絶」というルイード達の想いを実現するため、フェレシュテを設立する。『00F』の時代には管理官としてフェレシュテの指揮を執っている。
ルイード・レゾナンス
『00P』当時25歳。ガンダムアストレアのマイスター。メカニックに強い技術者タイプであり、自身もメカに対する愛着心が強い。陽気な性格だが、女心には鈍感な性格で、シャルの自身に対する好意にも気付かなかった。意外にファッションセンスは良く、ライダースーツを着こなす。フェルトの実の父だったが、かつてのプルトーネの事故で死亡している。
マレーネ・ブラディ
『00P』当時25歳。ガンダムアブルホールのマイスター。容姿端麗な美女だが、元凶悪犯罪者という異色の経歴を持つ。故に、組織ではパイロットというよりもMSのパーツの1つと見なされており、その行動には大きな制約(ガンダムの整備に立ち会ってはならない、など)が掛けられている。しかし、そんな経歴とは裏腹に、優しい性格の持ち主で、戦争根絶への想いを強く持っている。後にルイードと結婚し、フェルトを産んだ。プルトーネの事故で窮地に陥ったシャルを救うために、ルイードと運命を共にすることとなった。
ガンダムマイスター874
年齢不詳。ガンダムサダルスードのマイスター。外見的には10代前半の少女といった容姿。彼女のみ数字でコードネームを名乗っている。感情が乏しく、機械的な会話しかしない上に、モニター越しでしか他者とのコミュニケーションを行わない。何故か自分がコクピットから出る姿を見られるのを嫌がる。その正体は、ヴェーダとリンクする事の出来るホログラフの擬似生命体。
『00F』では「ハナヨ」という名前で登場し、ロックオン・ストラトスの相棒であるハロとほぼ同型の人工AIとなっている。耳状に隆起した突起など、猫を思わせる形状が特徴。戦闘におけるフォンの相棒で、共にMSに乗りサポートを行う。同時に監視役としての役割も持ち、任務時の手錠の解除や終了後の再施錠を行う。ヴェーダを介してロックオンのハロとデータリンクする事も可能。
フェレシュテ[編集]
フォン・スパーク
『00F』の主人公。18歳。フェレシュテに所属するガンダムマイスター。本名はロバーク・スタッドJr.。元テロリストであり、任務時以外は常に両腕に手錠をはめられ行動を制限されている。また、叛乱防止のために遠隔操作式の小型爆弾が内蔵された首錠を身に付けている。囚われの身でありながら常に傍若無人に振る舞い、上官のシャルに対しても不遜な態度を崩さない。一見ただの精神破綻者にも見えるが、エクシアとの戦闘の映像からカスタムフラッグの特性と弱点を瞬時に見抜くなど、鋭い洞察力を持つ。CBの理念にはさして興味が無く、自身とガンダムの力によって世界を変革する事を最大の悦びとしている。
搭乗機はフェレシュテのガンダム4機のほか、AEUへリオン(入手元は不明)。
エコ・カローレ
30歳。かつてはCBのガンダムマイスター候補であったが、あらゆる面において刹那達現在のマイスターに劣っていたため落第し、現在はフェレシュテ所属のパイロットとなっている。しかしフォンばかりがミッションに当たるため、実際にMSを操縦することは少ない。
シェリリン・ハイド
14歳。CBのメカニックであるイアンとは師弟関係にあり、卓越したメカニックセンスを持つ。無口で無表情であるが、年頃の女の子らしい面も併せ持つ。ハナヨが友達であり、任務以外ではハナヨと行動を共にする事が多い。

国連[編集]

デボラ・ガリエナ
24歳。軍事条約査察チームのパイロット。所属チームの性質上、各国の機体に搭乗しており、沖縄のユニオン基地でシェルフラッグに搭乗した際にはガンダムエクシアと交戦した。ロベールとは行く先々で出会ってしまう、本人曰く「腐れ縁」の仲である。
エイミー・ジンバリスト
ユニオン出身のエースパイロット。太陽炉搭載型MSに対する操縦適性が極めて高く、乗機を暴れ馬を乗りこなすように操縦する姿から「鋼鉄のカウボーイ」と呼ばれるようになり、その適性の高さを生かしてアドヴァンスドジンクスに搭乗している。女児を望んでいた両親によって「エイミー」という名前をつけられ、幼少期は女の子として育てられた過去があり、その反動と美貌からなのか、女性に対して非常にだらしなく、女性絡みの噂が絶えないらしい。また、彼もロベールやデボラとは行く先々で頻繁に会うようになり、「因縁めいたもの(ロベール談)」があるようだ。

その他の登場人物[編集]

ロベール・スペイシー
『00V』の主人公。『00V』時点では50歳、本編当時は30代。
MS開発史研究者。元々は政治歴史学者だったが、本編の時代にガンダムアヴァランチエクシアを目撃したことをきっかけにこの道に進んだ。
『00V』に登場するMSの解説は、本編よりも後の時代に書かれた彼の著書から引用したもの、という形を取っている。

以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

スタッフ[編集]

  • シナリオ - 千葉智宏(スタジオオルフェ
  • 原作 - 矢立肇、富野由悠季
  • メカニック - 海老川兼武、柳瀬敬之、鷲尾直広、寺岡賢司、福地仁、中谷誠一、大河原邦男
  • キャラクターデザイン - 羽音たらく
  • 模型製作 - 電撃ホビーマガジン (00P)、月刊ホビージャパン (00V)
  • コミック執筆 - ときた洸一 (00F)
  • 監修 - サンライズ、水島精二、黒田洋介
  • 協力 - バンダイホビー事業部

その他関連メディア[編集]

漫画[編集]

月刊マガジンZにて連載(2007年11月号プレ連載、12月号より本格連載)。田口央斗作画によるコミカライズ作品。

同様にケロケロエースでも連載。作画は大森倖三

小説[編集]

角川スニーカー文庫から発売。著者は木村暢。イラストは米山浩平、柳瀬敬之、羽音たらく、鷲尾直広(2巻のみ)。

ゲーム[編集]

下記の2作品はバンダイナムコゲームス(バンダイレーベル)より発売。

クロスオーバー作品[編集]

ドラマCD[編集]

機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー MISSION-2306[編集]

概要
2008年7月23日発売。企画制作:サンライズ。販売:JVCエンタテインメント。
1stシーズン劇中を舞台にしたドラマCD。TVシリーズと同じ世界を舞台としているが、作風はアニメと打って変わり非常にバラエティー色が強いコメディー作品となっている。本品に収録された声優コメントではキャストの多くが、そのあまりの差に困惑している。
あらすじ
西暦2307年。作戦行動中のガンダムマイスターたちに、潜入任務がヴェーダにより課せられる。目的はある事情により犯罪組織に身柄を狙われるルイス・ハレヴィの護身。刹那は学生達に溶け込むため、21世紀初頭の軽い若者を装い潜入するも護衛対象に警戒されてしまう。さらに担任のハム先生に一目惚れされてしまい任務は難航。増援に、それぞれ女学生・喧嘩番長に扮したティエリアとアレルヤが駆けつけるも任務は失敗。ルイスは犯罪組織に誘拐されてしまう。マイスター達は犯罪組織の行方を追うなかでグラハムに行き着くが…。謎の変態教師グラハムとマイスター達の喜劇が描かれる。
収録タイトル
  1. ブリーフィングルーム
  2. 刹那、転入する
  3. ごきげんよう、ティエリア
  4. 不良番長
  5. 介入開始
  6. 暴かれた真実
  7. さよなら、ハム先生
  8. エンディング・ロール&声優コメント
  9. CDドラマ・エクストラ『ハレルヤの日』

機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー ROAD TO 2307[編集]

2008年9月24日発売。1st以前のストーリーが描かれている。

ラジオ[編集]

ソレスタルステーション00 を参照

その他書籍[編集]

脚注[編集]

  1. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「site」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  2. プラモデル「HGガンダムキュリオス」の組立説明書より。
  3. 小説版第3巻より。
  4. プラモデル「HGガンダムヴァーチェ」の組立説明書。
  5. エミリオのフルネームは小説版より。
  6. BANDAI HOBBY SITE バンダイホビーサイト マスコットロボハロより。2008年8月10日閲覧。
  7. 公式ファイルより。
  8. BANDAI HOBBY SITE バンダイホビーサイト マスコットロボハロより。2008年8月10日閲覧。
  9. 『機動戦士ガンダム00F』(著・ときた洸一)、『機動戦士ガンダム00ワールドレポート』(ともに角川書店)など、公式ではトリニティの「ハロ」はアルファベット表記。
  10. 公式HPより。
  11. 「タワー」という名称で南アメリカアマゾン川上流域に設置されている。
  12. 小説版3巻「フォーリンエンジェルス」より
  13. ニュータイプ9月号の監督のインタビューより
  14. 「ラ・トゥール」という名称でアフリカヴィクトリア湖西方に建設中。一応エネルギー供給は開始されているものの、リニアトレインなどの周辺施設はまだ完成していない。また、条約に反して規定以上の軍(ヘリオン部隊)を秘密裏に駐留させていたことがエクシアによって暴露された。
  15. 初出は外伝「00V」より。
  16. ヨーロッパ部分は「モスクワ」として独立し、AEUに加盟している。
  17. 「天柱」という名称でソロモン諸島北方の海上に設置されている。
  18. 南ヨーロッパの1国家。首都はリベール。傭兵を含む多種多様な軍需産業により経済が成り立っている。
  19. 外人部隊に潜り込む為、ある時期を境に顎鬚を剃り頭髪を整え正装した姿で登場している
  20. 『機動戦士ガンダム00P』Vol.1、電撃ホビーマガジン編集部編、アスキー・メディアワークス、2008年、15、24頁より。
  21. 型番は小説版第2巻参照、当作品ではAEU所属となっている
  22. 小説版では30基のGNドライヴ[T]は未使用の状態で、GN-Xは設計データのみが提供されている
  23. 1/144「HG ジンクス」説明書より。
  24. 小説版では製造作業に20年を費やした。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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